里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

スイカ・すいか・西瓜

2017年08月16日 | 野菜・花・植物

流行のスイカジュースは中高年にはありがたい栄養の宝庫

   日刊ゲンダイ 2017年8月15日

   街ゆくOLたちがストローでチュ~チュ~――。猛暑の中、真っ赤なドリンクが売れている。スイカ果汁たっぷりのスイカジュースだ。

  6月末にスターバックスが期間限定メニューとして、「シェイクン ウォーターメロン&パッションティー」(ショート=390円~)を投入。7月に入って、タリーズも「すいかスクイーズ100%」(トール=530円)で参戦。これらを4年前から「ソルティ スイカジュース」を販売中のプロントが受けて立つ格好。

  いずれも、スイカ果汁100%がウリ。甘くてひんやり爽やかなドリンクは、男性陣からは「二日酔いの朝にピッタリ」な~んて声も上がっている。オッサン世代は、ジュースより三角にカットしたスイカをガブッてのが、定番なんだけど。

 管理栄養士でパクチー料理研究家のエダジュン氏が言う。

 「栄養学的には、スイカは若い世代よりオジサン世代にいいと思います。たとえば、果肉の赤い部分。ココに含まれる代表的な栄養素はカリウムです。利尿作用があるため、ナトリウムを体外に排出したり、二日酔いにもいいでしょう。抗酸化作用を持つリコペンやβ―カロテンもたくさん含んでおり、夏バテのかぜ予防にも役立ちます。何より、食べやすくて低カロリーの点がグ~です」

 普段は何げなく捨てている皮の白い部分も、実は大事だという

 「皮にはアミノ酸の一種でシトルリンという栄養成分が含まれています。シトルリンは高血圧や動脈硬化の予防が期待できるため、皮を細かく切って浅漬けやぬか漬けにするといい。血液の循環を良くしてくれ、代謝が上がり疲労回復にも効果的です」(エダジュン氏)

   ちなみに、米国の大学の研究では、シトルリンは体内でアルギニンというアミノ酸になり、血流促進や血管拡張に働きかける。これをもって、“バイアグラ効果”などと結論付ける記事もある。いずれにしろ、今夜から晩酌の締めは、スイカで決まりか。


 食べ物の中で最も好きな部類に入るスイカ。昨年はすべて露地栽培だったのだが、見事、すべて狐様に貢いでしまった。まだ若いのまですべてやられてしまい、今年はまた新たに種を買わなければならなかった。そんなわけで、今年はハウス内での栽培にしたのだが、今度はネズミ様だ。春先の天候不順で、定植してからしばらく動きがなかった。ようやくついた少ない実だ。お願いだ、もう来ないでくれ。せめて種ぐらい置いていけ!


トウモロコシのゆで方。

2017年08月15日 | 食・レシピ

 昨年の記事の再録ですが、こちらでは今が旬、どうぞお読みください。

 8月というのに肌寒い日が続いています。日中も25度に及ばず、最低気温も16℃くらいで、朝晩はストーブが恋しくなります。日差しもしばらくは望めずトマトへの影響を心配しております。

 今日は終戦記念日。二度とばかげた戦争に向かわないように、日ごろの努力が必要です。平和を愛する日本国民として世界に発信していきたいものです。大変多くの犠牲者のご冥福をお祈りしつつ、安らかに眠れるような社会を築いていきたいと思います。
戦争は放棄しました。武力に変わる「武器」を持たなくてはなりません。


 

MYLOHAS編集部 - MYLOHAS - 2016年7月25日

  夏野菜は数あれど、自然のやさしい甘さとプチっとはじける食感が人気のとうもろこしは大人も子どもも好きな方が多いのではないでしょうか。

夏の恵みをさらにおいしく

 とうもろこしといえば炭水化物、と浮かぶように世界の3大主食にあげられる食材。カロリーが高いのでは? と嫌煙しがちかもしれませんが、じつはビタミン、ミネラルもバランス良く含んだ万能食品。その上、食物繊維も豊富に含まれているので腸内環境も整えられるのでダイエットにもぴったりなんです。

 そんなとうもろこしですが「ゆで方」というのは人それぞれ。電子レンジを使ったり、茹でると言っても水からだったりお湯からだったり。どうすれば一番良いのか悩んでしまいますが、せっかくならばおいしくランクアップするゆで方を知りたいもの。そう思っていたら、甘さを引き出してジューシーに茹で上げる方法を「FOODIE」で見つけました。伊勢丹新宿店の青果専属シェフ・鈴木理繪さんによるとそのポイントは3つ。たったそれだけで違いがわかる甘いとうもろこしに仕上がるのだそうですよ。

1.薄皮を1〜2枚残す

 ひげの茶色いところを切り落とし、薄い皮を1〜2枚残して外側の皮をむきます。薄皮を数枚残すことで、とうもろこしのうまみを閉じ込めることができるんです。緑色の皮ごとゆでてしまうと、皮の青臭さがとうもろこしの粒に移ってしまいます。

2.水からじんわり加熱することで甘みがアップ

 深めのフライパンにとうもろこしを入れ、ひたひた程度に水を入れます。沸騰しないように中火にして3~5分ゆで、薄皮を通して見える粒が黄色く鮮やかになったらゆであがり。じんわりと加熱することで、とうもろこしのでんぷんがゆっくり、しっかりと糖に変わり、甘さを引き出すことができます。とうもろこしが水に浮かないように、落とし蓋をしたりゆでながら菜箸で転がしたりしてください。

3.保存は皮をむいて、ラップでくるむ

 ゆであがりは、すぐに皮をむかずにそのままザルなどにあげて、常温で冷まします。水をかけたり、冷蔵庫で急冷させたりすると粒がシワシワになる原因に。とうもろこしがしっかりと冷めたら薄皮をむきます。とうもろこしは完全に皮をむいた状態でラップに包み、冷蔵や冷凍で保存が可能。冷蔵なら1~2日、冷凍なら2~3週間のうちに使い切るようにしましょう。冷凍したとうもろこしを使うときは、自然解凍するかそのまま加熱調理してOK。

(「FOODIE」より引用)

 ゆでる、というといつも皮をきれいにむいてから、と思っていたのですが皮を残すのがうまみを閉じ込める秘密なのだそう。ぐらぐらに煮立てるのではなくゆっくりやさしく火を通すことで甘さがさらに引き立つ仕上がりに。

 とうもろこしは時間が経つと鮮度が落ちやすいので取ってからすぐに調理するのが理想。そのまま食べるほかにも、いまの時期ならばバーベキュー感覚でお醤油をつけてこんがり焼いたり、粒だけにして冷たいコーンスープをつくっても食が進みそう。新鮮なものをゆでておいて保存しておけばいつでもおいしいままお料理に使えて便利ですね。

 夏のおいしい恵みを、さらに引き立ててくれるゆで方。早速試してみたくなりました。

 

「私」が消えてゆく プライバシーは時代遅れ?

2017年08月14日 | 社会・経済

毎日新聞2017年8月4日 東京夕刊

  自己存在の耐えられない軽さ--。常にネット環境につながっているのが当たり前になりつつある中、自分だけしか知らないはずだった自分自身が、内面から外へ飛び出し、プライバシーは軽んじられていく。そんな声を耳にする。未来の「私」たちを考えた。【藤原章生】

自分本位に生きるための「意識」?

  あらゆる人と物がネットワークでつながれば、人類はプライバシーなき時代に入るのか。プライバシーは富裕層のぜいたく品となり、大方の人々はネットの便利さと引き換えに個人情報、プライバシーを明け渡す。近未来を語るベストセラー本がそう予測し、仮想現実(VR)の開発に携わる脳科学者、藤井直敬さんも呼応する。「いまだにプライバシーと言っている時点で時代遅れ。人間一人一人など全体から見ると大して意味がない、という考えが主流になっていきます」。個人は流砂の一粒にすぎないと。

  ビッグデータや個人情報の流出など、プライバシーを侵す側の問題はよく語られるが、ここでは個々の情報の発信源、「私」たちの変化に着目したい。

  情報ネットワークが専門の中央大准教授、岡嶋裕史さんの見方はこうだ。「今の30代以下の世代にとって、個が軽いという見方は割とリアルです。アニメの『新世紀エヴァンゲリオン』にしても、ゲームの『ファイナルファンタジー7』にしても、個が全体に還元されていくという見方がベースにあり、個の独立や個性にさほど意味はない、という感覚になじんでいます」

  そして、こう続けた。「若い世代が象徴的ですが、現代人は個人的なことや物へのこだわりがかつてより薄まった分、グーグルやアマゾンに情報が利用されることにさほど忌避感はない。ネットをタダで使う対価だと納得しているところがある。高級旅館のおもてなしではありませんが、サービスする側がどれだけ客である自分のことを知ってくれているかが大事になっているんです」

  日々の振る舞いから内面までをネットに吐露することもやぶさかではない、ということか。

  プライバシーとは何だろう。

  2009年に「ポスト・プライバシー」を著した南山大教授、阪本俊生さん(理論社会学)によると、外来語のプライバシーは学者によって解釈もさまざまな上、うまい訳語がなく、戦前は「内秘権」や「秘密権」と訳されたが定着しなかった。

  欧州では中世からある概念だが、近代になって広く使われだしたのは、伝統、階級社会から解き放たれた個人の弱さを守るためだった。阪本さんの定義はこうだ。「個人の社会的な自己を保守するために生まれた意識」。そう、「意識」なのだ。外向けの自分のイメージを守るための心構えといったところか。

  やはりプライバシーと倫理を考察した大著「情報倫理」を5月に発表した吉備国際大准教授、大谷卓史さんの記述はこうなる。「人生を自律的に構築・維持する能力の重要な要素」

  難しいので本人にかみ砕いてもらった。「こうなれたらいいなあという理想の自分と、周りから見られている自分とのせめぎ合いの中で人は生きていますが、それをいかに自分本位にできるか、ということです」

  プライバシーの侵害と聞くと、秘密の暴露という言葉がぱっと浮かぶが、そうではない。世間が決めつける「自分」にあらがい、「本当の自分」を押し出す能動的な自意識なのだ。そんな自分へのこだわりを一方的に乱されたと感じた時、プライバシーが問題となる。

 哲学する人どこに?

  ネット社会になって、プライバシーの何が変わったのか。

  フェイスブックやツイッターで、人は自分の活動の宣伝から時事論評、衣食住、趣味、余暇、友人などを、誰に頼まれたわけでもないのに公表するようになった。

  阪本さんは、こうした挙動からも変化が見て取れると言う。

  「近代人は自分の内面を探れば本当の自分が見えてくると思っていました。でも自分とは何かという答えは容易には出ないため、誤解されるのを恐れ、自分を語らず隠すことで、自分の弱さを支えてきました。一方、現代人はいくら内面を探っても本当の自分などわからない、あるいはないのではないかと疑い始めました。自分など所詮、情報システムの中の小さな存在に過ぎないと思っているから、自分を隠すのではなくひけらかすようになってきたのです」

  気になるのは、自分の中に真実などはない、という見解だ。一昨年亡くなった小説家、車谷長吉氏のこんな言葉がある。<小説とは『人が人であることの謎』について書くこと。つまり『人間とは何か』という問いに対する答えである>。これを前提にすれば、自分の中に真実がないのなら、誰も謎を解こうとも、小説を書こうともしなくなるのではないか。小説の衰退について、作家の高村薫さんが以前話してくれた言葉がよぎる。「今は哲学する人間、人間の謎といったことを思う人間が消えたんだと思う」

 

 表はプライバシーの変化を阪本さんがまとめたものの一部だ。近代人の「自己」は個人の内面など自分の中にあったが、現代のそれは「個人情報、データ」の中にあるという。「例えば、ある人が自分はこういう存在だと言い張っても、データではあなたはこうだと示されれば、反論できない」

  IBM社の人工知能ワトソンと、歌手のボブ・ディラン氏がCMで繰り広げた対話が思い浮かんだ。彼の詩をすべて分析したワトソンに「君の主なテーマは『時は過ぎ、愛は消える』だね」と言われたディラン氏はかすかに苦笑いし、「大体そうだろうね」と応じる。

  ほぼすべての行動や交流が蓄積されているスマホから「君はこういう人間だよ」と言われたら、私たちは苦笑いしながら認めるしかないだろう。プライバシーは自分では容易に制御できない。自分の外側の、見知らぬ他人がうごめくデータ群の中にある、ということらしい。

  「近代は人間の内面を信じる時代でした。でも現代の場合、コンピューターや人工知能という『鏡』を通して、自分というものは全て行動や外見に表れてくるという議論は確かにあります。でも、人が見る自分と、自分が知る自分が違うという感覚がある限り、内面が重要だという感覚は薄れないのではないでしょうか」。前出の大谷さんはそう考えている。

 一方的な情報は自然に淘汰?

  私たちはネット上を浮遊する自己を認めるしかないのか。

  周囲のまなざしが評判を決めたころは、努力次第で挽回もできた。だが、今はちょっとした過ちがネット上で発信され続ける。欧州連合(EU)で18年5月に施行される「一般保護規則」では、不都合な個人情報を消す「消去権」、いわゆる「忘れられる権利」が明記される。削除されるのは、今のところ、犯歴や性的な映像などが主だが、早晩、中傷など、本人がどうしても傷ついてしまう、ささいな情報も容易に消せるようになるのだろうか。

  「そうなることを期待しますが、それ以前に私たちは、ある種の情報を見ようとも聞こうとも、記憶にとどめようともしないプライバシー規範、慣習を確立すべきですし、自然にそうなっていくような気もします」。大谷さんはそうみる。あまりに一方的な情報は、自然に淘汰(とうた)されていくという見方だ。

  最近、芸能人が元妻からツイッターなどで露骨に非難、罵倒される事件があり、テレビのワイドショーが大きく伝えたが、ネット上では意外に早く収束しそうだ。一種の淘汰なのか。「『触れない方がいい』という良識が人々に働いた面はあると思う。一般人の不始末や性的な流出映像も時とともに消える傾向がある。飽きられただけかもしれませんが」と大谷さん。

  ツイッターで多数のフォロワーを抱えるジャーナリスト、津田大介さんが取材の際、こう話していた。「ネットで炎上中は開く度に罵倒のメッセージが大量に出てくるんで、ツイッターはもうコミュニケーション手段にならないんです」

  一般人が批判にさらされることも少なくない。大谷さんは「スルーで対応するしかないんですが、普通の人の傷つきやすい感性が踏みにじられる世界がこのままずっと続くのなら、やはり変です」と言う。

  冒頭の岡嶋さんによると、若い世代の場合、誰も批判しない、似たような価値観の者同士だけで交流できる狭い「ネットワーク」で、いくつものキャラクターを演じるのが今は普通のため、そこでひどく傷つくことは少ないという。あるいは、ネット上に解き放たれたプライバシーがどれだけ侵害されても、ひたすら慣れていく。そんなふうに、私たちは変わり始めているのだろうか。内面から離れた「自己」を遠目に見ながら。


安倍政権「人づくり革命」

2017年08月13日 | 社会・経済

人間をマシンに…安倍政権「人づくり革命」の露骨な魂胆

  

 労働者は「生産性」がすべて

     日刊ゲンダイ 2017年8月12日

  新内閣の目玉政策「人づくり革命」。革命的に人を改造するということですから、人を人と思っていない安倍政権の思想が露骨に表れています。

  今年3月に出された働き方改革実行計画は、「同一労働同一賃金と長時間労働の是正」「柔軟で多様な働き方」が2つの大きな柱ですが、いずれも非常に問題がある。「同一労働同一賃金と長時間労働の是正」については、労働生産性の向上のためにやると、実行計画に明確に書かれています。労働者の当然の権利としての同一労働同一賃金ではなく、過労死を避けるための長時間労働の是正ではない。「労働者」という名前の機械の生産効率を高めるためにやると明示されています。

  「柔軟で多様な働き方」も労働法制によって保護された状態の労働者の数を減らすことが狙い。働きたい時に働きたい場所でやりたい仕事ができると、フリーランスや個人事業主になることを勧めていますが、被雇用者でなくなれば企業はその労働者の健康や働く環境に一切責任を持たなくていい。これを先取りしたのが、問題になっている高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ)で、専門性や時間を切り売りすることにつながっていくでしょう。実はこのことは、はやりの「シェアリングエコノミー」と表裏一体の関係にある。人間を人権が守られている状態から追い出し、“労働マシン”としてこき使うための政策なのです。

■アベノミクスの失敗を挽回するため

  一連の働き方改革に安倍政権が執着する背景には、アベノミクスがうまくいっていない焦りがある。首相本人も最近はアベノミクスという言葉を使わなくなっていて、「三本の矢」についても国民の記憶からデリート(消去)したいと思っているのではないか。失敗を挽回するため、強い経済づくりの別のテーマが必要。革命的に突破したいという必死さがにじみ出ています。

  「高プロ制度」をめぐり連合が混乱しましたが、先日、講演会で一緒になった神津里季生会長は、「決して容認したわけではなく、メディアに流れをつくられてしまった」と釈明していました。神津会長はきちんとした人なので、実際そういう感触があることは理解します。ただ、働き方改革実行計画は、次の国会で「高プロ制度」を必ず実現すると宣言しているのです。働き方改革実現会議に労働側の代表として参加しながら、ブレーキをかけられなかったのは事実です。

 とはいえ、最終的に連合が高プロ制度を認めない態度を明確にしたのはよかった。どうも野党も労働側も、「同一労働同一賃金」や「長時間労働の是正」を安倍政権に言われた段階で、自分たちのお株を奪われたような喪失感に陥ってしまい、このテーマから逃避している感じがあるのです。しかし実行計画をよく読めば、その思想は全く異質なものだと分かるはず。本来、ILO(国際労働機関)が示す「同一労働同一賃金」は、同一価値を生み出した労働には同一賃金が支払われるというものですが、働き方改革では、同一賃金の基準は「成果と貢献度」だとしていて、ILOの考え方とは違う

   今からでも遅くありません。野党と労働側は“敵情視察”を徹底し、政府の意図を見抜いて暴走を止めて欲しい。

 浜矩子 同志社大学教授

 1952年、東京生まれ。一橋大経済学部卒業後、三菱総研に入社し英国駐在員事務所長、主席研究員を経て、2002年から現職。「2015年日本経済景気大失速の年になる!」(東洋経済新報社、共著)、「国民なき経済成長」(角川新書)など著書多数。


JAL123便墜落事故から32年

2017年08月12日 | 事件

(新)日本の黒い霧 http://blog.goo.ne.jp/adoi より

JAL123便墜落事故-真相を追う-31年目の真実(昨年の記事です)


読者の皆様へ

本日は日航機123便が御巣鷹の尾根に墜落し、多数の乗客乗員がお亡くなりになった日です。520名の乗客乗員の他、軍関係者を中心に知られざる多くの命が失われたことが、これまでの調査により判明しています。

墜落推定時刻は18時56分。僅かでよいので、この時刻にお心を御巣鷹の尾根に向けてください。そして二度とこのようなことが繰り返されないようお祈りください。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

ブログ「(新)日本の黒い霧」
管理人 日月土
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31年前の8月12日、私は小型バイクに乗り東京から長野県松本方面に向かい甲州街道を北上していました。夜少し暗くなり始めた頃に目的地に到着したところ、出会った知人からいきなり「日航機が行方不明になったようだ」と告げられました。その晩、知人宅のテレビで事の成り行きを見守ることになるのですが、その時は多く方々と同じように、たいへんな事故が起きたものだと思っていました。


■今でも忘れられない異質な報道
テレビでは、番組中に流れるテロップや臨時ニュースなどで行方不明機の墜落地点が段々と特定されていくのですが、その時に墜落予測場所が2転3転し、情報が錯綜していたのをはっきりと覚えています。日航機関連情報が相次いで報じられる中、今でも忘れることのできない異質なニューステロップが流されました。

「日航機の救助に向かおうとしていた自衛隊員が射殺された」

後にこの報道は誤報として否定されるのですが、救助に向かった自衛隊員が何で射殺されなければならないのか、誤報だとしてもあまりに突飛な話であり、こんな誤報がなされること自体が当時の私には理解不能でした。


■南相木小学校に集結していた自衛隊
同機墜落後も多くの生存者がいたことを証言されたM氏ですが、実はもう一つ重大な事実を証言されています。テレビ報道では未だに墜落地点が判明していなかった頃、M氏はバイクで通りかかった長野県側の南相木小学校のグランドに、自衛隊の部隊が集結しているのを目撃しています。


図1:南相木小学校の位置関係
   (赤:南相木小学校、青:墜落現場、楕円:予想主戦場)


写真1:南相木小学校正門

M氏が現場を目指して南相木村の林道終点地点から入山したのが午後9時頃ですから、自衛隊の集結を目撃したのはそれより前ということになります。まさに一般報道で墜落地点が不明だと大騒ぎしていた頃です。そして、何より不思議なのが、南相木小学校への部隊展開については、公式記録に残されていないことです。

墜落地点も分からない状況下でそこそこの規模の部隊を展開するのは、普通では考えにくいことです。もっとも、この証言だけではその部隊が日航機の救助が目的だったかどうかも分かりませんが。少なくとも、自衛隊は南相木村の山間部に関わる何か重大な情報を掴んでいたことだけは類推できます。

本ブログでは米国軍・旧ソ連軍が123便事件に絡み現地に展開し、ごく短時間ではあっても交戦状態が発生しただろうとの説をとっています(詳しくは過去記事をお読みください)。そして、その主戦場となったのは、墜落地点(御巣鷹の尾根)の西側に続く南相木村の山間地域であり、現在は山ごと土砂が取り除かれ、大規模地下施設である東京電力神流川揚水発電所の一施設である南相木ダムとなっている一帯と推定しています。


写真2:現地で回収した米国U-2偵察機の破片


写真3:現地で回収した旧ソ連Mig-25の破片
    米ソ共に当時の高等戦略機を配置している。この早い展開は
    事前に日航機撃墜計画を探知していたからこそ可能だった?


南相木小の非公式展開部隊は、当初から救助目的などではなく、これら初期戦闘行動に呼応したものであると解釈するのが、最も合理的な説明なのではないかと思われます。


■偽装自衛隊員と生存者への殺戮行為

123便事件関連記事を書いていて、最も気が滅入るのが生存者に対する非道な行為の数々です。その詳細は「闇夜に蠢く者ーM氏の証言」中に示唆されているだけでなく、M氏の証言を裏付けるように、実際に墜落現場で軍用毒ガス瓶を回収していることが全てを物語っています。


写真4:現地で回収した軍用毒ガス瓶

ここで、昨年の記事「あれから30年、真実が語られる時」に掲載した墜落現場での救出作業中の写真を再掲します


写真5:昨年掲載した写真

ここに映っている自衛隊員の襟元に注目してください。


写真6:全員襟のエッジが張っており、襟章が縫い付けられている。

隊服は全員同じように見えます。ところが、次の写真7を見ると、写真5と少し違うことに気がつきます。


写真7:別の隊員の写真

ここでまた襟元に注目します。


写真8:襟元の比較

①の人物は写真6と同じように襟のエッジが張り、襟章が確認できます。②の人物については襟元の確認はできませんが、肩の位置といい、袖の長さといい、服装自体が全く身体に合っていないのがわかります。この隊員は普段からこんな不格好な隊服を着用していたのでしょうか?③の人物については襟章がなく、左側(向かって右側)のエッジが湾曲しているように見えます。


写真9:子供を抱え上げる隊員

写真9は、抱えられた子供がこの時生きていたのではないかとネット上で騒がれたものですが、隊員の襟元に注目すると、襟章はなくエッジのたわみもはっきりと確認できます。


写真10:陸上自衛隊正規品のジャンパー襟元

ここで、全く同じ隊服ではありませんが、比較のために陸上自衛隊正規支給品のジャンパー(写真10)の襟元を見てみます。襟がたわまないよう、襟の裏にしっかりと縫製がなされています。念のため服飾の専門家に、これら以外の写真を含む現場隊員の隊服を見ていただいたところ、明らかに、他と比べ粗雑な縫製の隊服を着た隊員が混じっているとのコメントをいただきました。

これはどういうことでしょうか?私は、あまりに急な出来事だったため、偽装自衛隊員へ正規品の支給が間に合わず、サイズの確認もままならないまま、粗雑な急造品が宛がわれたのだと推測しています。また、隊服が異なる者同士が集団で行動していることから、正規の隊服を着ていたとしても、それが必ずしも正規の自衛隊員であるとは限らないことを意味すると捉えています。

偽装自衛隊員については、123便事件について鋭い分析を著した角田四郎氏の「疑惑」(1993 早稲田出版)に、「大きな石の裏に、着替が詰められた袋が10数人分隠すように置かれていた」という著者本人の証言とも符号します。

では、昼間に堂々と現れたこの偽装自衛隊員は悲惨な墜落現場で何をしていたのか?これについては、M氏の証言に現れた暗視スコープを着用した(見た目)自衛隊員の集団とほぼ同じ目的であっただろうと推察されます。すなわち

 (1)不都合な破片の回収と隠蔽
 (2)生存者(事件の目撃者)の抹殺

の2点です。認めたくないことでありますが、上記写真が撮影されてることから分かるように、既にマスコミや地元警察、消防団など大人数が現場で活動している最中、彼らは目立たぬよう不都合品の回収や、生存者の抹殺を行っていたと考えられるのです。そうであればこそ、最初は7人と報道された生存者が、最終的に4人となったことにも合点がいきます。そして、その4人(全員女性)は、みな地元消防団員によって発見されています。衆人環視の中でおそらく彼らも手を下せなかったと考えれば、極めて辻褄の合う話です。


写真11:救出された川上慶子さん(当時12歳)。
     彼女の周りに写っているほとんどは上野村消防団や機動隊員であり
     (偽装)自衛隊員ではない

写真5、7を見れば分かるように、この自衛隊員たちは、右の胸ポケットに隊服が肩からずれ落ちるほど、重く厚みのある長方形様の何かを忍ばせています。私の信頼する筋からは、それが「反応型炭素菌カプセル」との情報を得ていますが、本当に炭素菌かどうかは確認する術がありません。しかし、反応型の有毒物である可能性は極めて高いと考えられます。反応型とは、使用者に害が及ばないよう、また証拠にならないよう、単体ではそれぞれ無害のA剤、B剤を、人体に投入する直前に反応させ、毒物として使用するというものです。

彼らは一人の生存者(事件の目撃者)も残したくなかったはずですから。


■なぜ生存者(事件の目撃者)を抹殺しなければならなかったのか?

常識的に物事を考えるならば、衆人環視の下でリスクを犯してまで生存者を殺戮するなどあり得ないことです。これを逆に考えると、リスクを犯してでも生存者が見たものを絶対に世に出してはならないとする、隠蔽側の強い意志を感じます。

それでは、「世に出してはならぬ秘事」とはいったい何だったのか?日本国内における米ソの軍事衝突?日本政府、警察や正規自衛隊を超越する闇組織(コードネーム「クロカモ」)の存在?それもあるのでしょうが、ここまでやる理由としてはまだまだ弱いと言えます。

私はすでにその答に辿り着いていますが、事件から31年経過した今でもその情報を全て開示するのは時期尚早であると考えています。もったいぶってるようで申し訳ありませんが、その答に至るに必要な予備知識を本ブログ伝えていきますので、ぜひ今後もご愛読のほどをお願い申し上げます。

どうしても答の片鱗が知りたい方は下の写真12をよく見てください。墜落現場で回収した物の一つで、以前にも掲載したのですが、彼らが隠さなければならない何かの意味が、全てこの中に集約しています。


写真12:墜落現場回収物


 * * *


本文で偽装自衛隊員という言い方をしましたが、ならば自衛隊は無罪であると言ってる訳ではありません。特別権限を有する超法規組織の言いなりとなり、この世の非道に手を貸したのは隠しようのない事実だからです。日本国民を守るという当初の誓いはいったいどこに消えてしまったのでしょうか?

冒頭で「射殺された自衛隊員」報道に触れましたが、私は、この話が事実であり、そしてこの隊員こそ命を掛けて国民を守ろうとした本物の自衛隊員であると信じたいです。123便事件から31年が経過しましたが、今からでも遅くありません。真実を国民に伝えて欲しい。真実を語り許しを求めるならば、私はその方を全力で守りたいと思っています。



大君の千代よぶたづの一声に御池の鴨も夢さますらむ (昭和十年 貞明皇后)


遠つ祖霊の始りの地より
管理人 日月土

日照不足 & ペルセウス座流星群

2017年08月11日 | 自然・農業・環境問題

日照不足

日照不足を感じたので調べてみました。
ところが、空知地方は例年を上回る日照時間がある。
オホーツク海側や函館方面、東北地方の日照不足が顕著だ。
どうして日照不足と認識してしまうのか?
それは午前中の日照不足を感じるからだろう。
作物は朝の光が重要だ。
特にトマトは。
午前中、すっきりと晴れる日が少ない。

 

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群は7月17日から8月24日頃まで見れる流星群だ。
特に8月12日から13日にかけてがピークだ。
前後数日も大丈夫なので是非、夏休み中の子どもたちに見せてあげたい。

  ピーク時刻も12日22時頃と条件も良く,12日の夜半前から13日未明に注目です.加えて12日夜明け前も注目してみましょう.


「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」

2017年08月10日 | 社会・経済

「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」

 9日午後、長崎市で被爆者代表の要望を首相らが聞く会合があった。冒頭、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は首相に要望書を渡す前に強い口調で言った。

 米国の「核の傘」に依存し、条約に冷淡な首相には面と向かってただしたかった。数日前に思い立ち、9日朝に考えをメモにして会合に持参。「今こそわが国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」とも呼びかけた。

           朝日デジタル2017.8.9より。


長崎原爆の日

2017年08月09日 | 社会・経済

長崎平和宣言要旨

 「ノーモア ヒバクシャ」

 この言葉は、未来に向けて、世界中の誰も、永久に、核兵器による惨禍を体験することがないように、という被爆者の心からの願いを表したものです。その願いが、この夏、世界の多くの国々を動かし、一つの条約を生み出しました。

 核兵器を、使うことはもちろん、持つことも、配備することも禁止した「核兵器禁止条約」が、国連加盟国の6割を超える122カ国の賛成で採択されたのです。私たちは「ヒバクシャ」の苦しみや努力にも言及したこの条約を「ヒロシマ・ナガサキ条約」と呼びたいと思います。

 しかし、これはゴールではありません。核兵器を巡る国際情勢は緊張感を増しており、遠くない未来に核兵器が使われるのではないか、という強い不安が広がっています。しかも、核兵器を持つ国々は、この条約に反対しており、私たちが目指す「核兵器のない世界」にたどり着く道筋はまだ見えていません。ようやく生まれたこの条約をいかに活(い)かし、歩みを進めることができるかが、今、人類に問われています。

 核兵器を持つ国々と核の傘の下にいる国々に訴えます。

 安全保障上、核兵器が必要だと言い続ける限り、核の脅威はなくなりません。核兵器によって国を守ろうとする政策を見直してください。

 日本政府に訴えます。

 核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとり、核兵器を持つ国々と持たない国々の橋渡し役を務めると明言しているにも関わらず、核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できません。唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への一日も早い参加を目指し、核の傘に依存する政策の見直しを進めてください。

 私たちは決して忘れません。1945年8月9日午前11時2分、今、私たちがいるこの丘の上空で原子爆弾がさく裂し、15万人もの人々が死傷した事実を。原爆は、いつも側(そば)にいた大切な家族や友だちの命を無差別に奪い去っただけでなく、生き残った人たちのその後の人生をも無惨に狂わせたのです。

 世界各国のリーダーの皆さん。被爆地を訪れてください。

 私たち長崎市民は、核兵器のない世界を願う世界の人々と連携して、核兵器廃絶と恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。

 

 2017年(平成29年)8月9日

 長崎市長 田上富久

 

高校生平和大使

長崎爆心地公園で「人間の鎖」

毎日新聞2017年8月9日

 

手をつないで「人間の鎖」を作る高校生たち=長崎市の爆心地公園で2017年8月9日午前6時37分、森園道子撮影

   今年で活動20年目を迎えた核兵器廃絶を求める「高校生平和大使」などの平和活動をしている全国の高校生ら約150人が9日朝、長崎市松山町の爆心地公園で「人間の鎖」を作り、核兵器のない世界を願った。

   同公園で早朝集会を開き、フィリピンや韓国の学生も参加して黙とうをささげた。その後、原爆落下中心地碑周辺で手を取り合い、人間の鎖を作った。参加者らは「被爆者の平均年齢は81歳を超えた。私たち若者が未来の平和を担っていこう」と呼びかけた。

  高校生平和大使の長崎県立佐世保北高2年、冨田里奈さん(16)は「被爆者の方々の苦しい思いをもう二度と繰り返さないため、私たちの世代が世界と未来に平和を願う思いをつないでいかなければならない」と決意を新たにした。【浅野翔太郎】


いじめ

2017年08月09日 | うつ・ひきこもり

 

いじめ「重大事態」7割経験 8自治体は再調査 都道府県・政令市

     毎日新聞2017年8月8日 東京朝刊

  2013年9月のいじめ防止対策推進法施行後、今年6月1日までに47都道府県と20政令市のうち少なくとも7割の45自治体で、いじめ自殺などが疑われる「重大事態」が起きていたことが毎日新聞のアンケートで分かった。教育委員会などの第三者機関が一旦調査したものの、このうち2割近い8自治体で首長が別の第三者機関を設置して再調査していた。いじめと自殺の因果関係が認められないことなどを不服とし、遺族が再調査を求める事例が全国であり、調査体制の見直しを求める首長の意見もあった。

 

 全都道府県・政令市の首長67人にあててそれぞれ都道府県立校と市立校について質問し、福岡県知事と広島市長を除く65人から回答を得た。

  いじめ防止法は、いじめが原因と疑われる自殺など重大事態があった場合に、教育委員会や学校に調査のための第三者機関の設置を義務づけている。だが、青森県立高2年の女子生徒(当時17歳)が14年に自殺したケースでは、県教委による第三者機関が自殺との直接的な因果関係を否定。両親らの要望を受け、県知事が同法に基づき実施を決めた再調査で一定の因果関係が認められるなど結果が逆転する事例が出ている。

  アンケートでは望ましい調査組織について質問。27人(42%)は、教育行政の独立性を保障する観点などから、いじめ防止法が定める現在の「学校や教育委員会の第三者機関」と答えた。8人(12%)は、現在のような自治体ごとではなく「全国的な第三者機関」や、教育委員会から独立した「首長が設置する第三者機関」を選んだ。首長による組織を挙げた鳥取県の平井伸治知事は「教育委員会の中でいじめの存在を隠蔽(いんぺい)する事態が生じないとも言い切れない」と指摘した。

  遺族らが第三者機関の委員選定に関わったり審議を傍聴したりする「調査過程への当事者参加」に賛成は1人(2%)。「遺族らの要望は配慮すべきだが望ましくない」と回答したのは22人(34%)だった。「その他」を選んだ中には、何らかの形で参加を検討すべきだとの声もあった。【夫彰子、一宮俊介】

 

いじめ自殺 遺族、寄る辺なき闘い 「子の代弁者、親だけ」真相へ再調査実現

    毎日新聞2017年8月8日 東京朝刊

  いじめ自殺などが疑われる「重大事態」をめぐる毎日新聞の首長アンケートでは、重大事態を調査した自治体の2割近くで再調査になっていた。調査のあり方について自治体ごとに考え方の違いがあり、規模の小さい自治体ゆえの悩みも浮かび上がった。遺族側にとっても再調査を求めることによる心の負担は大きい。【夫彰子、一宮俊介】

「みれんなんてない」
「まさか自分が死ぬなんてな」

  昨年8月19日の早朝。青森県東北町立中1年の男子生徒(当時12歳)がいじめを訴えるメモを残して命を絶った。書き置きには「生と死」への相反するような思いが書き殴られていた。

  「これからどうすればいいのか頼る先もなかった」。生徒の母親(50)は当時の心境をこう振り返る。息子は1週間後に誕生日を迎えるはずだった。突然の死に平常心を保てるはずもない。町教委が設置した第三者機関は昨年9月に調査を始めたが、調査の根拠となる「いじめ防止対策推進法」の内容は詳しく知らなかったし、助言を求める相手も身近にいなかった。両親はただ町教委に言われた通りにするしかなかった。

  約2カ月間に6回あった聞き取りで、質問に正確に答えようと息子の過去を懸命に思い出そうとした。帰り道では「あんな答え方で良かったのだろうか」と反省の言葉ばかりが漏れた。いじめに関わったとされる生徒らへの聞き取りはなかなか進まず、このまま調査が終わるのではと焦りが募った。それでも「調査で本当のことが明らかになると信じよう」と待ち続けた。

  だが、完成した報告書の概要を昨年12月に聞いた両親は失望した。報告書は、学校側の対応に問題があったことは指摘していた。一方で、息子は誰がどんないじめをしていたのかを「遺書」に記していたのに報告書で触れたのはわずかで、いじめと認定されたのは3件だけ。いじめ以外の要因も重なって命を絶ったと結論づけていた。息子が椅子を蹴られていたことを母親は学校に相談していたが、学校側には記録がなかった。「学校側の意見を重視していると感じた」

  いじめに加担したことを正直に話し、反省している子供たちがいることも知っている。「また(心理的に)揺さぶってしまうのではないか」と再調査を求めることに後ろめたさもあった。それでも「息子の訴えを代弁できるのは親しかいない」と、年明けの今年1月、再調査の要望書を提出した。3月から町長が委嘱した別の第三者機関が再び調査している。

  両親は今も代理人の弁護士を立てていない。「制度の中で、家族や息子の思いがきちんと反映されないのはおかしい」と考えるからだ。再調査委員会の委員による聞き取り調査は丁寧で、誠実さを感じている。だから、次の結果を信じようと思っている。「(何があったのか)遺書で息子が残していた言葉を第一に考えてほしい」

 自治体スタンスに差

   毎日新聞のアンケートでは65都道府県・政令市の首長以外にいじめ自殺の疑いが明らかになった11市町の首長にも聞いた。計76人の回答からは、考え方の違いが浮き彫りになったほか、全国的な調査組織の設置など具体的な提案もあった。

  青森市と茨城県取手市では今年5月と6月、自殺した生徒の遺族が調査内容などに不服を訴え、市教委による第三者機関が報告を出す前に解散した。こうした例も含めると、再調査にこそなっていないが、教育委員会による第三者機関を遺族が「NO」とするケースはさらに多いとみられる。

  ただ、どのような調査組織が望ましいのかは首長ごとに意見は異なる。取手市の藤井信吾市長は、教育委員会や学校が主体の組織という今の制度を選択し、「学校は保護者と、教育委員会は学校と、連携がとりやすいため」と理由を挙げた。青森市の小野寺晃彦市長は「現段階で判断できない」と迷いをうかがわせる。山形県天童市の山本信治市長は、自治体単位の調査は「公平・公正に疑義を持たれる」として全国的な調査組織を求めた。

   調査にあたる委員の選定も難しい課題だ。青森県東北町の蛯名鉱治町長は、自治体が「調査組織の委員を選ぶのは困難」と指摘する。地方の小さな市町村は委員に適切な人材がいないケースがほとんどだからだ。

  委員の選定方法で具体案を挙げる首長もいた。広島県の湯崎英彦知事は、国が地区ごとに調査に参加できる外部の専門家を任命し、重大事態が起きれば速やかに調査組織を設置できるようにすることを提案する。

   文部科学省は今年3月、遺族に寄り添って調査するよう求めたが、保護者が調査過程にどの程度参加できるのかは明確でない。

  アンケートで「可能な限り参加すべきだ」を選んだのは鳥取県の平井伸治知事だけで「最も尊重すべきは当事者の意向」と指摘。沖縄県の翁長雄志知事は「被害者感情など心情的な偏りが生じる」と考え、参加は望ましくないと回答した。

  2014年1月に中学生が自殺した天童市や長崎県新上五島町、15年7月に中学2年の男子生徒が自殺した岩手県矢巾町は遺族に委員推薦や事前了承の権利を認めた。新上五島町の江上悦生町長は、遺族が委員の半数を推薦することで「(教育委員会に対して)公正・中立になり互いに納得できる」と指摘している。


 

なんか、変!
「都道府県・政令市の首長」だからなのか?
こんなにも意識にずれがあるのものなのか・・・
わたしの意識がずれているのか?

 


立秋

2017年08月08日 | 自然・農業・環境問題

 夕べ部屋のカーテンを閉めるとき、「おや、日が短くなった」と思ったのです。やっぱり立秋でした。暑さも30℃近くまではなりますが超える日はそんなにありません。でも暑さがこたえます。それだけ体力が落ちてきているのでしょう。無理はできません。これから札幌へ行ってきます。友人たちと夕飯を食べてから帰りますので、今のうちの更新です。
 満月に地震が起きやすいです。気をつけましょう。

2017.8.9

中国・四川省でM6.5の地震、100人死亡の恐れ


 

立秋の日の過ごし方

MYLOHAS編集部 - MYLOHAS - 2017年8月7日

   一年のうちで暑さがもっとも厳しいといわれる「大暑」が過ぎたものの、体感的にはこれからが暑さのピークといえるかもしれません。残暑が体にこたえ、夏の疲れが出やすい時季です。

暮らしに活かす二十四節気「立秋」の過ごし方

「立秋(りっしゅう)」・毎年8月7日頃

 昨日(2017年8月7日)は、二十四節気の「立秋」です。暦のうえでは秋の始まりを意味し、季節の便りは暑中見舞いから「残暑見舞い」に変わります。とはいえ、肌で感じる季節は夏真っ盛り。とうぶん暑い日が続きます。冷たい飲み物や、素麺などのど越しのいい食事がおいしく感じられ、冷房の効いた室内で過ごすことが当たり前。そんな毎日が7月中旬あたりから続いているのではないでしょうか。もし、最近は大好物を目にしても食欲がわいてこない、体がだるくて楽しいイベントごとにも腰が重い......このようなサインが現れていたら、体に冷えがたまってきているかもしれません。

こまめな冷え取りで夏冷えをリセット

 暑い日が続くと、どうしても涼しい環境や冷たい飲食を求めてしまいますが、必要以上の冷えは代謝を下げて、体を疲れさせるモト。立秋の頃は、夏特有の冷えによる不調を感じやすいときです。自然のリズムにおける養生法において、この時季は「冷え取り」がポイントになります。

 具体的なアクションとしては、エアコンの設定温度を見直す、たまには屋外で日光にあたる、冷房の効いた室内では温かい飲み物をセレクトする、シャワーですませず湯船につかる、などなど。どれも簡単なことですが、体の冷えをこまめにリセットするのに有効です。立秋の日だけでなく、次にめぐってくる二十四節気の「処暑(8月23日)」までは、意識して続けてみましょう。そうすることで、夏バテを予防し、秋口の急な気温の変化にも動じない健やかな自分をはぐくむことができます。

特別な満月に再生や復活を願って

 立秋の翌日(8月8日)は、満月です。でも、ただの満月ではありません。日本全国で「部分月食」が起こるのです。そんな特別な満月に、願いをかけてみませんか?

 日本語では、満月のことを「望月(もちづき)」とも呼びます。また、天文学では満月のことを「望(ぼう)」といいます。望の文字には「願うこと」という意味があり、まんまるの月に願いをかけるのは、とても自然なことといえそうです。

 暦のうえで秋をむかえてから、はじめてめぐってくる8月8日の満月は、地球の影にいったん隠れてから再び輝きを取り戻す特別な月。やさしい光で闇夜を照らし、私たちにやり直しや立ち直るチャンスを与えてくれます。再生や復活に通じる願いをかければ、月が叶えてくれるかもしれませんよ。

次に巡ってくる二十四節気は、「処暑(2017年8月23日)」です。


枝豆

2017年08月07日 | 健康・病気

「すべての間食を枝豆に」ダイエット 上限量なしで筋肉増え、脂肪が燃焼

           NIKKEI STYLE2017.8.2

  食事の内容を変えるダイエットをこれまで1200人以上に指導してきたという、薬剤師の坂田武士さん。基本的に食事の改善を中心に指導し、体脂肪を減らして筋肉を増やすことに成功しているという。

 坂田さんのダイエット指導で、特にお薦めしている食材が、「枝豆」だ。ダイエット中の間食をすべて枝豆に替えるように指導しているという。なぜそんなに枝豆がいいのか?

 「枝豆にすると筋肉の材料となるたんぱく質が補えるが、動物性のたんぱく源と比べて、余計な脂肪や糖質をとらなくてすむ。また、枝豆は栄養面では野菜にも近く、脂肪代謝や糖代謝に必要なビタミンなどの補酵素がとれる」(坂田さん)

 ダイエット中は間食禁止、と思いがちだが、坂田さんはたんぱく質不足を補うため、むしろ薦めるという。「三食で十分なたんぱく質をとるのは難しい。いわゆるお菓子を間食でとるとカロリーオーバーにつながるが、枝豆ならたんぱく質の不足分を補える」(坂田さん)

 実際の食事指導で、「体重・体脂肪が減少したが、筋肉は増えたというケースを複数確認している」と坂田さん。また、海外の研究では、高たんぱく質の食事を半年以上続けることで、体脂肪が減ったという報告もある。

 早速、今日から「おやつに枝豆」ダイエットに挑戦しよう!

※大豆アレルギーがある人は避けること。

■「おやつに枝豆」ダイエットのルール

1.間食をすべて枝豆に替える

 朝昼晩の食事については特に制限はないが、間食はすべて枝豆に替えよう。外出先や仕事場にも持参しよう。

2.手のひら1杯分をめどに、上限なし

 間食として食べる枝豆は、1日で手のひら山盛り1杯をクリアしよう。上限はなし。好きなだけ食べていいが、就寝前1時間は避けよう。

3.塩分は抜く

 総菜として販売される枝豆は、塩が振ってあるものがほとんど。「塩分はむくみの原因になる。ダイエット中は避けたい」(坂田さん)。 塩抜きが必須。ゆでる場合も塩は入れない。

■枝豆ダイエットのQ&A

 枝豆ダイエットで食べたい枝豆の量は、1日に手のひら山盛り1杯(約200g)。たんぱく質量は、約12gになる。「女性の1日のたんぱく質の目標量は50g。その約2割を間食で満たすことができる」(坂田さん)。初めこそ甘いおやつが恋しくなるかもしれないが、腹持ちがいいので、余分な間食が欲しくなくなる。今回枝豆ダイエットに挑戦した読者モニターは、「枝豆の甘みに気づいたら、お菓子が欲しくなくなった」という。

 枝豆ダイエットに欠かせない枝豆は、生の枝豆をゆでて作るのがベスト。ただし、枝豆をゆでる際には塩を加えないこと。ゆでる時間がないという人は冷凍や市販品などで代用してもいい。塩味で味付けされた枝豆の場合は、塩抜きをして食べよう。

 このダイエットは1週間以上続けることで、効果が実感できる。「たんぱく質不足が解消され、冷えなくなり、疲れにくくなる」(坂田さん)

 続けるうち、どうしても枝豆に飽きてしまったときは、たんぱく質が豊富な食材を組み合わせてもいい。ゆで卵やチーズ、サラダチキン、ギリシャヨーグルトなど、コンビニなどで手に入る商品が手軽でお薦めだ。

Q.夏場に持ち歩くときの注意点は?

 A.凍ったまま持ち出そう。午後に食べる分は冷蔵庫へ

 気温や湿気の高いこれからの季節は、食材の持ち歩きには十分に注意が必要。外出先に持って行く場合は、あらかじめ冷凍しておこう。会社に冷蔵庫や保存庫があれば、そこで保存するのがお薦め。

Q.真水でゆでた枝豆の保存法は?

 A.冷めたらすぐに「冷凍」しよう

 枝豆は水分含有量が多い。冷蔵庫でも1~2日なら持つが、お薦めは小分けにした後に冷凍庫で保存する方法。いざ食べるときは、今の季節なら、冷凍庫から出して5~10分放置すれば、そのまま食べられる。

Q.冷凍・冷蔵の枝豆は塩分が含まれている。塩抜きってどうすればいい?

 A.真水に漬けて10~15分置けばOK

 冷凍食品やコンビニエンスストアなどで販売している冷蔵の枝豆は、塩が振ってあるものがほとんど。枝豆ダイエットの場合、塩分はむくみの原因になるので避けたい。ザルに入れ、真水に漬けて10~15分置き、塩分を抜こう。

[塩抜きの方法] 枝豆は1.2~1.5倍量の水(100gの枝豆なら120~150ml)に漬けておくだけで塩分が自然に抜ける。水っぽくなるのを避けるために、15分以上は漬けないほうがいい。

Q.どうしても枝豆だけでは物足りないときは?

 A.スーパーやコンビニで買えるたんぱく質豊富な食材を組み合わせよう

 枝豆に飽きたという人は、枝豆同様にたんぱく質が豊富で、コンビニなどでも手に入る食材を加えてみてもいい。食べるときは単品ではなく、できるだけ枝豆と組み合わせよう。食べ過ぎの防止にもなる。

・サラダチキン(1袋) たんぱく質約20g 糖質は控えめ

 食べ応えがあり、とても食べやすい。「脂肪燃焼に必要なビタミンを含まないのが惜しいポイント。ダイエットするなら、枝豆とのコンビで食べるのがお薦めです」(坂田さん)。

・チーズ(20g) たんぱく質約5g 脂肪分は多め

 乳たんぱくを豊富に含むのがチーズ。ただし、種類によっては脂肪量が多いものも。「ゴーダやチェダーなど、硬めのチーズ一切れをめどに」(坂田さん)。ヨーグルトならギリシャヨーグルトを。

・ゆで卵(1個) たんぱく質約8g 塩分に注意

 1個でたんぱく質が約8g補え、ビタミンや鉄などのミネラルを含む“完全食品”。ただし、「脂肪も含むため、ダイエットし、筋肉を増やしたいというときには1日1個が限度」(坂田さん)。


年間稼働所得213万円 母子世帯の「絶対的貧困」

2017年08月07日 | 社会・経済

 くらし下流化ニッポンの処方箋

   毎日新聞経済プレミア 2017年7月12日
     藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事

 (2017年07月20日 『春菊』でくらし下流化ニッポンの処方箋-「非正規率47%」どうする母子123万世帯の未来2017年07月19日を紹介しましたが、その一つ前のこの記事を載せていませんでしたので、遅ればせながら紹介いたします。)

  再び、女性の貧困(2)

 ケン・ローチ監督の映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016年イギリス)は、英政府の社会保障制度にはじかれた人たちが、苦境に置かれながらも人間の尊厳を求めて懸命に生きる姿を描いています。

  主人公ダニエル・ブレイクは、非人間的で血が通わない社会保障の運用と官僚主義に抗議し、闘いましたが、異議申し立ての直前に亡くなります。ブレイクが助けたシングルマザーのケイティは、子供の新しい靴すら買えない困窮の中で、やむを得ず風俗の仕事に就きます。

  困窮や貧しさのつらさ以上に、職を得られず、社会から疎外され、そこからいつ抜け出せるか分からない閉塞(へいそく)感の描写が、胸に強く迫りました。

社会保障の現場で横行する「選別主義」「自業自得論」

 映画が描いた英国の社会保障の現場と、日本の現状はとても似ています。二つの社会では、社会保障制度への申請の壁がとてつもなく高くなっているからです。その特徴は「申請主義」と「選別主義」です。

 まず、困窮していても、申請しないと困窮状況を認知してもらえず、支援を受けられません。そして、支援を受ける各種条件が必要以上に厳しく、条件に合致しないと支給を受けられません。

 この選別は、助ける相手、保護すべき人を行政側が選び出し、それ以外の人には就労を強く促す形で運用されています。「本当に助けるべきは誰か」という、19世紀英国以来の議論が現場に残っているのです。

 19世紀中ごろの英国で主流だったのは、広く救貧税を徴収し、困っている人たちに再分配して支援する行為は合理的ではない、という考え方でした。困っている人たちをあえて飢えさせ、労働市場に押し出すべきだという考え方が広く支持されていました。飢えれば働くのだから、社会保障を手厚くする必要はない、という論法です。現在も、同じような感覚で制度運用されている面があります。

 「自業自得論」も根強く残っています。これだけ雇用が確保された現代社会で、困窮者はなぜ貧しいのか、なぜ計画的に生きてこなかったのかと個人を責める論法です。個人的な資質、能力、道徳論にすり替えるレトリックです。

 日本では、生活保護受給者をバッシングする際によく用いられれます。貧困が個人の問題ではなく、社会が生み出す構造的問題であるという認識は、そこにはまったく見られません。

東京都の最低賃金時給932円で1カ月間働くと……

 日本のシングルマザーの貧困率は50%超。困窮に陥り、やむを得ず風俗の仕事に就く女性も少なくありません。最低賃金に近い額で働くだけでは、十分な親子の生活費をまかなえないからです。それほど母子世帯の経済は困窮しています。

 「2016年国民生活基礎調査」によると、総収入から児童手当などの社会保障給付を差し引いた母子世帯の「稼働所得」(税金を含む給与や賃金)の平均は、年間約213万円(2015年)、総所得は270万円にすぎません。全世帯の平均総所得が545万円、稼働所得が403万円ですから、およそ半分の水準です。

 仮に最低賃金レベル(東京都で時給932円)で1日8時間、月に22日間働いたとして、1日あたり収入は7456円、1カ月で16万4032円です。可能な限り残業をして、児童手当などを加えてもようやく月20万円弱ほどでしょう。そこから税金と家賃を払うと、生活はぎりぎりです。

 私たちのNPOは、倉庫に支援用の食料を保管しています。「食糧を分けてほしい」という相談が多いからです。「食べものがあと数日分しかないんです」という母子世帯からの緊急相談もあります。

 「お金がないんですか?」と尋ねると、「ないんです。取りに行く交通費も厳しいので、送ってもらえませんか」と言う人もいます。21世紀の日本に、食べるものにも困る「絶対的貧困」が残っていることに驚きます。1日数百円で暮らさざるを得ない母子世帯が、いまだに存在しているのです。

 修学旅行や制服、部活動の交通費、習い事など、子供の教育にもさまざまなお金も必要です。ぎりぎりで暮らす母親は、自分を商品化しなければ、という圧力を毎日感じているのではないでしょうか。そのほうが手っ取り早く、また一時的にでも困窮を回避できます。

シングルマザーへの貧困支援が子供の貧困も防ぐ

 それでも、生活保護基準スレスレながら何とか踏ん張り、一生懸命働くお母さんが多いのも日本の特徴です。

 安い賃金で働いてぎりぎりの暮らしを守るか、風俗で自分を商品として売るか、の選択を迫る社会が豊かな社会であるとは思えません。特にシングルマザーは、今の賃金水準で労働市場から十分な収入を得るのは困難です。

 シングルマザーが子供との暮らしをまかなえる十分な水準に賃金を引き上げるか、社会保障による生活再建支援が十分に行われることが、今こそ必要です。その結果、子供の貧困も回避できます。

 


生食用カボチャーコリンキー

2017年08月06日 | 野菜・花・植物

●コリンキーとは

◆生食できる黄色いカボチャ

コリンキー=生でも食べられる黄色いカボチャコリンキーは山形県の山形セルトップとサカタのタネによって2002年に品種登録された生食できるカボチャの品種です。

親はオーストラリアの品種「B625」の選抜系統を母系とし、「打木赤皮栗」の選抜系統を父系とされています。

◆コリンキーの特徴

コリンキーは完熟させず、若取りすることでクセが少なく生食できるカボチャとなります。大きさは500g~1kg程で、果皮は鮮やかなレモン色で、形は打木赤皮栗かぼちゃとよく似ています。

皮は柔らかく、包丁も一般的なカボチャと比べるととてもすんなりと切ることができ、皮ごと食べる事が出来ます。果肉も適度な歯ざわりでカボチャの臭みも少なく、薄切りにすると生のまま味付けしてサラダとして食べることが出来ます。

若取りするため、中の種の部分はまだ白っぽいクリーム色をしています。

●コリンキーの美味しい食べ方

◆生のままスライスしてサラダに

コリンキー=生でも食べられる黄色いカボチャコリンキーは生のまま食べることが出来ると言うことが最大の特徴なので、せっかくですからまずはサラダで食べる事をお勧めします。皮ごと食べることが出来るので、薄くスライスして塩胡椒とオリーブオイルで仕上げたり、色々なドレッシングをかけて食べてみてください。より上品に仕上げたいときはピーラーなどで皮をむいてからスライスします。(サラダに入れる場合スライスよりもっと小さくした方が食べやすいです。短冊の方がいいでしょう。)

◆カボチャのジャム

コリンキーはクセが少なく、果肉に水分が多く柔らかいのでいので、砂糖と蜂蜜を加えてジャムにすると色も綺麗で美味しいです。

◆瓜と同じ食べ方も

コリンキーは若取りするため水分が多く、瓜と同じような食べ方も出来ます。かぼちゃとしては変わった食べ方の一つに浅漬けや、細切りにして和え物などにすることも出来ます。

◆一般的なカボチャと同じ食べ方も

コリンキーは適当な大きさに切って炒め物に使ったり、天ぷらやフライなどにして食べても美味しいです。
浅漬けは塩,しょう油,からし,キムチ,ぬか漬けいずれもおいしい。

 栄養

カロテン、ビタミンB1やB2、ビタミンC。そして食物繊維や鉄、カルシウム、カリウムを豊富に蓄えています。

今日は、カボチャの刺身。

2016年09月08日 | 食・レシピ

 

ワサビ醤油にあいます。
これは先日ご紹介した生食用のかぼちゃコリンキーです。
おかずにはなりませんが、刺身サラダて感じ。


広島原爆の日-平和宣言

2017年08月06日 | 社会・経済

   皆さん、72年前の今日、8月6日8時15分、広島の空に「絶対悪」が放たれ、立ち昇ったきのこ雲の下で何が起こったかを思い浮かべてみませんか。鋭い閃光(せんこう)がピカーッと走り、凄(すさ)まじい放射線と熱線。ドーンという地響きと爆風。真っ暗闇の後に現れた景色のそこかしこには、男女の区別もつかないほど黒く焼け焦げて散らばる多数の屍(しかばね)。その間をぬって、髪は縮れ真っ黒い顔をした人々が、焼けただれ裸同然で剥がれた皮膚を垂らし、燃え広がる炎の中を水を求めてさまよう。目の前の川は死体で覆われ、河原は火傷(やけど)した半裸の人で足の踏み場もない。正に地獄です。「絶対悪」である原子爆弾は、きのこ雲の下で罪のない多くの人々に惨(むご)たらしい死をもたらしただけでなく、放射線障害や健康不安など心身に深い傷を残し、社会的な差別や偏見を生じさせ、辛うじて生き延びた人々の人生をも大きく歪(ゆが)めてしまいました。

  このような地獄は、決して過去のものではありません。核兵器が存在し、その使用を仄(ほの)めかす為政者がいる限り、いつ何時、遭遇するかもしれないものであり、惨たらしい目に遭うのは、あなたかもしれません。

  それ故、皆さんにはぜひとも、被爆者の声を聞いてもらいたいと思います。15歳だった被爆者は、「地獄図の中で亡くなっていった知人、友人のことを偲(しの)ぶと、今でも耐えられない気持ちになります」と言います。そして、「一人一人が生かされていることの有り難さを感じ、慈愛の心、尊敬の念を抱いて周りに接していくことが世界平和実現への一歩ではないでしょうか」と私たちに問い掛けます。

  また、17歳だった被爆者は、「地球が破滅しないよう、核保有国の指導者たちは、核抑止という概念にとらわれず、一刻も早く原水爆を廃絶し、後世の人たちにかけがえのない地球を残すよう誠心誠意努力してほしい」と語っています。

  皆さん、このような被爆者の体験に根差した「良心」への問い掛けと為政者に対する「誠実」な対応への要請を我々のものとし、世界の人々に広げ、そして次の世代に受け渡していこうではありませんか。

   為政者の皆さんには、特に、互いに相違点を認め合い、その相違点を克服するための努力を「誠実」に行っていただきたい。また、そのためには、核兵器の非人道性についての認識を深めた上で、自国のことのみに専念して他国を無視することなく、共に生きるための世界をつくる責務があるということを自覚しておくことが重要です。

  市民社会は、既に核兵器というものが自国の安全保障にとって何の役にも立たないということを知り尽くし、核を管理することの危うさに気付いてもいます。核兵器の使用は、一発の威力が72年前の数千倍にもなった今、敵対国のみならず自国をも含む全世界の人々を地獄へと突き落とす行為であり、人類として決して許されない行為です。そのような核兵器を保有することは、人類全体に危険を及ぼすための巨額な費用投入にすぎないと言って差し支えありません。

  今や世界中からの訪問者が年間170万人を超える平和記念公園ですが、これからもできるだけ多くの人々が訪れ、被爆の実相を見て、被爆者の証言を聴いていただきたい。そして、きのこ雲の下で何が起こったかを知り、被爆者の核兵器廃絶への願いを受け止めた上で、世界中に「共感」の輪を広げていただきたい。特に、若い人たちには、広島を訪れ、非核大使として友情の輪を広げていただきたい。広島は、世界の人々がそのための交流をし、行動を始める場であり続けます。

  その広島が会長都市となって世界の7400を超える都市で構成する平和首長会議は、市民社会において世界中の為政者が、核兵器廃絶に向け、「良心」に基づき国家の枠を超えた「誠実」な対応を行えるような環境づくりを後押ししていきます。

  今年7月、国連では、核保有国や核の傘の下にある国々を除く122カ国の賛同を得て、核兵器禁止条約を採択し、核兵器廃絶に向かう明確な決意が示されました。こうした中、各国政府は、「核兵器のない世界」に向けた取り組みを更に前進させなければなりません。

  特に、日本政府には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と明記している日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい。また、平均年齢が81歳を超えた被爆者をはじめ、放射線の影響により心身に苦しみを抱える多くの人々に寄り添い、その支援策を一層充実するとともに、「黒い雨降雨地域」を拡大するよう強く求めます。

  私たちは、原爆犠牲者の御霊(みたま)に心からの哀悼の誠を捧(ささ)げ、世界の人々と共に、「絶対悪」である核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓います。

 平成29年(2017年)8月6日

 広島市長 松井 一実


「不正受給」よりもずっと深刻な「給付しない、させない」社会

2017年08月05日 | 社会・経済

時事オピニオン 2017/7/28FREE

 相談事例から見える不当な生活保護行政

 「不正受給」よりもずっと深刻な「給付しない、させない」社会

   「生活保護」という言葉を聞けば、「不正受給」を連想される方が多いかもしれない。「ズルをして不正にお金をもらっている」「働けるのに働かないで楽をしている」――こうした生活保護に対するイメージは根強い。しかし、生活保護の現場は、このような一般的なイメージとは異なる現実がある。私たちNPO法人POSSE(ポッセ)は年間1000件以上の生活相談を受けているが、そこから見えてくるのは、行政による違法・人権侵害が横行している実態だ。本稿では、私たちが実際に受けた相談事例を中心に、知られざる生活保護行政の現場を可視化していきたいと思う。

生活保護を申請させてもらえない

  生活保護の利用は、生活に困窮している人が行政に対して「申請する」ことからはじまる。本人からの申請を受け、生活保護を利用できるかどうか、収入や資産を調査し、利用条件を満たしていれば生活保護の支給が開始される。利用条件を満たしていなければ却下となる。したがって、生活保護を申請する行為は権利として認められており、行政がこれを拒否することはできない。

 ところが、生活保護の申請をさせないという違法行為が、生活保護の窓口では行われている。この違法行為は「水際作戦」と呼ばれている。では、実際に窓口ではどのような対応が行われているのだろうか。

 【2016年12月 千葉県 30代女性】

所持金がほとんどない状態で生活保護申請に何度も行ったが、すべて追い返された。窓口では「何しに千葉に来たの」「飛行機に乗って帰れ」と言われた。後日また所持金20円の状態で申請に行ったが「若いのだから働け」というようなことを言われ、申請できなかった。

 【2016年10月 東京都 20代女性】

親兄弟からの虐待から逃れるために単身上京し、警察署に相談して住民票の閲覧禁止措置を取った。その後、女性が福祉事務所で生活保護を申請しようとした際、上記の状況にもかかわらず、「親に連絡を取れ」「福祉事務所から親に連絡をする」「実家に帰れ」などの対応がなされた。女性は深刻な精神的苦痛を受け、また生活保護の申請をすることもできなかった。

 【2016年11月 石川県 20代女性】

母子家庭で所持金が1円しかなく米だけを食べているような状況で、3回ほど窓口を訪れ生活保護を申請しようとしたが、水際作戦により申請できなかった。脳貧血を患い就労はできないが、窓口では「あなたは本当に困っている感じがしない」などと言われた。

  ここに挙げたのは、POSSEに寄せられた相談の一部である。市民の安全や生活を守るはずの行政で、このような違法行為や人権侵害が行われている。「働け」「家族に頼れ」などと言われ、生活保護を申請することができないばかりか、ときに人権侵害まがいの暴言を吐かれることすらある。

 生活保護を利用しても楽にはならない

  では、生活保護の受給がはじまれば楽な生活を送ることができるのだろうか。残念ながら、そうではない。生活保護を受けた後、本来は自立を支援するはずのケースワーカーによってパワーハラスメントが行われている。

 【2016年1月 岩手県 50代男性】

走れないほどの心臓病を抱えているが、ケースワーカーに就労圧力をかけられ、ルームランナーに乗り心拍数などを測る検査を病院で無理やり受けさせられそうになった。また受給中は窓口を訪れるたびに暴言を吐かれた。

 【2016年11月 愛知県 女性】

ヘルニアがひどく医師には子供を抱くことすら禁止されている状態であり、診断書も提出しているが、突然家にやって来たケースワーカーに「働け」と責め立てられた。仕事ができないことを説明しても「自分なら働く」などと言って聞き入れてくれない。

   このように、「就労指導」や「自立支援」の名の下に、ハラスメントが行われることは決して珍しいことではない。利用者は「指導」に逆らって生活保護を打ち切られてしまうと、生活ができなくなってしまう。こうした利用者とケースワーカーとのアンバランスな力関係のもとで、「指導」と称したパワーハラスメントが行われている。

 貧困者には妊娠・出産する権利はない?

  生活保護利用者の立場の弱さから、彼/彼女らは、実際に人としての権利を剥奪されている。最近、私たちのもとには、妊娠・出産を否定するかのような扱いを受けたという相談が増えている。

 【2016年10月 千葉県 女性】

ケースワーカーに妊娠を告げたところ「どこで堕ろすんですか」と言われ、出産扶助を出すことを拒否され、中絶するよう言われた。

 【2016年10月 東京都 女性】

生活保護受給中に妊娠したが、ケースワーカーが出産扶助を出さないと言っており、このままでは出産できなくなる。

  生活保護制度は「最低限度の生活」を保障するものなので、当然、妊娠・出産に関わる費用についても出産扶助で支給されることになっている。しかし、「生活保護を受けているような人間には妊娠・出産する権利などない」かのような対応が、残念なことに、福祉行政の中で現に行われてしまっている。

 行政によって行われる「殺人」

   このようなパワハラや人権侵害の横行は、生活保護利用者の自立を妨げ、保護を長期化させていく。精神疾患の悪化などにより、医療費も増大していくだろう。

 また、それだけではなく、人命すら奪われていくことになる。「水際作戦」を受けた生活困窮者の自殺や餓死、殺人事件は、2005年以降明らかになっているだけで11件起きている。

これは、調査や報道で明らかになったもので、氷山の一角に過ぎない。

 生活保護利用者の多くは、家族や地域との縁が切れており、唯一のつながりがケースワーカーであることも少なくない。そこでこのような対応が行われれば、利用者の「生」の否定へと結びついてしまう。厚労省の調査によれば、生活保護受給者の自殺率は全国の平均と比べて2倍以上高い。

保護を必要としているのに受けられない/受けていない人々

  それでもやはり、生活保護を受けている人たちに対して感情的に「許せない」「多少の権利の制限は仕方がない」と考える人たちも多い。

生活保護を受けることは「不正」だとする感情は、なぜこれほどまでに強力なのだろうか。

 そもそも、生活保護の不正受給は金額ベースで0.4%程度に過ぎず、決して多いとは言えない。他方で、生活保護を利用できる条件がある人のうち実際に利用している人の割合(捕捉率)は、15〜18%となっている。つまり、現在生活保護利用者は216万人ほどなので、実に800万人以上の人々が生活保護を受けられるにもかかわらず、受けていない状態にあるのだ。この捕捉率は、諸外国と比べても極端に低い。

 ワーキングプアの増大がバッシングを強める

  これは、生活保護が定める最低生活費以下で生活している人たちが膨大に存在しているということを示している。そして、彼/彼女らの多くは働いている貧困層、ワーキングプアである。

 さらに、2008年には、12都道府県で生活保護と最低賃金の逆転現象が見られた。フルタイムで働いても、最低生活費以下の収入しか得られないのである。近年では、最低賃金の上昇と生活扶助費の引き下げが進み、この逆転現象は「解消」されたとされているが、生活保護に適用される公租公課の控除や勤労控除などを考慮に入れれば、働いていても最低生活費に満たない、あるいは最低生活費水準ギリギリという層は膨大に存在する。

 ここから、生活保護利用者に対する敵対的な意識が生み出される。働いている人々の目には、生活保護を利用している人たちはあたかも「恵まれている」かのように映るのである。働いて生活を成り立たせるべきだという労働倫理の強い日本では、生活保護を利用することが倫理にもとる「不正行為」とみなされ、「多少の権利の抑制は仕方がない」と考えられることになる。

 残念なことに、ケースワーカーの多くもこうした意識を内面化しており、「不正を取り締まる」ことこそが「正義」であると考え業務にあたっている。その結果、上述したような違法行為や人権侵害へと結びついていくのだ。それが社会的コストの増大、人命の喪失へと帰結してしまうことはすでに述べた。

 「普通」に暮らせる社会へ

  貧困に陥ったとたん、様々な権利を制限され、ときには生そのものが否定されてしまう。日本社会では、生存権がいまだに確立しているとはいえない。

 しかしながら、貧困は社会的に生み出されるものであり、誰もが何かのきっかけで貧困に陥るリスクを抱えている。生活保護利用者に向けられている違法行為や人権侵害の矛先が、いつのまにか自分に向いているということは十分にありうることなのだ。誰かの権利の制限は、自分自身の権利の制限につながる可能性がある。

 しかし、「働けない者」の貧困の悲惨さだけを訴えても、「働ける者」の過酷さが広がるいまでは、共感を呼ぶどころか、反発の方が強まってしまうだろう。ワーキングプアを生み出す労働市場のあり方を変えることなしに、「普通」に暮らせる福祉社会を実現することはできない。働くことによって(最低ではなく)最低限度の生活が成り立つようにしていかなければならない。具体的には、最低賃金の引き上げや長時間労働の規制が重要になるだろう。

 いずれにせよ、生存権が書き込まれた憲法25条の条文を守ることではなく、この現状を変えるための「不断の努力」こそが、生存権を確立していくうえで求められているのである。

 

 渡辺寛人( NPO法人POSSE事務局長/ブラックバイトユニオン共同代表)

   1988年、神奈川県生まれ。法政大学現代福祉学部卒業。2009年から学生ボランティアとしてNPO法人「POSSE(ポッセ)」に参加。東日本大震災後の11年4月から仙台POSSE代表として被災地支援に取り組む。14年8月にPOSSEの仲間約20人とブラックバイトユニオンを結成して共同代表に就任。現在、東京大学大学院博士課程に在籍。社会福祉士。共著に『断絶の都市センダイ』(14年、朝日新聞出版)。