もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「カメレオンズ・リップ」見てきました

2021-05-21 01:25:53 | お芝居


KERACROSS 第三弾「カメレオンズ・リップ」 シアター1010   2021.04.02 18:00~
                     シアタークリエ 2021.04.14 18:00~ & 04.26 13:00~

KERACROSS第三弾。今回の演出は河原さん
第二弾の「グッドバイ」から1年ちょっと。その間に世の中は激変してしまいましたね。
「グッドバイ」がなんとか問題なく完走できて。。。。そのあと、お芝居も中止になったりいろいろでしたが、
なんとか、またお芝居ができるようになって、
第三弾の「カメレオンズ・リップ」が上演できて本当に良かったと思います。

主演は松下洸平くん。彼もこの1年で、ぐーーーーーんと知名度アップですよね。
さて。。。初日と、それからクリエでの初日・千秋楽と3回行くことができました。

 

初演は見ていません。なかなか豪華なキャストだったんですね~

何がホントで何がウソか、誰と誰が手を組んでいるのか、ホントはあなたは誰?
いろいろ謎や?が渦巻く芝居でした。
でも、目がはなせない芝居で、ものすごく引き込まれて、面白かった
そしてキャストが全員、素晴らしい演技だったと思います。

ということで、ネタバレ込みの感想を。
もう全公演終了したから大丈夫だよね。(大阪公演は残念でしたが)


まずはあらすじ

「20世紀初頭あたり、ヨーロッパの古びた山の邸宅を舞台に、謎の死を遂げた姉に瓜二つの使用人と暮らす男、そこに集ってくる亡き姉の夫、元使用人、医師、姉の友人など、様々な人々がそれぞれに嘘をつき、騙し合い、事態を混乱させ、破綻してゆく」(エンタステージより)

「晴れた冬の日の午後。
ルーファス(松下)、エレンデイラ(生駒)がひっそり暮らす豪華な邸宅に望まれる客が次々と現れる。 今日は かつてここに住んでいたルーファスの姉ドナ(生駒<2役>)の命日なのだ。ドナの学生時代の友人シャンプー(野口)、ドナの夫ナイフ(岡本)と元はこの家の使用人ガラ(ウイカ)、そしてニ人を案内してきた地元の眼科医モーガン(森)。
ドナを知る人々は、 エレンデイラが彼女とそっくりであることに驚き、 恐怖する。
……生前、息をするように嘘をついたというドナ。そしてこの日、この家にやって来る人々もまた、それぞれに秘密を抱え、嘘をつき、何かしらの役割を演じていた。
さらに女社長ビビ(シルビア)、そして軍人ハッケンブッシュ(坪倉)が登場してから奇妙な現象が次々と起こり、何が真実で何が嘘なのか、どんどん分からなくなっていく。」

 

最初に「これは実話である」と言ってて。。。
見終わった後、、、???そっかこの実話ってのも、嘘?と。いや、もしかしたら実話なのかも?

話は、ドナ(生駒里奈さん)とルーファス(松下洸平くん)の回想シーンから。
ドナは呼吸をするようにウソをつく女性、今は行方不明で、亡くなったとされているようだ。

場面は、ルーファスが暮らす山奥の谷底の別荘に。ルーファスは姉をマネして、うそをついて人をだまして生活しているみたいだが、上手くいってないらしい。ルーファスはエレンデイラ(生駒里奈さん二役)という女性と一緒に暮らしているが、そのエレンデイラは、ドナにそっくりである。
ドナの命日といわれる日、ドナの元夫ナイフ(岡本健一さん)と、その現在の妻ガラ(ファーストサマーウイカさん)とが地元の眼科医(森準人さん)に案内されて、やってくる。
また、ドナの友人のシャンプー(野口かおるさん)も花を手向けにやってくるが、エレンデイラを見て驚愕する。

ルーファスとエレンデイラは、エレンデイラが盗んだバッグの中身の手帳と写真で、化粧品会社の社長をゆすろうと画策中。
ナイフ夫妻は別荘をルーファスから奪い取ろうと画策中。実はエレンデイラは二人の仲間で化粧品会社社長の強請計画は、彼らの計画のようだ。
その会社社長のふりをしたビビ(シルビア・グラブさん)が別荘にやってくる。もちろん、ナイフたちの仲間の一人。

さらにそこに現れたのが、謎の大佐、ハッケンブッシュ(坪倉由幸さん)。表向きは逃げてしまった凶暴な飼い犬を撃つためにと猟銃を持って別荘にやってくる。さらには、一度帰った眼科医も別荘に。

別荘にそろった彼らは、自分の思惑は見せまいとしながら、ウソをついたりしながら、駆け引きの応酬。
そんな中、ガラが脳腫瘍で病状が悪化していき、それを眼科医に告知されたナイフは、なんとかならないのかと眼科医を暴行。それを見たハッケンブッシュがナイフを撃ち、ケガをさせてしまう。
さらに、シャンプーは凶暴な犬にも襲われ、満身創痍に。。。

別荘の地下の防空壕に落ちた眼科医が、突然暖炉から現れ、人骨があると。。。一緒にハッケンブッシュも見に行く。
ここからは、もうカオス。なぜか別荘に奇怪な現象がおきたり、ナイフが医者を探しに行っている間に、ガラも撃たれ命を落とし。。。
防空壕から出てきたハッケンブッシュが、真実を話し出す。彼は実は刑事で、一人の女性が記憶喪失で施設に引き取られたが、そこで毒物をほかの人に飲ませて殺すという事件が起き、その女性が犯人らしく、施設から脱走したのでそれを探していると。。
それはドナのこと。ルーファスもエレンデイラが実は本当にドナであると悟ったようで・・・・
ドナ(エレンデイラ)は、ハッケンブッシュを撃ち、防空壕に埋めてしまう。

残ったルーファスとドナは子供のころのように雨の中を走り回り、そして抱き合う。
二人の上を虹がかかって。。。幻想的な感じに。
そして二人は遠くを見つめ。。。。幕

そんな感じの話でした。

ケラさんの話ですからね、やっぱり不条理というか、最後もやもやっとした感じなんですが・・・・
確かに???のこともあるし。

結局、エレンデイラはいつからドナだったんだろう?そこがよくわからなかったのです。
もともとセルマが整形してエレンデイラになったわけで。。。すでにそのときから別荘乗っ取り計画は
始まってたわけだよね。それでそのエレンデイラがルーファスの財布を盗もうとして、接点をもつ。
そしてルーファスの別荘へ。。。。
そのときはエレンデイラだったんだよね。で、一緒に住んでいる間に、隠れていたドナに殺された?
というか防空壕に閉じ込められて餓死させられた・・・そうなるのかな?

ドナがエレンデイラを閉じ込めて、エレンデイラのフリをしていたら、
何がウソで何が真実か?さらに混とんとしてくる。
だって、ドナはナイフたちとの共謀した計画を知らないわけでしょう。
それでも知ってるということは。。。???
うーん、ここが一番、よくわからない謎かな~

ナイフとガラの夫婦は、最初にガラが目が見えないふりをして眼科医をだましてたわけだけど、
脳腫瘍となってからは、本当の(特にナイフ)夫婦になったような。。。
ナイフの気持ちは嘘でないよね。だって夜中に医者を探しに行くんだもん。

そしてハッケンブッシュさんは、刑事ということは隠して、逃げたドナを探していたんだけど。。。
結局は真実を告げ、「撃ってくれ」と無理やりウソの告白をさせられ、撃たれてしまう。
ウソのウソはホント?それとも、本当にウソ?
どっちにも転がれるから恐ろしい。

そしてドナいわく、真実に少しのウソを紛れ込ませればよい。。。
でも、ドナはほとんどがウソのような。
ドナが失踪した理由はなんだろう?ルーファスが自分のことを愛し始めていたから?
でも、ラストのシーン、雨の中で駆け回り、抱き合い・・・「嬉しかった」これは本心だよね。
ここだけは嘘でないと信じたいな。

そんなよくわからない感想を持ったのでした。。。


舞台セットは、別荘の屋内と庭を同じセットで表していて、
後ろの壁の部分の上半分が、庭のときは林と山道になり、そうでないときは家の壁になっているというのが
なかなかお洒落だった。外と中とでは照明も変わって、今どちらかがわかるような感じ。

 

キャストの感想

主演は松下洸平くんなんだけど、この芝居は男性陣よりも女性陣のパワーの
方が勝った感じにみえちゃいました。

まず、
ドナとエレンデイラを演じた生駒里奈ちゃん。
私はAKBとか坂道シリーズとか、女性アイドルを全然知らないので、彼女のことも知らなかったのですが、
そのパワーと声とに圧倒されました。
うまかったなあ。。。
初日見た後に、クリエでの初日みたんだけど、さらにパワーアップして上手くなってるのに驚きました。
特に、ドナのときの狂気をはらんだ感じが、最高だったな。


それから
ガラのファーストサマーウイカちゃん
他の芝居でも見たことあるんだけど、いやあ。。。ここまで上手いとは思わなかった。
バラエティで見る顔とは全然違う。いろんな才能の持ち主なんですよね。
チッチモンドちゃんを、ずっと抱いてる姿がかわいいんだけど、結構ひどいセリフも
言ってたり、かというと、実はナイフのことが大好きなんだなって思ったり、
とってもよかったです。これから、もっともっと舞台で見たいです。


ビビのシルビア・グラブさん
お芝居がうまいのはわかっていますが、もう存在が圧倒的
スタイルも抜群で、あーいう衣装が最高にお似合い。
岡本健一さんと二人のシーンが印象的だったな。先輩後輩の役。。。


そして
シャンプーの野口かおるさん
彼女も他のお芝居で見てるんだけど、出てくるなり、場をさらうのがすごい
今回は、そこまで出番が多くないのにも関わらず。。。
記憶に残る役ですよね。声もそうだし。。。
そうそう、クリエの千秋楽で、ダブルアンコールのときに、ご挨拶を促されて。。。
もう最高に笑いました。。。


そして男性陣
まず
ナイフの岡本健一さん
彼も芝居何度もみてるけど、こんなコミカルな役を見たのは初めてでした。
あの顔で下品な感じもなかなか・・・
そうは言いながらも、完全に悪人ではないってのもいいよね。
最後はガラのために、医者を探しに行っちゃう必死さもあるし。。。
また新しい感じの岡本健一さんが見れて嬉しかったです。


眼科医の森準人さん
穴に落ちて、、、どうなるのかと思ったら、
二幕の最初に語り部見たいので出てきて笑っちゃった。
初めてみた役者さんだったけど、キューブの方なのね。
これから注目していきます。


ハッケンブッシュの坪倉さん
いやいや、、すごいですね。やっぱりお笑いの方って演技うまいですよね。
声がね、すごくいいです。
何か隠してるなと思ったら、刑事さんだったのか。
彼が登場してから、雰囲気が変わってきて、、、面白い役でしたよね。

 

最後に
ルーファスの松下洸平くん
さすがでしたね。座長さん
ドナに対しては、かわいい弟である表情と、恋心?いや愛情かな?を抱いている表情と
それがよく出てたし、、、ちょっと企んでるときの悪い表情と、、、
ころころ変わる表情がとても素敵でした。
ウソをついたあとの、ニヤッとするとこころもね。

 

今回のキャストの人って、みんな滑舌よくて、声もよく出てて、すごくセリフが聴きやすかった
こんなにみんなが聴きやすいって、珍しいですよね。うん。
セリフが聴きやすいってすごく大切だと思うんですよ。当たり前だけど。
声がこもったりでわかりにくい人がいると、内容がどうしても伝わりにくいですもんね。

たぶん1回だけ見たのだったら、物分かりがなかなか悪い私には、何がなんだか
わからない芝居だったかもですが、ラッキーにも3回見に行けたので
補完できて、いろいろつながりがわかったりして、楽しむことができました。

 

KERACROSSはまだ続くので、楽しみに見に行きたいと思います。。。
その前に「ケムリ研究室」のもあるんだよね。
それもチケットゲットしたいと思います。

コメント
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