いまは業界も不況で無沙汰ですが、私はプロの物書きです。
私の本名やペンネームで書かれた本が、まともな出版社(聞けば誰でも知ってる大手ですよ)から何冊も出版され、本屋に並びました。
残念ながらいまはすべて廃刊になっていますが、国会図書館に行けば私の本が残っています。
で、いわゆる小説などではなく技術系と音楽系が専門なので、1冊の本がミリオンセラーになるなんてことは絶対なく、いちばん売れた奴が10万部くらいかな。後は数万とか数千のマニアックな本ばかりです。
あなたの本棚に入っていることは、まずないでしょうね。
というわけでいまはネットが執筆意欲の受け皿です。
職業病で何か書いていないと、禁断症状が出るんですよ。
ただし、ツイッターやラインなどの「馬鹿あぶり出し機」には全く興味がなく、誰かとつながりたいとも思いません。
単純に、何かを書きたい。返事なんかいらない。
いわば「他人に読ませること前提の日記」とでも考えればいいでしょうかね。
みなさん、本を書いた時の印税って、いつ貰えるかご存知ですか。
原稿を渡した時か、本屋に並んだ時か、レジで金が払われた時か。
正解は「印刷所で印刷された時」です。
だから売れ残ろうが万引きされようが、印税は振り込まれます。
しかし全額ではありません。
たとえば出版社が「この本は1万冊売れる」と予測したとしましょう。
すると1万冊印刷して、そのうちの7~8割が振り込まれます。
そしてもしも売れ行きがよくてまた1万冊重版、ということになった場合、最初に支払われなかった残りの額と、重版分の7~8割が振り込まれる。
つまり何回重版されても、最後の印刷分の何割かは、支払われずに終わります。
いわば出版社がかける保険のようなものですね。
私の本は上記の理由で爆発的には売れませんが、それでも1冊書いたら(重版しなくても)最低数十万円にはなりましたね。
本業の合間に睡眠を削った対価がこれくらいかと思うと、高いのやら安いのやら。
まあ、もう将来また別の執筆の依頼があることはないでしょうから、いま振り返ってみればちょっとした小遣いとして楽しく使えた時代だったなあ、と思います。
今回は、出版業界の裏話でした。
私の本名やペンネームで書かれた本が、まともな出版社(聞けば誰でも知ってる大手ですよ)から何冊も出版され、本屋に並びました。
残念ながらいまはすべて廃刊になっていますが、国会図書館に行けば私の本が残っています。
で、いわゆる小説などではなく技術系と音楽系が専門なので、1冊の本がミリオンセラーになるなんてことは絶対なく、いちばん売れた奴が10万部くらいかな。後は数万とか数千のマニアックな本ばかりです。
あなたの本棚に入っていることは、まずないでしょうね。
というわけでいまはネットが執筆意欲の受け皿です。
職業病で何か書いていないと、禁断症状が出るんですよ。
ただし、ツイッターやラインなどの「馬鹿あぶり出し機」には全く興味がなく、誰かとつながりたいとも思いません。
単純に、何かを書きたい。返事なんかいらない。
いわば「他人に読ませること前提の日記」とでも考えればいいでしょうかね。
みなさん、本を書いた時の印税って、いつ貰えるかご存知ですか。
原稿を渡した時か、本屋に並んだ時か、レジで金が払われた時か。
正解は「印刷所で印刷された時」です。
だから売れ残ろうが万引きされようが、印税は振り込まれます。
しかし全額ではありません。
たとえば出版社が「この本は1万冊売れる」と予測したとしましょう。
すると1万冊印刷して、そのうちの7~8割が振り込まれます。
そしてもしも売れ行きがよくてまた1万冊重版、ということになった場合、最初に支払われなかった残りの額と、重版分の7~8割が振り込まれる。
つまり何回重版されても、最後の印刷分の何割かは、支払われずに終わります。
いわば出版社がかける保険のようなものですね。
私の本は上記の理由で爆発的には売れませんが、それでも1冊書いたら(重版しなくても)最低数十万円にはなりましたね。
本業の合間に睡眠を削った対価がこれくらいかと思うと、高いのやら安いのやら。
まあ、もう将来また別の執筆の依頼があることはないでしょうから、いま振り返ってみればちょっとした小遣いとして楽しく使えた時代だったなあ、と思います。
今回は、出版業界の裏話でした。