吃飯了没有?

元中国深セン駐在員のブログ~中国・中国芸能情報・各方面の旅行日記、日本の街歩き情報を配信します。

中国で長期入院⑥

2011-05-25 20:26:49 | 安全・健康・衛生問題情報
最近色々な店に買い物に行きますが、どこの店も会員カードやポイントカードがあって、本当にややこしいことになっていますね。ポイントが付いて安くなるのは良いことですが、たくさんのカードを所持しておかなくてはならず、大変です。皆さんはどうされていますか?

さて中国での長期入院シリーズの最後です。

南山医院に入院して1週間が経過しました。普通ならこのときにはもう病名がわかっていつ頃まで入院すればよいかわかる頃なのですが、相変わらず何型肝炎か不明。入院期間も3週間と言ってみたり、1ヶ月ちょっとと言ってみたり、医師によって言うことが変わってきます。病院内のサービスも相変わらず悪いし、ベッドや食事の環境も悪く、このまま1ヶ月もこんな場所に入院など我慢できないと思うようになってきました。

そこで考えたのが香港の病院への転院です。早速加入していた医療サービスの会社まで連絡をいれ、病名もわからないというこちらの状況を説明し、今すぐにでも香港の病院へ転院したいとの希望を伝えました。サービス会社の担当女性の方から香港の支店に連絡を入れ、病院を探してもらえることになりました。

しかしその返事がなかなか来ないのです。2日経過しても返事がないのでしびれを切らし、どうしたものかと電話しました。すると、「もうすぐ5月連休なので病院側が新しい患者を入れたがらないようでまだ見つかっていません」とのこと。そうならそうと連絡をよこしてくださいとコメントしましたが、空いていなかったので返事しませんでした、と訳の分からない回答が。心の中で「来たーーー。香港も大陸同様言い訳の世界なのか!」と叫んでしまいました。

翌日午後になっても相変わらず返事がなかったので、ふと会社に日本語が出来る香港人がいることを思い出し、その香港人に私が入院できる病院が本当にないのか探してもらうことにしました。すると1時間もしない間に彼から連絡が。「病院空いていますよ。しかも良い病院です。港安医院と言います。日本語の話せるスタッフもいるのですぐ入院できます」と・・・。港安医院とはそう、皆様ご存知のアドベンティスト病院です。この返事を聞いて少し怒りがこみ上げてきました。

何で医療サービスのプロである会社が病院を見つけられなくて、どうして一般人が簡単に病院を探せるのかと。すぐにクレームの電話を医療サービス会社の担当の女性に入れました。すると「ああっ、あの病院ですか。あの病院は私たちの会社と提携していませんので連絡入れませんでした」と・・・。もうここまで来ると呆れてしまいました。彼女たちは一体顧客のニーズをどのように考えているのかと。今すぐ香港の病院に移りたいというニーズに対して、どうして提携病院だけ探すのでしょうか?ナンセンスです。こんなのでよくプロの会社としてやっていけているなあと心から感じてしまいました。

ということで、港安医院に翌日朝に移動することになりました。まだ顔が黄色かったので深セン湾口岸を通関できるか心配でしたが、何のことはなくすんなり通過できました。イミグレから病院まではタクシーで移動し、病院でそのサービス会社の香港担当女性が待っていてくれることになりました。

顔を合わせるや否やクレームやグチをタンマリ聞かせてあげようと思っていましたが、待っていた女性は非常に綺麗で清楚な女性。一瞬で怒る気がうせてしまったところがなんとも情けないですね(笑)。

さて、香港アドベンティスト医院は南山医院とは天国と地獄の差でした。病院は綺麗だしテレビは付いているし、隣の相方の男性は裕福そうな男性でいつも家族が見舞いに来ているし、最もうれしかったのは看護婦さんが天使でした。中の一人は若い女性でしたが、私の体調を気遣って英語で色々話しかけてくれて非常に癒されました。

昼間は日本人のボランティアスタッフもいて色々相談できますし、日本料理の弁当を一緒にとってくれたり、普通の楽しい?病院生活を送ることが出来ました。結局入院生活は、深センで約2週間、香港で10日間ほどでしたが、本当に色々な貴重な体験が出来たと思っています。南山医院では通訳無しに自分で対応できたのも今から思うとよく頑張ったなあと感じます(笑)。

港安医院では担当医師はインド系の英国人でしたが、彼も最初は何型肝炎かわからず結局アメリカに血液を送って検査した結果、E型肝炎という珍しい肝炎であることがわかった次第です。E型肝炎の検査が出来るのは世界で限られた病院でしか出来ないそうです。中国や香港では検査出来ないとのこと。

E型肝炎はそのとき初めて知りましたが、日本では猪の肉でかかってしまった例があるようです。私の場合は、病気が発症した日から逆算していくと、会社の昼食で出た豚のレバーが怪しいことがわかりました。ちょうどその日、ほかの会社の従業員から「豚レバーが赤かった」とのクレームが出たことがあったそうです。体力も劣っていたこともあり私だけ肝炎にかかってしまったのでしょうが、こんなことで肝炎にかかってしまったと思うと情けなく思いました。

これにて入院シリーズは終了です。当たり前の話ですが、健康であることが一番ですね。皆様も深センで変な食事にトライされるのはやめて健康第一で乗り切ってください。