クチナシが咲き出しました。いい香りがします。
八重咲きのこの花は実が出来ませんが石積みの水抜き用に植えられている一重のクチナシには僅かですが実がなります。
クチナシの実はおせち料理を作っていた頃はきんとんや栗を茹でる時に黄色の色をつけるのに使います。晩秋霜が降りる前に赤くなった実を取ります。霜が降りると実がズルズルになってしまいます。取った実は乾燥させると長持ちしていつでも使えます。
クチナシの実で思い出すことがあります。
姉が亡くなってもう丸3年が過ぎましたがまだ京都の医療センターに入院治療している時、義兄も入院していたので毎日のように病院へ手伝いに行きました。行く時間によって止められる駐車場が1から2、3へと変わって行きます。場所によっては坂道をずいぶん歩かねばならないこともありました。一度だけ停めた駐車スペースのすぐそばにクチナシの株が幾つかあってそれに大きな実がたくさんついていました。我が家のクチナシとは比べ物にならないくらいの大きさの実でした。誰も見向きもしないので少しいただきました。そこのスペースに車を駐車することはその後無かったのですが、あの実はその後誰かが収穫されたのだろうか?もうちょっともらえばよかったあ〜。その後も毎年あの大きな実はできているのかな?