五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

Garbo Laughs!

2020-08-08 08:08:08 | 映画

ニノチカ Ninotchka(1939・米国 B&W)

監督エルンスト・ルビッチ 主演グレタ・ガルボ、メルビン・ダグラス
脚色ビリー・ワイルダー、チャールズ・ブラケット、ウォルター・ライッシュ

(ものがたり)
ロシア革命後の財政改善のため大公妃らから没収した宝石を売却する使命を受けたソ連
共産党員3人組の後を追って、パリへ乗り込んだ特別任命官ニノチカ(G・ガルボ)と
売却阻止を図る大公紀の代理人の伯爵レオン(M・ダグラス)との間に恋が芽生える
ロマンチック・コメディの名作。当時のソ連・世相を茶化したシナリオも愉快な一篇。
クール・ビューティー

何といっても呉田軽穂じゃなくGreta Garboがブラボー!(笑)
クールな美貌のハリウッド女優グレタ・ガルボのコメディ演技が楽しい。
無声映画時代は喋ることもなく(トーキ-になり“Garbo Talks!”と宣材警句に
用いられるほど)またクールな役柄も多かった。この映画でG・ガルボが大いに
笑うシーンがあるので、これだけで”Garbo Laughs!”と当時は評判になったらしい。

という訳で、
レオンがニノチカを笑わせようと『 笑い話』をするレストランの場面は傑作。

2人の男が月を眺めていた。
一人が言った  “月に人は住んでいるのかな”
もう一人が言った “ああ、5億人は住んでるだろう”
はじめの男が言った “それじゃHalf Moonの時はさぞ窮屈だろうな”

【ニノチカは笑わない】

レストランに男が来てウエイターに注文をした。
 “コーヒーをクリーム抜きで頼む”

ウエイターはしばらくして戻って来て言った。
 “申し訳ありません、あいにくクリームを切らしております
  ミルク抜きのコーヒーではいけませんか”

【周りのお客たちは爆笑するが、それでもニノチカは笑わない】

このあと ニノチカはチャーミングな大爆笑をするが、これは見てのお楽しみ。

軽妙な語り口、気の利いたセリフ、小道具どれをとっても一級品。
ずっと見逃していたが先日やっとテレビで観れました。皆様にお薦めの映画よ!

コメント (6)
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