塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

疑問を抱いたときにどう解決すべきなのか

2016-11-06 05:53:09 | 日記
 僕が今読んでいる文庫本は、集英社から刊行されている開高健の「風に訊けザ・ラスト」になります。

 週刊プレイボーイ誌上に寄せられた、読者からの質問に対して、時には真剣に、時にはセンス・オブ・ヒュマーを交えて回答する作家の姿を思うたびに、早すぎる死だったと痛感します。

 この例のように、昔は

 「疑問点、質問はプロに尋ねるもの」

 だったことがわかります。

 開高健はベトナム、ブラジルを軸に海外を数多く訪問し、その作品の濃密さだけでなく、酒や釣りに造詣が深いことで知られ、読者を惹きつけて山ない人物でした。

 子供電話相談室もそうですが、その道の達人が答える姿はどこか慈愛に満ちているように感じます。

 しかし、2016年の今は素人が素人の問いに答える時代です。

 インターネット上では疑問を抱いた人間がその題目を公表し、世間一般が吸い上げて答えるという形に変化しています。

 いずれサッカーも、戦術や監督の理論に対して監督自身や番記者が答えるのではなく、精通していると自負しているファンが答えてゆく、という形になるのでしょうか?

 フランスならばフランス・フットボール
 英国ならばワールド・サッカー
 ウルグアイならエル・パイス

 世界にはサッカーのエキスパートは健筆をふるう新聞と雑誌があり、特にフランス・フットボールの権威はよく知られています。

 もし素人が素人の質問に答えることが今後も増すのであれば、これらのメディアも苦戦するのでしょうか?

 僕はエキスパートだけが持ち合わせる、センス・オブ・ヒュマーは不可欠だと思うのですが。
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スポーツカムイ、デスポルチに別注を依頼

2016-11-06 01:15:21 | 日記
 スポーツカムイがフットサルブランド、デスボルチに別注シューズを依頼し、発売することが決定しました。

 (スパイク専門ブログとして知られる、コーヘイズ・ブログを参照)

 スポーツカムイ、僕にとっては懐かしい響きです。

 山梨学院大学時代、僕は国道20号線にあるカムイ甲府店によくスニーカーを物色しに自転車で出かけたものです。

 2015年、甲府に出かけたとき知人の車で20年ぶりに入店しましたが、当たり前ではあるのですが、店内レイアウトが当時と随分変わっていて少し寂しかったですね。

 僕が住んでいた当時はスニーカーの他にもサッカージャージやダウンジャケットなどの品ぞろえも豊富で、今でも人気の高い

 アンブロのユナイテッドモデル
 1999年に手掛けた紺のパイル地モデル

 が普通に売られていたことをよく覚えています。

 アディダスがスポンサーになった今でも、このデザインは秀逸だと思いますし、発売当時も随分騒がれた記憶があります。

 別注というのはロット数の問題もありますが

 「その店でしか買えない」

 という集客効果が抜群です。

 またデスポルチにしても別注を手掛けることで自社への注目だけでなく、新しい用品開発のヒントにもなると思います。

 カムイにはバッシュやスケボーシューズもあり、今はもう見かけない米国産のヴァンズが普通に売られており、何足も買ったものです。

 甲府には様々なスポーツ店がありましたが、一番ひいきにしていたカムイがこのような別注をするとは、正直驚きでもあるのですが。
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久保君フィーバーに沸いた一日を振り返って

2016-11-06 00:57:21 | 日記
 ジダンが息子のエンゾの苗字を妻の苗字であるフェルナンデスにしたのは、世界中のファンとメディアの圧力から守るためでした。

 彼はレアル移籍後の拠点を当然マドリードに置いているわけですが、スペイン国内におけるフェルナンデスが、日本の田中や小林に相当する、ありふれた名前だそうです。

 ですからエンゾ・ジダンではなく、エンゾ・フェルナンデスならば、落ち着いた環境でサッカーを練習できるという、慈愛のこもった配慮だったのです。

 残念ながらジダンの思惑は息子がフランス国籍を取得し、ユース・カテゴリーでフランス代表に召集された際、クレール・フォンティーヌに記者が殺到したことでご破算になってしまいましたね。

 デシャンがこの狂騒に対して

 「そっとしておいてやれよ」

 を苦言するほどで、メディアはこのような父親の配慮を無視しても金になるから取材するのか、と当時感じたほどです。

 パルセイロが今日対戦したU-23FC東京戦、久保君のデビューが濃厚ということもあり、無数のテレビカメラが彼を追いかけていました。

 ファンが写真を撮る、プレイに拍手をし歓声を送ることは当然です。

 しかし試合終了後、当人が面食らう100人を超える報道陣がマイクを向け、久保君の肉声を拾ったという話を聞くと、メディアのやり方は日本だろうがフランスだろうが大差はないと感じます。

 久保君の声は単純に特ダネなのでしょう。

 一方で僕たちは

 彼が夜眠れるだろうか
 学業に支障はないか

 ということを考える方が、人間的発想ではないかと考えなくてはいけないように思います。
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