吃飯了没有?

元中国深セン駐在員のブログ~中国・中国芸能情報・各方面の旅行日記、日本の街歩き情報を配信します。

板藍根

2009-05-27 23:51:25 | 安全・健康・衛生問題情報
知人からの紹介ですが、中国には古くから「板藍根」という漢方薬が存在していて、多くの家庭での常備薬になっているようです。この薬、タイセイ、あるいはホソバタイセイというアバラナ科の植物の根を乾燥させた生薬で、清熱解毒、涼血利咽の薬能を持つ生薬とされています。

清熱解毒とは、細菌やウイルスによる感染や炎症に伴う発熱、腫脹、疼痛などを抑える働き、涼血利咽とは、のぼせや発赤、紅斑、鼻血、充血などの症状やのどの症状を抑える働きを示すそうです。

板藍根の使い方ですが、中国では、風邪やインフルエンザの予防や、発熱やのどの痛みなどの症状に、煎じ液をお茶代わりに飲むなどの方法で、広く利用されています。煎じ液でうがいをすることもウイルスや細菌の感染予防に役立つとのこと。

板藍根の安全性については、中国では、安全な生薬として幅広い年代層に使用されていて、重篤な副作用は報告されていないとのこと。でも解熱作用がありますので、発熱を伴わない体調不良や、体質や体調によってまれに体に合わない場合があるようですので、その場合は服用を中止し、医師、薬剤師に相談されるといいでしょうとのこと。

写真は先日近くの薬屋さんで買った板藍根ですが、こういった板藍根や板藍茶が色々山積みされて売られていました。これを見ると家庭の常備薬であるとの話は納得できます。前にこのブログで紹介しましたが、ここ蛇口に住んでいますとしょっちゅう喉が痛くなりますので、うがい薬代わりに使うのも良い方法と感じます。

豚流感も第二、第三の波が来るとも言われていますし、近い将来鳥流感もやってくるでしょう。こういった漢方薬も準備しておくと重宝するかもしれません。

星野博美著「愚か者、中国をゆく」

2009-05-27 23:45:44 | 本・雑誌関連
久々に本の紹介です。が、著者は以前2度紹介したことのある星野博美さんです。本の名は「愚か者、中国をゆく」です。

交換留学生として香港に渡った著者が1987年、アメリカの友人、マイケルと中国旅行に出たときの紀行文です。中国社会が大きな転換期を迎えたこの時期に、著者が感じた「大国」の本質を鋭くとらえた貴重な記録ですが、これが20年前と言う大昔の話ではなく、たかだか20年前の話だということにぜひ留意していただきたいと著者のあとがきが書かれています。

本書のタイトルの「愚か者」はドストエフスキーの著書ですが、この言葉は香港からウイグルまで旅行する中で広がる著者とマイケルとの間の心の溝を象徴していて、旅行の中で不条理な生活を余儀なくされる中でお互いの心が離れていく状況が描かれていきます。

ここ中国にお住まいの方なら一度は体験したことのある驚きや、日本人とは異なる現実に出会いながら、そこに生きている中国人と等身大の自分とを優しく見つめる眼差しが感じられます。以前に何作か彼女の著書を紹介しましたが、彼女の作品は非常に温かさを感じるものばかりですので、一度はご覧になられてみてください。

NHK遥かなる絆

2009-05-27 23:21:08 | 音楽・映画 芸能情報
ときどき
遅ればせながら・・・先週NHKの遥かなる絆が終わりましたね。中国残留孤児のお話としては大地の子に次ぐものですが、それぞれ強く心に残りました。今回のお話は実在の話だったようです。いずれのお話も中国東北部が舞台でしたが、このあたりはやっぱり貧しい村が多いですね。温暖な深センと比べると非常に厳しい環境にもあり、色々考えさせられました。

ドラマの中で中国に留学した残留孤児の娘であった著者が、中国の学校で受けた日本バッシング、一方お父さんの仲間からの温かい愛情や友情のはざまで揺れる心は、この深センで生活している私も共通の念を覚えます。