中国華南地区にお住まいの方で、少しでも食に興味があって本がお好きな方でしたらこの本をお読みになられていることでしょう。その本は「食は広州に在り」。「食は広州に在り」と言われるように中国料理の代表格・広東料理にまつわる数々のエピソードを食通の著者がウンチクを傾けて書いた傑作エッセイ集ですが、書かれたのが50年も前というのが不思議なくらい、古さを感じさせない内容となっています。
食への洞察、軽妙なユーモアを確かな文章力が支えていて、巷の食物エッセイとは一線を画します。それもそのはず、台湾で生まれ、東大を卒業し、その後亡命に近い形で香港に居を構え、文筆活動を始めるため東京に移住する中で、望郷の念を感じつつ、日々の生活の情景描写の中に著者の食へのこだわりがにじみ出てきているからです。面白いエッセイが多く、非常に参考になる1冊です。
粽の話、魚の話、酒の話、冬瓜の話、マカオ名物塩漬け魚(ハムイ)の話、豆腐の話、お粥の話等々・・・、面白い話ばかりですので食にこだわりのある方は是非一度はお読みになってみてください。
尚、彼はようやく食エッセイの新作「口奢りて久し」を昨年単行本で出しました。今それを読んでいますが、これもまた面白い内容です。
食への洞察、軽妙なユーモアを確かな文章力が支えていて、巷の食物エッセイとは一線を画します。それもそのはず、台湾で生まれ、東大を卒業し、その後亡命に近い形で香港に居を構え、文筆活動を始めるため東京に移住する中で、望郷の念を感じつつ、日々の生活の情景描写の中に著者の食へのこだわりがにじみ出てきているからです。面白いエッセイが多く、非常に参考になる1冊です。
粽の話、魚の話、酒の話、冬瓜の話、マカオ名物塩漬け魚(ハムイ)の話、豆腐の話、お粥の話等々・・・、面白い話ばかりですので食にこだわりのある方は是非一度はお読みになってみてください。
尚、彼はようやく食エッセイの新作「口奢りて久し」を昨年単行本で出しました。今それを読んでいますが、これもまた面白い内容です。