第28回 「両雄死す」〈2〉
甘利(竜雷太)の捨て身の謀を知ってか知らずか、千葉ちゃん板垣が決死の秘策を決行。重要な任務を託されたのは、板垣に負けずとも劣らない、熱い思いを持った男、伝兵衛(有薗芳樹)。武士の誇りを胸に、いざ決戦の舞台へ。
― その2 影武者・伝兵衛、見参! ―
陣を構えた晴信(市川亀治郎)は、武田の動きを読み切ったような村上(永島敏行)の出陣の素早さに、意外だと話す。村上に内通した甘利の動向を、葉月(真瀬樹里)からの知らせで察知していた真田(佐々木蔵之介)と相木(近藤芳正)が、顔を見合わせても、むっつりだんまりの甘利。負けが信濃に知れ渡る引くわけにはいかぬと、言い切る晴信の表情を、じっと見つめる千葉ちゃん・板垣と対照的に、言葉をかみ締めるように、視線を落としたままの甘利。先陣を志願した、真田、馬場(高橋和也)の申し出を退け、甘利と板垣に先陣を任せる晴信は、二人が共に決死の覚悟で望んでいる事を知る由も無い。嬉しそうな笑顔に、悲壮感は微塵も感じられない千葉ちゃん板垣と、慣れぬ謀に緊張の度が高まりこわばった表情が、見ていても痛々しいくらいの甘利が、対照的。
いよいよ出陣!雄大な牧場でのロケによる迫力あるシーンを期待し、ワクワク。
晴信の緊張した表情、続いて出陣する甘利を、疑いの目で見つめる真田と相木。
そして、千葉ちゃん・板垣の出陣!鐙に足を乗せるところから、トンボが付いた兜をかぶり馬に乗った勇ましい姿までたっぷりを映してくれるカメラに大満足!見送る勘助(内野聖陽)に「そちは本陣にて、御屋方様をお守りするのじゃ。万が一御騎陣の時には、軍師山本勘助、そちが促せ」と言う。伝兵衛を従え出発する後姿に「御武運を。」と勘助。その声に答えるように鞭を上げる板垣の後姿に、既に胸がいっぱいになってしまう。まずは、鎧姿の千葉ちゃん板垣をじっくりと鑑賞!
勇壮な音楽と共に、人馬が駆け出して行く合戦シーンは、空撮も使いスケールも大きく、なかなかの迫力!大好きな集団アクションシーンは、周りのエキストラの動きにも目がいってしまう。片手に槍や刀を持って、もう一方の手で手綱を引き馬に乗り戦う姿に拍手!旗と鎧を身につけ果敢に走り回り戦う足軽たちの奮闘も、緊迫感を盛り上げる。エキストラの皆さんの迫力ある戦いっぷりをじっくり見てしまう。
そして、待ちに待った千葉ちゃん・板垣の殺陣は、殺陣指導の林邦史朗氏とハイスピードカメラによる見どころたっぷりのシーン。まずは”槍”。馬にまたがり”槍”を振り回し、向かってくる敵に投げつけ落馬させる。背中から落ちるスタントマンに拍手!お次は”さすまた”。馬を向き直らせ”さすまた”を敵の喉元へ!吹っ飛ぶスタントマンの落馬シーンにまたまた拍手!!さらに馬上で”さすまた”を振り回し戦う千葉ちゃんの大きな動きにニンマリ!
「押せ~押せ~!追い討ちをかけ~い!!」と馬に鞭を入れる気合の入った千葉ちゃん・板垣に見とれてしまう。
本陣で待つ晴信の「このわしに自信を持たせるため勝ちを焦ったか・・・」と言う思いも、諏訪で、板垣が晴信に書かせた御神号に「板垣殿は誠によき諏訪の郡代じゃ」と手を合わせる由布姫の思いも、知る由も無い板垣。夕闇迫る上田原で、眼前の村上勢の旗を黙って見つめるその表情をしばしカメラが追う、なんとも板垣ファンには贅沢なシーンの後は、伝兵衛との感動のシーン。
伝兵衛を呼び秘策を披露する千葉ちゃん・板垣。陣内に置かれた、御屋方様の鎧兜を見て「伝兵衛、万が一に備えそれを付けよ。」と言うと「板垣様、伝米を御屋方様の影武者になさりまするか?」と驚く原虎胤(宍戸開)。不安な表情に変わった伝兵衛の後ろに、みしるしの旗が並ぶ。「一時でも、敵を我が陣に引き寄せるためじゃ。」息を呑む伝兵衛。「よいか、この戦、なんとしてでも我ら先方のみで終わらせねばならぬ。決するのじゃ!敵が本陣に迫るのを、なんとしてでも我らが食い止めねばならぬ。さすれば、多くの見方を失わずにすむ。しかも、我が本陣では、今一度、村上と戦う術(すべ)を慎重に、組み立てる事もできよう。後は、勘助がうまくやってくれる筈じゃ。はははっ」と笑った板垣。じっと見つめる伝兵衛に「恐ろしいか?」と微笑み、御屋方様の鎧に歩み寄り兜を優しくなでながら「わしはもはや生きて甲斐には戻らぬ」と静かに宣言し「何ゆえ何ゆえ板垣様が・・・」と原が言うと「武士(もののふ)の誉れじゃ。」と嬉しそうに笑った。
伝兵衛の側に膝をつき「伝兵衛、そちの命わしに預けてくれるか?」と、じっと見つめると「それがしには、悲しむような身内も居りませぬ故」と、伝兵衛は、脇差しを取り出し「我が命喜んで板垣様に捧げまする」と板垣にささげた。「これはわしの・・・」と、始めたあった日に授けた脇差しを手にとり言葉を詰まらせ「伝兵衛、そちは、み・ご・と・な、侍じゃ。」と言い切る板垣に「ははっ」と、伝兵衛。互いに、瞳を潤ませる熱~いシーン。アップの千葉ちゃん・板垣の目がたまりません!
気持ちは、既に、いざ出陣!の板垣と伝兵衛。一方甘利の謀の行方は・・・・。
二人の思いを知った勘助と晴信がどう動くのか。ついに、その3、決死の大戦が始まる。
甘利(竜雷太)の捨て身の謀を知ってか知らずか、千葉ちゃん板垣が決死の秘策を決行。重要な任務を託されたのは、板垣に負けずとも劣らない、熱い思いを持った男、伝兵衛(有薗芳樹)。武士の誇りを胸に、いざ決戦の舞台へ。
― その2 影武者・伝兵衛、見参! ―
陣を構えた晴信(市川亀治郎)は、武田の動きを読み切ったような村上(永島敏行)の出陣の素早さに、意外だと話す。村上に内通した甘利の動向を、葉月(真瀬樹里)からの知らせで察知していた真田(佐々木蔵之介)と相木(近藤芳正)が、顔を見合わせても、むっつりだんまりの甘利。負けが信濃に知れ渡る引くわけにはいかぬと、言い切る晴信の表情を、じっと見つめる千葉ちゃん・板垣と対照的に、言葉をかみ締めるように、視線を落としたままの甘利。先陣を志願した、真田、馬場(高橋和也)の申し出を退け、甘利と板垣に先陣を任せる晴信は、二人が共に決死の覚悟で望んでいる事を知る由も無い。嬉しそうな笑顔に、悲壮感は微塵も感じられない千葉ちゃん板垣と、慣れぬ謀に緊張の度が高まりこわばった表情が、見ていても痛々しいくらいの甘利が、対照的。
いよいよ出陣!雄大な牧場でのロケによる迫力あるシーンを期待し、ワクワク。
晴信の緊張した表情、続いて出陣する甘利を、疑いの目で見つめる真田と相木。
そして、千葉ちゃん・板垣の出陣!鐙に足を乗せるところから、トンボが付いた兜をかぶり馬に乗った勇ましい姿までたっぷりを映してくれるカメラに大満足!見送る勘助(内野聖陽)に「そちは本陣にて、御屋方様をお守りするのじゃ。万が一御騎陣の時には、軍師山本勘助、そちが促せ」と言う。伝兵衛を従え出発する後姿に「御武運を。」と勘助。その声に答えるように鞭を上げる板垣の後姿に、既に胸がいっぱいになってしまう。まずは、鎧姿の千葉ちゃん板垣をじっくりと鑑賞!
勇壮な音楽と共に、人馬が駆け出して行く合戦シーンは、空撮も使いスケールも大きく、なかなかの迫力!大好きな集団アクションシーンは、周りのエキストラの動きにも目がいってしまう。片手に槍や刀を持って、もう一方の手で手綱を引き馬に乗り戦う姿に拍手!旗と鎧を身につけ果敢に走り回り戦う足軽たちの奮闘も、緊迫感を盛り上げる。エキストラの皆さんの迫力ある戦いっぷりをじっくり見てしまう。
そして、待ちに待った千葉ちゃん・板垣の殺陣は、殺陣指導の林邦史朗氏とハイスピードカメラによる見どころたっぷりのシーン。まずは”槍”。馬にまたがり”槍”を振り回し、向かってくる敵に投げつけ落馬させる。背中から落ちるスタントマンに拍手!お次は”さすまた”。馬を向き直らせ”さすまた”を敵の喉元へ!吹っ飛ぶスタントマンの落馬シーンにまたまた拍手!!さらに馬上で”さすまた”を振り回し戦う千葉ちゃんの大きな動きにニンマリ!
「押せ~押せ~!追い討ちをかけ~い!!」と馬に鞭を入れる気合の入った千葉ちゃん・板垣に見とれてしまう。
本陣で待つ晴信の「このわしに自信を持たせるため勝ちを焦ったか・・・」と言う思いも、諏訪で、板垣が晴信に書かせた御神号に「板垣殿は誠によき諏訪の郡代じゃ」と手を合わせる由布姫の思いも、知る由も無い板垣。夕闇迫る上田原で、眼前の村上勢の旗を黙って見つめるその表情をしばしカメラが追う、なんとも板垣ファンには贅沢なシーンの後は、伝兵衛との感動のシーン。
伝兵衛を呼び秘策を披露する千葉ちゃん・板垣。陣内に置かれた、御屋方様の鎧兜を見て「伝兵衛、万が一に備えそれを付けよ。」と言うと「板垣様、伝米を御屋方様の影武者になさりまするか?」と驚く原虎胤(宍戸開)。不安な表情に変わった伝兵衛の後ろに、みしるしの旗が並ぶ。「一時でも、敵を我が陣に引き寄せるためじゃ。」息を呑む伝兵衛。「よいか、この戦、なんとしてでも我ら先方のみで終わらせねばならぬ。決するのじゃ!敵が本陣に迫るのを、なんとしてでも我らが食い止めねばならぬ。さすれば、多くの見方を失わずにすむ。しかも、我が本陣では、今一度、村上と戦う術(すべ)を慎重に、組み立てる事もできよう。後は、勘助がうまくやってくれる筈じゃ。はははっ」と笑った板垣。じっと見つめる伝兵衛に「恐ろしいか?」と微笑み、御屋方様の鎧に歩み寄り兜を優しくなでながら「わしはもはや生きて甲斐には戻らぬ」と静かに宣言し「何ゆえ何ゆえ板垣様が・・・」と原が言うと「武士(もののふ)の誉れじゃ。」と嬉しそうに笑った。
伝兵衛の側に膝をつき「伝兵衛、そちの命わしに預けてくれるか?」と、じっと見つめると「それがしには、悲しむような身内も居りませぬ故」と、伝兵衛は、脇差しを取り出し「我が命喜んで板垣様に捧げまする」と板垣にささげた。「これはわしの・・・」と、始めたあった日に授けた脇差しを手にとり言葉を詰まらせ「伝兵衛、そちは、み・ご・と・な、侍じゃ。」と言い切る板垣に「ははっ」と、伝兵衛。互いに、瞳を潤ませる熱~いシーン。アップの千葉ちゃん・板垣の目がたまりません!
気持ちは、既に、いざ出陣!の板垣と伝兵衛。一方甘利の謀の行方は・・・・。
二人の思いを知った勘助と晴信がどう動くのか。ついに、その3、決死の大戦が始まる。