ポール・サイモン / Paul Simon(1972)
もうすぐ『母の日』ですね。となれば僕は、10数年ぶりにこのアルバムを聴いてみよう。
相棒のアート・ガーファンクルと別れ1971年独立後のファースト・ソロ。「天使の歌声」の
力を借りずに独自のワールドミュージックの才能を開花させ幸先の良い傑作をものにした。
これにはアルバムA面トップに”母と子の絆(Mother and Child Reunion )”が入っている。
ポール・サイモンがジャマイカまでいって録音したレゲエ調のご機嫌なポップス。
曲名の<Mother and ・・>は、NYの中華レストランのメニューからきているそうだ。母の日に
この曲をBGMに❝母子再会❞を料理しては如何かな。他にもいい曲があるので2,3曲ご紹介。
S&Gで有名な「コンドルは飛んで行く」に勝るとも劣らない完全オリジナルのフォルクローレ
Folclore風の曲”ダンカンの歌(Duncan)”がいい。主人公ダンカンが、青年時代を思い起こし
(安モーテルの隣のカップルのSEXの事や聖書売りの女性との童貞喪失など)星空の下ギターを
奏でながら旅を続ける歌が感傷的なメロディと相まって胸を打つ。民族音楽風の曲が土着的
でなく都会的・現代的にアレンジしているのがポール・サイモンの得意とするところだろう。
さらにこのアルバムがいいところは、アコースティック・ギターサウンドの素晴らしさだ。
B面トップの大ヒット曲”僕とフリオと校庭で(Me and Julio Down by the Schoolyard)”を
楽しんでほしい。僕の再プレスのカットアウト・アナログ盤でもいいサウンドで鳴ります。
※カットアウト(cut out)盤・・・販売業者が不良在庫、売れ残り等の理由で、故意に
ジャケットの端に切り込みやパンチ穴を空けてアウトレットとして販売したもの。
レコード盤、音質には影響なし。僕のこのレコード、タワーレコードのバーゲンで買ったけ。
さて貴方は「母の日」に感謝の花束とプレゼント、BGMにどんな音楽を贈って過ごすのかな。
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>カットアウト盤
私も沢山持っています。学生の頃は安く買って聴ければ良かったですし。
更にカットアウトの中古盤だとアホみたいな値段で刺さっていたりして。
でもパンチ穴の盤はひとつも無いんですよね。切り込みか角落しばかり。
なんでだろ?
カットアウト盤は、お買い得でしたよね。
こづかいがすくない学生の頃は「旧盤なんか安く売っておくれよ!」と 日本の再販制度とか特約店制度が恨めしかった。だから輸入盤/カットアウト盤なんかも買い始めたな。
>パンチ穴の盤はひとつも無いんです
僕は、パンチ穴形のほか切り込み形(昔、電車の改札口で駅員が紙製切符にハサミを入れいるタイプ)や角落し形(ジャケットの角を切り落とすタイプ)
も持ってます・・・貧乏自慢。(爆)
この頃は、シンガーソングライターが脚光を浴びていた時期でしたね。
P・サイモンのソロ3作目まで秀作揃いで大好きでした。
>往年のメロディアスな歌声...
「コンドルは飛んで行く」を彷彿させる「ダンカンの歌」はいかがでしたか。