自民党が選択的週休3日制の提言をしているので、そのことに対する私の見解と日本人の労働と休暇に対する考えを書きたい。
~~引用ここから~~
新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は多様な働き方ができる環境を整えるため、希望する人が週休3日で働ける仕組みの導入に向けて検討を進めています。
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、企業の間ではテレワークや時差出勤の導入に加え、週休3日制など働き方を抜本的に見直す動きが広がっています。
こうした中、政府は多様な働き方ができる環境を整えるため、希望する人が週休3日で働ける「選択的週休3日制」の導入に向けて検討を進めています。
週休3日で働く場合、休みの日を活用して地方で兼業を行うケースなども想定されるとして、これまでに都市部から地方への人の流れを促す観点から、政府が交通費や滞在費を支援する案が出ています。
「選択的週休3日制」は自民党の一億総活躍推進本部でも検討が進められていて、政府はことしの「骨太の方針」に反映させることも含め、調整することにしています。
~~引用ここまで~~
まず日本人の労働観として自分1人だけ休みを取るのは後ろめたいというものがある。有給休暇は法律で認められているが、大抵の人は有給休暇を消化しきらないで1年を終えてしまう。日本人が「働き蜂(蟻)」などと呼ばれる所以だ。これは働き者という誉め言葉であると同時に休めないことを揶揄した言葉だ。
そう。週休3日の前に欧米のように日本人も有給休暇を消化できるようすべきなのだ。ここ20年くらいのことだろうか。内閣総理大臣が夏休みを取って休むようになった。何か緊急事態が起これば休暇を取り消して指揮に当たるのだが、欧米に倣い休暇を取るようになった。
現在の日本社会では「正社員」であるだけで恵まれた身分かもしれない。しかしまずは公務員、非公務員を問わず「正社員」に有給休暇を後ろめたさなしに取得させ、休ませたい。
例えば企業は土日祝日は社会全体で休む。だが、これは効率が悪い。誰かが休んでも他の誰かが働いていれば企業は動かすことができる。皆で一斉に働いた方が報告、連絡、相談(ホウレンソウ)などで効率が良いが、例えば警察に休日というものはない。誰かしらが夜勤勤務などで備えている。
病院も個別の病院は休診日があるが、救急の患者を受け入れる病院や当番の医師がいるのだ。妹がその世話になったことがある。病院には地域で救急の患者を受け入れられる仕組みが必要なのだ。緊縮財政によりその余裕が失われていることが心配でならない。
例えば幼い子供に取って親は欠くことができない存在だ。いなければ育ててくれる人がいなくなってしまう。まあ終戦後は戦争孤児など珍しくもなく、親はなくとも子は逞しく、あるいは世の中を怨みながら育っていったのだろうが。
熱愛中の恋人の方が例としては適当かもしれない。その人にとって恋人の代わりはいないのだ。その人に代わることは誰にもできない。
しかし社会(国家)は違う。内閣総理大臣であろうとも人気絶頂の芸能人であろうともその人が死ねば、辞めるでも良いのだが、誰かがその席を埋めるのだ。社会にとっては誰であれ部品でしかない。そしてそれは正しいのだ。代わりのいない人もいるかもしれないが、それではその社会にはその人しか必要なくなってしまうからだ。社会には誰もが誰かの代わりがいるのだ。
代わりがいないのは人間性の問題だ。ベルファースオリジナルでもないが、誰もが特別な人間なのである。たとえささやかな役割しか果たしていなくとも卑下することはないのである。
そうすれば企業や政府機関に勤めている労働者は代わる代わる有給休暇を取ることができる。土日祝日は休みとしてもそれ以外に有給休暇を1人につき1年のうち14日から20日くらい取らせたい。
祝日を増やして無理矢理一斉に休ませるのは効率が悪いのだ。社会(国家)全体が動かなくなってしまう。誰かが働いていた方がGDPは増えるはずで、企業や政府機関は誰かが働き、誰かが休んでいるべきなのだ。
選択的週休3日制を導入する前に日本人に有給休暇を消化できるような働き方改革を促したい。
追記
だがその前に官僚を休ませたいと思う。働きすぎだ。そのせいでキャリア官僚の志願者が激減している。日本は官僚なくして国家は動かないのだからそれでは困るのだ。財務省が緊縮財政を止めてくれれば官僚に対する評価も下がらず、若手官僚が過労で苦しむこともなかったはずなのだが。
~~引用ここから~~
「選択的週休3日制」政府 導入に向け検討進める | NHKニュース
【NHK】新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は多様な働き方ができる環境を整えるため、希望する人が週休3日で働ける仕組みの導入に向…
NHKニュース
新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は多様な働き方ができる環境を整えるため、希望する人が週休3日で働ける仕組みの導入に向けて検討を進めています。
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、企業の間ではテレワークや時差出勤の導入に加え、週休3日制など働き方を抜本的に見直す動きが広がっています。
こうした中、政府は多様な働き方ができる環境を整えるため、希望する人が週休3日で働ける「選択的週休3日制」の導入に向けて検討を進めています。
週休3日で働く場合、休みの日を活用して地方で兼業を行うケースなども想定されるとして、これまでに都市部から地方への人の流れを促す観点から、政府が交通費や滞在費を支援する案が出ています。
「選択的週休3日制」は自民党の一億総活躍推進本部でも検討が進められていて、政府はことしの「骨太の方針」に反映させることも含め、調整することにしています。
~~引用ここまで~~
まず日本人の労働観として自分1人だけ休みを取るのは後ろめたいというものがある。有給休暇は法律で認められているが、大抵の人は有給休暇を消化しきらないで1年を終えてしまう。日本人が「働き蜂(蟻)」などと呼ばれる所以だ。これは働き者という誉め言葉であると同時に休めないことを揶揄した言葉だ。
そう。週休3日の前に欧米のように日本人も有給休暇を消化できるようすべきなのだ。ここ20年くらいのことだろうか。内閣総理大臣が夏休みを取って休むようになった。何か緊急事態が起これば休暇を取り消して指揮に当たるのだが、欧米に倣い休暇を取るようになった。
現在の日本社会では「正社員」であるだけで恵まれた身分かもしれない。しかしまずは公務員、非公務員を問わず「正社員」に有給休暇を後ろめたさなしに取得させ、休ませたい。
例えば企業は土日祝日は社会全体で休む。だが、これは効率が悪い。誰かが休んでも他の誰かが働いていれば企業は動かすことができる。皆で一斉に働いた方が報告、連絡、相談(ホウレンソウ)などで効率が良いが、例えば警察に休日というものはない。誰かしらが夜勤勤務などで備えている。
病院も個別の病院は休診日があるが、救急の患者を受け入れる病院や当番の医師がいるのだ。妹がその世話になったことがある。病院には地域で救急の患者を受け入れられる仕組みが必要なのだ。緊縮財政によりその余裕が失われていることが心配でならない。
例えば幼い子供に取って親は欠くことができない存在だ。いなければ育ててくれる人がいなくなってしまう。まあ終戦後は戦争孤児など珍しくもなく、親はなくとも子は逞しく、あるいは世の中を怨みながら育っていったのだろうが。
熱愛中の恋人の方が例としては適当かもしれない。その人にとって恋人の代わりはいないのだ。その人に代わることは誰にもできない。
しかし社会(国家)は違う。内閣総理大臣であろうとも人気絶頂の芸能人であろうともその人が死ねば、辞めるでも良いのだが、誰かがその席を埋めるのだ。社会にとっては誰であれ部品でしかない。そしてそれは正しいのだ。代わりのいない人もいるかもしれないが、それではその社会にはその人しか必要なくなってしまうからだ。社会には誰もが誰かの代わりがいるのだ。
代わりがいないのは人間性の問題だ。ベルファースオリジナルでもないが、誰もが特別な人間なのである。たとえささやかな役割しか果たしていなくとも卑下することはないのである。
そうすれば企業や政府機関に勤めている労働者は代わる代わる有給休暇を取ることができる。土日祝日は休みとしてもそれ以外に有給休暇を1人につき1年のうち14日から20日くらい取らせたい。
祝日を増やして無理矢理一斉に休ませるのは効率が悪いのだ。社会(国家)全体が動かなくなってしまう。誰かが働いていた方がGDPは増えるはずで、企業や政府機関は誰かが働き、誰かが休んでいるべきなのだ。
選択的週休3日制を導入する前に日本人に有給休暇を消化できるような働き方改革を促したい。
追記
だがその前に官僚を休ませたいと思う。働きすぎだ。そのせいでキャリア官僚の志願者が激減している。日本は官僚なくして国家は動かないのだからそれでは困るのだ。財務省が緊縮財政を止めてくれれば官僚に対する評価も下がらず、若手官僚が過労で苦しむこともなかったはずなのだが。
祝日を増やして一斉に休むより有給休暇を取得して代わる代わる休む方が生産性は高いはずですよね。