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最愛の人へ、感謝の気持ちを込めて・・・追悼、千葉真一さん

2021-09-27 15:52:00 | HERO
「最愛の人」言い過ぎではなく、いつでも、自分を動かす芯に、その人がいる。

引っ込み思案だった自分が、いつも前を向き、一人夢を追いかけ、いきなり介護子育ての世界にとび込めたのは、出会った時から、その人の生き方を追いかけて来たから。


千葉ちゃんが亡くなって、もうすぐ一ヶ月。まだ一ヶ月。

ポカリ空いた穴は、すーす―風通し良くなって、いろんなものが、入っては消えていく。

出会って、半世紀以上。長いお付き合い。穴は、大きくて・・・・


1969年、冬、ある土曜の夜、唯一9時以降テレビ許可(今でも、当時でも、考えられない!?)こたつで母が寝ている傍らで、何気なく見ていた。いきなり飛び込んできた爆破シーン!なんだかわからないまま、くぎ付けになった。それが出会いの始まりだった。

気が付けば、毎土曜9時は「キイハンター」タイム。気が付けば、メンバーの一人、運動神経抜群で、ヤラレてもヤラレても立ち向かい、時にズッコケおっちょこちょいで、女性に弱くて、でも、正義感あふれる風間洋介に、夢中になっていた。起きてから、寝るまで、キイハンター&千葉ちゃん。友達3人と一人二役キイハンターごっこ(もちろん風間君と、キュートなユミちゃん役で)や、ブロマイドを胸に潜めて、学校へ行ったり、ファンとの文通(SNSなどなく良心の昭和でした)などして、写真を送っていただいたり。

スタントシーンの新聞記事に、ワクワク!自ら立ち上げたジャパンアクションクラブのメンバーとの息の合ったアクションシーンに、見入っていた。

津川啓子、こと、野際陽子さんとの掛け合いが、お気に入りで、お二人なら…と思っていたら、本当に結婚記者会見。(記者会見と言う言葉が、懐かしい)素敵な船上結婚式&ギリシャ&エーゲ海の新婚旅行の写真にうっとり。

「キイハンター」が終わり、キイハンターきちがいと母に言われた時期も少しばかり卒業したが(毎晩録音テープを聞き台詞覚えていたが)、JACとのアクションドラマや映画、そして、お嬢さんの誕生(同じ誕生日に一人御大喜び!)のニュースを見る度に、自分の事のように嬉しくなっていた。愛弟子、志穂美悦子さんや真田広之さんのニュースもチェックしていた。

学生から、就職、退職、アルバイトしながら夢を追いかけた時代、結婚、子育て、そして介護。深夜介護の御供が、ビデオショップの千葉ちゃんレンタルビデオだった。

介護子育てが終わり、PCサイトで千葉ちゃんのファンと初めて繋がった時のドキドキワクワク。掲示板での交流。実際に出会い、オフ会も。サイト閉鎖、恩人との離別。
サイトの再会を祈り、「キイハンター」のサイトを立ち上げた。(古本屋の片隅にあるようなサイト)一番自分時間があった時だった。少しずつ、キイハンター&千葉ちゃんのファンのつながりが広がった。

千葉ちゃんは、JACからアメリカへ、離婚、(ショック!でも、二人の離婚会見はファンにはありがたかった。経緯詳細は、最近読んだ、真瀬樹里さんの『母、野際陽子、81歳のシナリオ』に書かれていた)再婚二世誕生。(「風林火山」出演当時お会いする機会が偶然会った)時に、浮気しながらも、心の中に千葉ちゃんは住み続け、ふっと口ずさむ、『非常のライセンス』『一匹狼』etc・・・日々の暮らしに、ヘタレた心に、なんども活を入れてくれた。

2020東京オリンピック、が一年延びて開催された今年、1964東京オリンピックの夢破れ
た千葉ちゃんはどんな思いでいるのかと、思っていた。体操選手の夢が破れ、俳優千葉真一の道が始まった事は、自分の中で大きな意味を持っている。

あのアクションをこなす運動神経、きれいな身体の線、リズミカルな動き。ジャッキーのそれとは違う、「直撃地獄拳」のピン!と伸びた体操で鍛えた足先の千葉ちゃんならではのキック!!
 
オリンピックが終わって飛び込んできた訃報に、悲報に、特別な、何かを、感じてしまった。

いつも、ファンの事を気にかけながら、自分の映画の夢を熱く語っていた千葉さん。熊本、本渡第一映劇での映画祭、千葉祭でのトークショー、集まった沢山のファンに夢の映画の話を熱っぽく話されていた表情が、忘れられない。

きっと雲の上の世界で、早速、新作映画に取り掛かっているに違いない。見られないのが、本当に悔しい!

地上では、真田広之さん出演のハリウッド映画「MINAMATA」が上映されている。志穂美悦子さんは、華道家として活躍中。真瀬樹里さん、新田真剣佑君、眞栄田郷敦君の活躍は言うまでもなく、たくさんのJACから育った俳優、アクション監督、殺陣師の方々も、活躍している。千葉さんが撒いた種は、いろんな花を咲かせ魅せてくれていることが、ささやかな、慰め。いや、ファンとしては、喜びであり、誇らしくもある。

千葉真一劇場第二部が始まるのかもしれない。千葉ちゃんの面影をしのびながら見守ろうと思う。それでも、千葉ちゃんの穴は、開いたまま。

それを埋めるものは、千葉ちゃんののこした作品達でしかないのかもしれない。

ゆっくり、千葉ちゃんの、残してくれた作品を、(あまり話題に乗らない作品も含め、)再度味わっていきたいと思う。

ちょっとばかり、お時間いただき、時に、お付き合いいただければ、嬉しいかぎりです。
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