Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

板垣、武士(もののふ)の誉れー「風林火山」 鑑賞記  28、その1

2007-08-04 16:26:26 | S.Chiba
          第28回 「両雄死す」〈1〉

 1月の放送開始から、千葉ちゃん・板垣の討ち死にの回を思い、ついに迎えた放送日。あっと言う間に半月以上経ち、どうにか気持ちの整理もつき、気力も少しずつ戻ってまいりました。(爆)7日スタジオパークでの衝撃も乗り越え、いよいよ、甘利(竜雷太)と共に、甲斐の為に命を賭けた戦いに望む姿を、3部に分けご紹介します。


        ― その1 勘助への遺言 ―

 今回も、嬉しいオープニングからの登場となりました。雪がちらつく廊下を歩く千葉ちゃん・板垣と勘助。後ろから勘助(内野聖陽)「板垣様、先刻、御屋方様に申し上げたお言葉は、板垣様の・・・(遺言?)・・・」と言うのを遮って、『若』を諌める為に歌を習った話をして、舞い散る雪を見ながら回想する千葉ちゃん板垣。
 
 「夕べの花ではどうじゃ、詠んでみよ」と今では懐かしい、爽やかな若き晴信(市川亀治郎)の声が聞こえてくる。
 「飽かなくもなほ木のもとの夕映えに 月影やどせ花も色そふ」
 笑みを浮かべ、読み終わると、恥ずかしげに晴信から目をそらす板垣。柱に寄りかかり腕組みしたまま笑みをうかべ「そなた、歌を誰になろうた」と晴信。若々しく爽やかな声と共に、二人の表情を何度も繰り返し見たくなる、大好きな思い出のシーン!

 降る雪を見ながら「勘助、そちが月影になれ」と言う板垣を、じっと見つめる勘助「そちが月影になって、御屋方様を照らし続けるのじゃ。」と振り向き、勘助に「それでこそ、軍師と言うもの」と、真正面に歩み寄り 「この甲斐の国の真(まこと)の軍師になるのじゃ。」力強く言い黙って見つめ微笑み、小さく数度頷き去る板垣、勘助への遺言を言い切った穏やかな笑みが印象的。その言葉を噛み締めるように、その場に立ち竦む勘助。甘利の叱咤板垣の激励が、勘助を変えてゆく。

 いつものスケールの大きな迫力ある千住明作のメインテーマ曲をバックに、雲が流れ、馬が駆け、勘助の語りが始まる。『風林火山 第二十八回「両雄死す」』の文字が現れると、いつも以上に胸が熱くなる。

 不動明王の前で、心配そうな御北様(風吹ジュン)を、安心させるように笑顔で話す甘利。充分な勝算を立てず、謀も無しに、勝ち目も見えぬ大戦に、初めて挑む現状を話し「なれどご安心くだされ御北様。この甘利めが、御家の為、必ずや、勝ってご覧に入れまする。」と笑顔で話す甘利に、御北様が心配そうに「甘利、なにがあっても、またこの甲斐へ、戻らねばなりませぬぞ。」と話すと、こみ上げる思いをこらえるように、神妙な面持ちで「ありがたきお言葉。この甘利、なにがあっても、甲斐の地と共に居りまする」頭を下げた甘利の目にも、固い決意を感じ取った御北様の目にも、光るものが。見ているだけで、もうウルウル状態!
 
 晴信に諏訪明神の御神号『南無諏方南宮法性上下大明神』を書いてもらい「ありがたき幸せ。これで、この戦、御屋方様の勝ちでござ~あ~る!」と、力強く言った板垣。晴信も、嬉しそうに板垣を見るが、まだこの旗の真の意味も板垣も思いも知る由も無い勘助だけが、神妙な面持ちで二人を見つめていた。

 ついに出陣、馬にまたがった表情が印象的。晴信は緊張した厳しい表情、続く千葉ちゃん・板垣は、気合の入った表情で周りを見る。甘利は物思うように固い表情勘助は、どこか落ち着かない様子で視線を動かす。ついに、引き帰せない、甘利、板垣の命を賭けた運命の戦いが、静かに幕を開けた。

 その2へ、つづく・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする