大阪市立高校、バスケット部顧問の体罰を苦に、男子高校生が自ら命を絶ちました。体罰や暴力的な指導は、プロ、アマを問わず日本のスポーツ界が抱える深刻な問題です。
この男子生徒は、自らキャプテンに名乗りを上げる、前向きな若者でした。その心を体罰が押しつぶしたのです。体罰や暴力がいかに子どもの人権や人格を否定し、心身を抑圧し、傷つけることになるのか。本来、スポーツに暴力や体罰は相いれません。スポーツはそれを通じて人格や人間性の発展を促すものです。そもそもスポーツは、その野蛮さ、暴力的なあり方をルールによって排除し、より安全で人間的な質を持った文化として成立したものです。体罰は、スポーツの根本否定でもあるのです。
よい指導者は、選手の考える力を育てようとします。創造的で、臨機応変のプレーができるよう。選手の成長を待っていられない、思うようにならないとすぐに口を出し、ミスが出ると手まで出てしまう。これでは創造性を養うことはできません。特に、教育の現場では、あってはならないことなのです。子供の真の成長を願うなら、体罰による指導でなく、将来の可能性を信じて「待つ」ことが重要なのです。
近藤良享氏(中央大学教授)・和泉民郎氏の論説をお借りしました。
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我々が知らない世界は、我々のすぐ側にあるのかもしれませんね