ジェンダー平等・多様性社会の実現を 女性の社会進出 発信へ
「しんぶん赤旗」2021年9月12日【スポーツ】
関係者の熱い思いを乗せて女子プロサッカーの「WE(ウィー)リーグ」が開幕します。「いまからわくわくしています」「楽しみで仕方ない」。開幕まで1週間を切った6日、キックオフ・ミーティングで参加11クラブの選手たちは、胸躍る思いをにじませました。
(和泉民郎)
なでしこリーグでプレーしていた選手の大半は、働きながらプレーする環境下にありました。
以前、ある代表選手はもどかしそうにこう話していたことがあります。
「世界が次々とプロ化している。プレー環境をよくするため、自分たちにできることはないのかずっと考えている」
世界のプロ化
2011年に世界を制し、翌年のロンドン五輪で銀メダルを手にした後、日本女子代表は主要大会で上位に食い込むことができなくなっています。
欧州を中心に相次いでプロ化が進み、世界のレベルがぐっと上がっているからです。
「いま動かなければ世界に後れをとってしまう」。WEリーグトップの岡島喜久子チェアはプロ化に踏み切った理由をこう語りました。
プロ化で選手たちの環境がどう変わるのか。
最低年俸(270万円)を定め、1クラブあたり500万円以上の選手を5人以上確保します。
採算面を考えると、1試合の観客数は平均5千人以上が必要としています。これはなでしこリーグ時代(平均1300人)の4倍近い数です。
「WEリーガーが女子の夢の職業になってほしい。そのためには女子のよさである高い技術とフェアで真摯(しんし)なプレーが大事」。岡島チェアは力を込めます。
大志ある挑戦
リーグにはもう一つの大きな目的がすえられています。ジェンダー平等社会の実現です。
そもそも「WE」とは「Women Empowerment」の略で、女性が活躍できる社会の象徴としての願いが込められています。
岡島チェアはキックオオフ・ミーティングで宣言しました。
「この新たなリーグは、WEの力でジェンダー平等、多様性社会の実現を目指します」
リーグを支えるスポンサーには、同じ理念を掲げていたり、これに共感したりする会社が多く選ばれています。クラブ、選手、スポンサー、行政機関などと連携し、「この点での社会課題解決に力を尽くす」との構想もあります。
もちろんリーグやクラブ自体も女性の登用を進めます。クラブには1人以上の女性役員を入れ、3年以内に職員の半数を女性にするとしています。将来は監督、コーチにもより女性の就任を求め、日本協会とも協力しつつ進めています。
同協会の田嶋幸三会長は10日、協会創立100周年行事で同リーグについてこう語りました。
「これはただのプロリーグではありません。女性の社会進出をサッカー界から世界に発信していきたいのです」
ジェンダーギャップ指数120位の日本で、女性の現状はどの競技でも同様の厳しさがあります。リーグの成否はその未来をも担っています。スポーツ界と社会の新たなあり方を開く―。その大きな志を持った挑戦が始まります。
楽しみです。応援していきます。
今日は久々の大粒の雨。稲妻が見えますが音は聞こえません。
この後、最低気温は10度を下回る日が多くなっていきます。
皆さんお待ちかねの落葉きのこですが、ここではまだ出ていません。
釧路のブロガーさんのところではすでに出ているということです。
この雨の後に・・・でしょうね!
雨の踏切。