流行のスイカジュースは中高年にはありがたい栄養の宝庫
日刊ゲンダイ 2017年8月15日
街ゆくOLたちがストローでチュ~チュ~――。猛暑の中、真っ赤なドリンクが売れている。スイカ果汁たっぷりのスイカジュースだ。
6月末にスターバックスが期間限定メニューとして、「シェイクン ウォーターメロン&パッションティー」(ショート=390円~)を投入。7月に入って、タリーズも「すいかスクイーズ100%」(トール=530円)で参戦。これらを4年前から「ソルティ スイカジュース」を販売中のプロントが受けて立つ格好。
いずれも、スイカ果汁100%がウリ。甘くてひんやり爽やかなドリンクは、男性陣からは「二日酔いの朝にピッタリ」な~んて声も上がっている。オッサン世代は、ジュースより三角にカットしたスイカをガブッてのが、定番なんだけど。
管理栄養士でパクチー料理研究家のエダジュン氏が言う。
「栄養学的には、スイカは若い世代よりオジサン世代にいいと思います。たとえば、果肉の赤い部分。ココに含まれる代表的な栄養素はカリウムです。利尿作用があるため、ナトリウムを体外に排出したり、二日酔いにもいいでしょう。抗酸化作用を持つリコペンやβ―カロテンもたくさん含んでおり、夏バテのかぜ予防にも役立ちます。何より、食べやすくて低カロリーの点がグ~です」
普段は何げなく捨てている皮の白い部分も、実は大事だという。
「皮にはアミノ酸の一種でシトルリンという栄養成分が含まれています。シトルリンは高血圧や動脈硬化の予防が期待できるため、皮を細かく切って浅漬けやぬか漬けにするといい。血液の循環を良くしてくれ、代謝が上がり疲労回復にも効果的です」(エダジュン氏)
ちなみに、米国の大学の研究では、シトルリンは体内でアルギニンというアミノ酸になり、血流促進や血管拡張に働きかける。これをもって、“バイアグラ効果”などと結論付ける記事もある。いずれにしろ、今夜から晩酌の締めは、スイカで決まりか。
食べ物の中で最も好きな部類に入るスイカ。昨年はすべて露地栽培だったのだが、見事、すべて狐様に貢いでしまった。まだ若いのまですべてやられてしまい、今年はまた新たに種を買わなければならなかった。そんなわけで、今年はハウス内での栽培にしたのだが、今度はネズミ様だ。春先の天候不順で、定植してからしばらく動きがなかった。ようやくついた少ない実だ。お願いだ、もう来ないでくれ。せめて種ぐらい置いていけ!