盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

合ってるかな?

2018-08-17 10:24:30 | にゃんころ
世の中の話題は電気自動車でもちきりですが、長くは続かないでしょうね。
とにかくバッテリーが革命的に改良されない限り、電気自動車は「充電できなくなったバッテリーの生産機」になってしまいます。
それ以前にリチウムが足りません。

リチウムイオン電池の将来が暗い以上、何か別の電池が必要です。

まずは、ナトリウム電池。
小型で効率もよいのですが、いかんせん高温(百数十度)でないと動かないし、何より発火したら水では消火できません(爆発します)。

昨年、常温で作動するものが開発されたそうですが、まだまだ改良せねばならない部分も多いようで、今後の自動車の需要には間に合いそうにありません。

次に、レドックス・フロー(バナジウム)電池。
これはかなり有望ですが、とにかくでかい。
発電所や変電所、家庭などでは有望ですが、車には積めません。

そういえば数十年前、充電できる電池といえばニッケルカドミウム電池でしたが、あれも何か都合が悪くて消えたのかな。
電池は使うばかりで仕組みのことは疎いもので…

「自動車に電池を載せない」というのは、どうでしょうか。

風力、太陽光、地熱などで発電したら、その場で真水を電気分解して酸素と水素にする。
そして水素はトルエンを使って液化すれば、タンクローリーでもタンカーでも運搬できるし、スタンドで気化させて自動車のタンクに(LNG のように)詰めればいい。

とはいえ地球上にある水のうち9割以上は海水ですから、貴重な真水を使いすぎるのも考えものです。
また、世界中のインフラを水素メインにするには、莫大な資金と手間がかかります。

そこで。
海水を電気分解して H2 を作り、地上にある二酸化炭素 CO2 と反応させて、

 CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O

にならないでしょうか。私、理系ですが化学は門外漢なんですよ。

メタン(CH4)はほとんど LNG ですし、すでに世界中で使われています。
これなら LNG を燃やしてできた CO2 をエネルギーサイクルに組み込めるような気がするのですが。

もちろん海水を電気分解するにはどのような物質の電極が必要か、有害物質も一緒に生まれないか、耐久性は、などなどまったくわからない、単なる素人の思いつきにすぎません。
しかし、車載バッテリーに頼る未来よりは、ずっと現実的な気がするのです。

火力発電所も原発もいらない社会。
私たちは将来の子孫のために、いまのうちに作り始めないといけません。
考えればいい時代は、もう終わったのです。