なぜか名前を呼ぶのに恥ずかしい?写真家ジャレッド・マンコーウィッツ
Gered Mankowitzがカメラレンズに直接グリースを塗って1966年11月にストーンズの
メンバーを撮った写真を秀逸なアルバムジャケットにした愛らしいストーンズの5作目。
”ビトゥイーン・ザ・バトンズ(Between the Buttons)”/ The Rolling Stones(1967)
曲目イエスタデイズ・ペイパー、マイ・オブセッション、バック・ストリート・ガール、コネクション
・・・最後の曲まで聴いてもストーンズの知られたヒット曲はない。当時のライバル達の音楽
(ビートルズ『リボルバー』,ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』,ボブ・ディラン『ブロンド・オン・
ブロンド』)に刺激されフォーク・ロックとサイケデリックが陽気に同居した作品になった。
1967年の英国製ポップ・ロック(当時の音)の流行りものを取り入れたのでしょう。よって
ローリング・ストーンズが演るにしては、可愛らしいという印象をうけます。ストーンズTOP5
アルバムには選ばれなくても、ベスト10には滑り込ませたい愛しいアルバムなのです。
オリジナルアルバムは、タイトル・ロゴとグループ名がチャーリー・ワッツのジャケットの
ボタンの中に2つ小さく描かれており、洒落ています。僕が持ってるドイツ再発盤には
右上にも大きなロゴがある。ついでに廉価盤シールが左上にも貼ってありますが。(汗)
"Between the Buttons"っていうのは英国では『考え中』という慣用句でもあるらしい。
チャーリー・ワッツがアンドリュー・ルーグ・オールダムに「次のアルバムのタイトルはどうな
るのか」と聞いたところオールダムが「まだ考え中(Between the Buttons)だ」と答えた。
それが後にアルバムタイトルを決める段になって、これが洒落で本決まりになったらしい。
しかし、なんだね。ジャケットをみる度思う。ブライアン・ジョーンズはレコーディングで疲れて
いたのかジャケットの顔はまるで幽霊のようで、後の事件のこともチラッと考えてしまう。