「古い自民党」は要らないという人は多い。しかし中曽根康弘以前の「古い古い自民党」がもう少し外交安全保障に力を入れた政治こそ理想に思えるのだ。過去を美化し過ぎとも思うのだが、中曽根康弘が金持ち優遇税制を導入する以前は一億総中流だったからだ。消費税もなかった。そのあとはバブルで景気が良かった。
バブルそれ自体は決して悪いものではない。GDPが一気に増えるし、国民は好景気を謳歌できる。ハードランディングさせなければ良いのだ。バブルを一気に破裂させたのが政府・大蔵省・日銀なのだが。それを平成の鬼平などと褒め称えたのがマスコミだ。
日本人は新奇なもの好きだが、過去に歴史に倣うのが保守というものだ。左派は過去の自民党政権をあまり評価しないのだが、吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄はおおむね評価される首相だ。
それぞれ何が良く何が悪かったのか。何をすればもっと良くできたのか。現代の政治が歴史に学ぶものは何か。日本人は「歴史を水に流す」国民性でもあるが、歴史に学ばなければならない。同じ過ちを繰り返さないために。
吉田茂は全面講和ではなく、部分講和をしたのは正解だった。全面講和を主張する南原繁帝国東京大学総長を「曲学阿世の徒」と退け、部分講和により独立を達成したのは最大の実績だ。
しかし戦中陸軍に虐められたからか吉田茂は軍隊が嫌いだった。そのため再軍備を退けている。これが最大の過ちだ。憲法も独立とともに新憲法を公布すべきだった。憲法と再軍備の問題は現在でも尾を引いている。
朝鮮戦争にも旧陸軍を再編して援軍として送るべきだった。戦死者が出ていただろうから軽々しくはいえないが、朝鮮戦争に派兵していれば米国の戦後日本の扱いは相当良くなっていたからだ。
池田勇人の「所得倍増計画」は文句のつけようがない。自民党と官僚の功績ではなく、戦前から高度経済成長の兆しはあったとする指摘もあるのだが。
問題としてはやはり経済に関する偏ったことだろう。岸信介の退陣を受けての登板だからやむを得ない面はあるのだが。フランスのド・ゴールに「トランジスタセールスマン」などと嫌みを言われている。
佐藤栄作は安定政権で沖縄の日本復帰が功績か。佐藤栄作がノーベル平和賞を貰った理由は非核三原則かそれとも沖縄の日本復帰なのかよくわからない。非核三原則であったら嫌だ。
過ちは支那の核実験を受けて日本も核武装すべきだったのにしなかったことだ。それどころか核を持たず、作らず、持ち込ませずの非核三原則を宣言している。愚かなことだ。自国を守るのは自国しかないというのに。米国も最後には見捨てるのだ。実際に南ベトナムとアフガニスタンを見捨てている。
田中角栄は佐藤栄作のあと満を持して首相になったのだが、オイルショックと重なったのが運がなかった。田中角栄は超積極財政論者で現在の日本にこそ登場して欲しいのだが、インフレを抑えるには緊縮財政しかないのだ。
「狂乱物価」といわれるほどのスタグフレーションを招いてしまい、支持率は急落し、退陣を余儀なくされた。
4人の首相について軽く触れるだけでも学べる面はあるのだ。自民党は「生まれ変わる」のではなく、過去に学び「古い古い自民党」に回帰して欲しい。もちろん外交と安全保障に力を入れるのは言うまでもない。
バブルそれ自体は決して悪いものではない。GDPが一気に増えるし、国民は好景気を謳歌できる。ハードランディングさせなければ良いのだ。バブルを一気に破裂させたのが政府・大蔵省・日銀なのだが。それを平成の鬼平などと褒め称えたのがマスコミだ。
日本人は新奇なもの好きだが、過去に歴史に倣うのが保守というものだ。左派は過去の自民党政権をあまり評価しないのだが、吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄はおおむね評価される首相だ。
それぞれ何が良く何が悪かったのか。何をすればもっと良くできたのか。現代の政治が歴史に学ぶものは何か。日本人は「歴史を水に流す」国民性でもあるが、歴史に学ばなければならない。同じ過ちを繰り返さないために。
吉田茂は全面講和ではなく、部分講和をしたのは正解だった。全面講和を主張する南原繁帝国東京大学総長を「曲学阿世の徒」と退け、部分講和により独立を達成したのは最大の実績だ。
しかし戦中陸軍に虐められたからか吉田茂は軍隊が嫌いだった。そのため再軍備を退けている。これが最大の過ちだ。憲法も独立とともに新憲法を公布すべきだった。憲法と再軍備の問題は現在でも尾を引いている。
朝鮮戦争にも旧陸軍を再編して援軍として送るべきだった。戦死者が出ていただろうから軽々しくはいえないが、朝鮮戦争に派兵していれば米国の戦後日本の扱いは相当良くなっていたからだ。
池田勇人の「所得倍増計画」は文句のつけようがない。自民党と官僚の功績ではなく、戦前から高度経済成長の兆しはあったとする指摘もあるのだが。
問題としてはやはり経済に関する偏ったことだろう。岸信介の退陣を受けての登板だからやむを得ない面はあるのだが。フランスのド・ゴールに「トランジスタセールスマン」などと嫌みを言われている。
佐藤栄作は安定政権で沖縄の日本復帰が功績か。佐藤栄作がノーベル平和賞を貰った理由は非核三原則かそれとも沖縄の日本復帰なのかよくわからない。非核三原則であったら嫌だ。
過ちは支那の核実験を受けて日本も核武装すべきだったのにしなかったことだ。それどころか核を持たず、作らず、持ち込ませずの非核三原則を宣言している。愚かなことだ。自国を守るのは自国しかないというのに。米国も最後には見捨てるのだ。実際に南ベトナムとアフガニスタンを見捨てている。
田中角栄は佐藤栄作のあと満を持して首相になったのだが、オイルショックと重なったのが運がなかった。田中角栄は超積極財政論者で現在の日本にこそ登場して欲しいのだが、インフレを抑えるには緊縮財政しかないのだ。
「狂乱物価」といわれるほどのスタグフレーションを招いてしまい、支持率は急落し、退陣を余儀なくされた。
4人の首相について軽く触れるだけでも学べる面はあるのだ。自民党は「生まれ変わる」のではなく、過去に学び「古い古い自民党」に回帰して欲しい。もちろん外交と安全保障に力を入れるのは言うまでもない。
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