米国によるイラン全面攻撃はあるのか

イランによる米軍無人偵察機撃墜を受けて、トランプは一度はイラン攻撃を承認した。

しかし本人のツイートによれば10分前に攻撃を取り消したそうだ。

この｢攻撃｣とはとは空爆やトマホークミサイルによる攻撃だけか、それともイラン全土を占領する全面戦争なのか。

米国米軍はイラク侵略戦争で懲りたから全面戦争はないと考えていたのだが。

イランの国軍及び革命防衛隊は精強で米軍といえども手こずるだろう。

またイランの首都テヘランを占領したとしてもイランは山岳地帯が多くテロ、ゲリラ戦になればイラク侵略戦争の二の舞だ。

イラク侵略戦争の際には支那、ロシアと敵対していなかったが、それでもテロ、ゲリラ、宗派間対立で莫大な戦費と人命と時間を費やすことになった。

イランと全面戦争ということになればアラブは支援しないだろうが、支那、ロシアが支援し、イラク侵略戦争どころかベトナム戦争の再来になりかねない。

安倍晋三による米国とイランの｢仲介｣では安倍晋三がどうしようとも米国とイランの｢仲介｣は無理だと考えていた。

案の定何の成果もなかった。それどころかイラン訪問中に日本企業保有のタンカーが攻撃される有り様だ。どの勢力が攻撃したのかはわからないが、米軍の無人偵察機撃墜を考慮するとイランの強硬派であろうか。

米軍はシリアとアフガニスタンで未だに戦っている。シリアはロシアの支援を受けたアサド政権が全土を占領する勢いで、アフガニスタンはタリバンが勢力を盛り返し親米政権は倒れそうだ。

イランと全面戦争になれば北朝鮮と戦争する余裕はなくなる。GDPが抜かれる可能性がある支那が最大の脅威なのに、イランと戦争になれば支那に譲歩せざるを得なくなる。

だから全面戦争はないと思うのだが。今のところの米国の報復はサイバー攻撃と経済制裁の強化だけだ。

だが正直どうなるかは分かりかねる。