面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

ネット漫画の広告収入は微々たるもの

2020-07-18 23:48:46 | 漫画
以前漫画アプリで漫画雑誌に掲載され単行本化された面白い漫画が無料で読めるようになったことは素晴らしいと書いた。そのあと漫画アプリを利用して往年の名作や漫画アプリオリジナル作品を読んできた。なかなか面白く満足している。少し飽きたが。

しかし心配がないでもない。収益化を図れるのかということだ。漫画アプリには様々な様式があって無料で読めるものもあるが、支払いが必要なものもある。

私はどうにもネットの支払いはあまりしたくなく漫画アプリは無料のそれしか読んでいない。広告(動画)を見ることで漫画アプリ及び漫画家に還元されると良いと考えていたが、どうやらそれは甘い考えと言わざるを得ないようだ。

~~引用ここから~~

電子コミックと出版界の未来(前編) | 時事オピニオン | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

 長引く出版不況の中、電子コミックが著しい成長を見せている。このまま出版は、紙からデジタルへ移行するのだろうか。そこで、マンガ評論家にして産...

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(略)

インプレス総合研究所によれば2016年度のコミックアプリ広告の市場規模は78億円。「減った減った」と言われている雑誌広告全体の市場規模が2223億円だから、その市場の小ささが分かるだろう。元々マンガ誌は広告収入にあまり寄与しておらず、広告で黒字化するにはもう一工夫が必要だろう。

(略)
~~引用ここまで~~


平成28年で漫画アプリ全てを合わせて78億円というのは少なすぎる。ネットは印刷や流通等に関する費用が掛からないが(逆を言うと紙の漫画は経済の拡がりがあったわけだ)、それにしても総額78億円では漫画家を食わせていくことはできまい。

グーグルやフェイスブックのような1兆ドル企業とはいくはずもないが(フェイスブックは収入の98%が広告収入だそうだ)、漫画アプリも広告収入を増やしたいものだ。それには引用した文章のようにもう一工夫が必要だ。

以前ジャンプが海外に無料配信することを紹介した。海外版は広告モデルで収益化を図るつもりのようだ。しかし平成28年で漫画アプリ全てを合わせた市場規模が78億円では漫画家に還元できないだろう。集英社には「もう一工夫」があるのだろうか。

週刊少年ジャンプ海外へ無料配信 - 面白く、そして下らない

何度か書いたが『ジャンプ』はもう面白くないので永年続けていた購読を止めてしまった。漫画雑誌はいくつか立ち読みはしているが、買うほどではないと考えているので購読はしていない。もう紙の漫画雑誌に金を支払ってはいないのだ。

単行本も『あおざくら』『とある科学の超電磁砲』しか買っていない。『アルキメデスの大戦』を買おうか検討中だが。

それは節約にはなるが、漫画に金を支払っていないということは日本の漫画業界が先細ることを意味する。もちろん私一人が購読しようがしまいが影響はないのだが。

やはり広告収入だけではやっていけないだろうか。誰かが金を支払わない限り金が回らないのではないか。グーグルやフェイスブックはよく広告収入だけであれだけの収益を図れたものだ。

ネット漫画の収入は微々たるものと言わざるを得ない。

読めば読むだけ支援になる - 面白く、そして下らない

読めば読むだけ支援になるというのも甘い考えのようだ。

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