もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ドライブイン カリフォルニア」見てきました

2022-07-06 23:51:58 | お芝居

日本総合悲劇協会Vol.7「ドライブイン カリフォルニア」 本多劇場 2022.06.15 18:00~

再々演とのことだが、私は見ていないので、初見。
松尾さんの代表作と言える素晴らしい芝居とのことで、期待大でワクワクです。
客席は満席どころか、補助席まで入れてました。。。もうすっかり元の状態ですね。
まあ、マスクと規制退場はありますが。

まずは、公式のあらすじより。。。
「裏手に古い竹林が広がるとある田舎町のドライブイン。
経営者のアキオ(阿部サダヲ)は妹に対して、兄妹愛と括ってしまうにはあまりにも純粋な思いを抱いていた。
妹マリエ(麻生久美子)は14年前、店にたまたま訪れた芸能マネージャー若松(谷原章介)にスカウトされ、東京でアイドルデビューするも結婚を機に引退。
その後、夫の自殺など数々の経験を重ね、中学生の息子ユキヲ(田村たがめ)と共に地元に帰ってくる。
このカリフォルニアという名のドライブインには、腹違いの弟ケイスケ(小松和重)、アルバイトのエミコ(河合優実)が働いていた。
そして兄妹の父親ショウゾウ(村杉蝉之介)、高校教師の大辻(皆川猿時)、アキオの恋人マリア(川上友里)、若松の妻クリコ(猫背椿)、
クリコの不倫相手ヤマグチ(東野良平)などを巻き込み、複雑に時が流れだす・・・・・」


基本、ストーリーテーラーは、中学生男子のユキヲ(の幽霊)

ユキヲは、ドライブインの裏手にある竹林で誤って首を吊ってしまった状態で死亡。。。そのまま成仏できずに幽霊となって
ここにいるらしい。

アキオと妹のマリエは、腹違いの弟のケイスケと3人で、このドライブインを経営している。
アキオは毎晩マリエに「死にたくなってないか」を確認。兄は妹のことが気になって仕方がないらしい
マリエは夫の自殺や、中学生の息子(ユキヲ)の死があり、その後もここで暮らしている。

ユキヲが登場し、自分は幽霊なんだと話す。。。
ここから話は、ユキヲが生まれる前に戻る。今から14年前の話。

ドライブインカリフォルニア、閉店間際。クリコという女性と、その不倫相手の山ちゃんが、帰るか泊まるかでもめている。
マリエはカウンターで話が決まるのを待っている。
そこに、クリコの夫若松がやってくる。
修羅場になるかと思いきや、そこで偶然歌ってたマリエの歌を聴いて、突然スカウトする。
若松は芸能事務所のマネージャーだったのだ。

ユキヲが言うには、
マリエは東京に行く列車の中で恋に落ち、デビューするも売れず、結局、その恋の相手と結婚し、ユキヲを生む。
その相手は不動産で一旗あげるも、失敗して自殺してしまったのだった。

14年後、マリエはマネージャーの若松と、息子の中学生になったユキヲとともに、ドライブインカリフォルニアに帰ってくるのだった。
以前と変わらない竹林の前にあるドライブインカリフォルニアは、だいぶさびれていた。
アルバイトのエミコが新しく働いていた。

ケイスケはカメラマンの女性に恋をしていて、その彼女は竹の花が咲くのを待って、あちこち旅をしているらしい。
アキオはかなり変わったマリアという恋人がいる。
さらにアルバイトのエミコは子供がいて、その父親は高校の時の先生で、大検に受かるまで家庭教師をしてもらっている。

ユキヲは人の声が聞こえないが、ラジカセから流れる音は聞こえるらしい。
ところで、床下には、実はアキオやマリエの父親のショウゾウが住んでいる。ショウゾウは村の祭りの時に、村人にけがをさせ、
そのまま失踪。死んだことになっていたが、実は床下に隠れて住んでいたのだ。夜中に人がいなくなると、こっそり出てくる。
ユキヲはショウゾウとは話すことができた。障害を持った人とは会話ができるらしい。

マリアの祖母のレントゲン写真を、以前アキオが拾ったのだけど、そこに鍵のようなものが
映っていて、その鍵はマリエが祖母からもらっていたのだった。その鍵は竹林の納屋のもので
マリエがその納屋をあけると、昔の事件のことが・・・

突然クリコと不倫していた山ちゃんが復讐に現れて、ケイスケを銃で撃つ。撃たれたケイスケに同情したのか、クリコとケイスケが駆け落ち。若松は茫然。
ユキヲは母親を安心させてあげようと、竹林に行ったのに、足がすべって縄の輪の中に首が入ってしまい、事故でなくなったが
はたからは自殺にしか見えなくて、自殺をしたものだとみられてしまった。

そしてユキヲの葬儀の日、ドライブインカリフォルニアに集まった人たちは火葬場に行こうとしている。
エミコはユキヲの初めてのキスの相手。
ユキヲの死をいたみたいと泣こうとするが、、、涙が出ない。そして目薬をさしてまで泣こうとする。
ユキヲは自分は事故で死んだのだと、みんなに伝えるが、その声は誰にも届かない。
しかし、集まった人たちを見て、ユキヲは成仏していく・・・

というような話でした。ウル覚えのところもあるけど。。


ちょっと悲しい話ではあるんだけど、ところどころでもないか、、、かなりか、、、
笑える部分もあって、けっこう客席みんな笑ってました。
時事ネタをぶっこんできたり。。。
あ!あと、猿時さんの紙芝居は最高でした。

ここのところ、有名人の方も自殺をされた方がいたりして。。。
このテーマは、コロナ禍の今や、閉塞した世の中に対してのメッセージにもなるのかなと
思ってしまいました。


ということでキャストの感想

いやいや、皆さん個性的な役者さんで、、、いい味だしておられて
とってもよかったです。

まずは、

ユキヲ役の田村たがめさん
久々に舞台で拝見したような。。この芝居、ずっとこの役で出てる唯一の方だそうで、
中学生だっていっても、わからない感じでよかったです。
中学生男子という感じの声なんですよね。
実際のご主人の猿時さんにマジキスされてたけど。。。(笑い)


アキオ役の阿部サダヲさん
阿部さんにしては、大人しめで、普通の人っぽい役でしたね。

マリエ役の麻生久美子さん
セーラー服着て踊ってたよ(笑い)
高校生から出戻ってきた大人の女性までの演じわけしてました。
あ!ステージ上で着替えもしてた。。。

高校教師の大辻の皆川猿時さん
もうさ、、、あの紙芝居には笑ったわ~
出番は最後だったのに、、、もう場をかっさらっちゃうもんね。


ケイスケ役の小松和重さん
ホントに飄々としてるんだけど、変な人をやらせたらピカイチですよね。
あのとぼけたしゃべり方大好きです。


マリアの川上友里さん
はえぎわ所属なんですよね。大人計画っぽくもある。
金髪姿で、、場をかき回してて、最高でした。

そして・・・
若林役の谷原章介さん
舞台するとは思わなかった。だって「めざまし8」やってるし。
びっくりでしたよ。
もう声がね、いいよね~ぞくぞくッてするよね。
二枚目なのに、変なものかぶらされたり、弾けてましたね。
舞台で谷原さんを初めて見たけど、なかなかよいかったです。
直人と共演してほしいな~

 

テーマ的には自殺を扱ってて、ちょっと重いんですが、
でも、、、たくさん笑ったな~という印象の舞台でした。

 

 

 

コメント
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