面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

敵基地攻撃能力と先制攻撃

2022-05-05 19:47:48 | 外交・安全保障・国際
今日は朝からツイッターをずっとやっていた。それは大変愉しかったのだが、そこで左翼のインフルエンサーがもしウクライナがロシアに先制攻撃をしていたら国際社会から支持は得られなかったから日本は先制攻撃に繋がる敵基地攻撃能力(あるいは反撃能力)を保有すべきではないと書いていた。朝日新聞などの左翼マスコミも敵基地攻撃能力への反対として国際法で禁じられている先制攻撃と見なされる恐れがあるなどと述べている。

確かに真珠湾攻撃から先制攻撃、奇襲攻撃をした方が「悪」と見なされるのが国際社会だ。湾岸戦争は米国のワンサイドゲームだったが、イラク戦争では泥沼化した。また国際社会から支持されなかった。戦争の大義を問われ続けた。

様々な理由があるが、湾岸戦争はイラクが侵略したが、イラク戦争は米国が先に仕掛けた侵略する側だからと見ることができる。

ジョージア(当時はグルジア)がロシアを攻撃した際は国際社会はジョージアを支持しなかった。ロシアに対して「やり過ぎるな」とは繰り返したもののそれだけだ。先に攻撃をしたのがジョージアだったからだ。

先制攻撃した国は国際社会から支持されない。それは事実だ。

だがこれは詭弁の類いなのだ。

先制攻撃できる能力を持つことと先制攻撃することは全くの別物だからだ。

支那が日本侵略を目論んでいると米国から情報が入っても初擊は甘んじて受けるしかない。国際法で先制攻撃は禁じられているからだ。そして繰り返すが現代は先に攻撃した方が「悪」と見なされるからだ。

だが初擊を甘んじて受けるということは少なくない国民を見殺しにするということだ(敵の先制攻撃を察知できた場合はだが)。そして真珠湾攻撃でも朝鮮戦争でもわかる通り、奇襲した側が圧倒的優位に立つ。そのまま押し切られる可能性もある。

左翼は敵基地攻撃能力保有に反対し、専守防衛に固執するがそれは考えているのだろうか。専守防衛は本土決戦と同義だが、それが平和主義だというつもりだろうか。

それに敵基地攻撃能力を持たないと反撃もままならない。一方的にミサイル攻撃を受けることになる。米国に泣きついても米国が必ず反撃してくれるという保証はない。

反撃能力がなければ抑止力にもならない。反撃されないのだから攻撃し放題だ。

そして敵基地攻撃能力を保有すれば外交力が大幅に増す。軍事力は外交の裏付けだからだ。矛なき軍事力など牙を抜かれた寅でしかない。虚仮威しということだ。外交の裏付けにはならない。

軍事力に頼らないで外交に力を入れるべきなどというのは空理空論、妄想でしかない。

だが先制攻撃しなければならない場合もある。それは核攻撃を受ける可能性があるときだ。その際は汚名を甘受しても先制攻撃するしかない。先制攻撃すれば敵の核攻撃を防ぐことができるかはわからないが、全力を尽くすしかない。核兵器による攻撃を受けないことは最大の国益だからである。広島、長崎の悲劇を繰り返してはならない。

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