小泉純一郎が「既得権をぶっ壊す」と言った際はよく考えずに喝采したものだった。「人権」さえ国民が勝ち取ってきた既得権だというのに、既得権はズルいと考えてしまった。
しかしそもそも自民党が既得権の王様ではないか。小泉純一郎は世襲だから国会議員になれたのだし、内閣総理大臣にも世襲議員だからなれたのだ。そして特定郵便局長という小さな世襲を「既得権」としてぶっ壊しながら自分は小泉進次郎に「世襲」させている。自家撞着が過ぎよう。
国会議員は選挙という審判を受けていると反論あるいは擁護する人もいよう。しかしまず小選挙区の候補者になるための自民党都道府県連の審査が実質ないのだ。「審査をした」というが世襲候補を優先的に選んでしまう。地方の選挙区は自民党候補になれれば国会議員に当選したのも同然の選挙区も少なくない。選挙区の私物化だ。「ズルい」ではないか。
世襲候補は地盤、看板、鞄の3つを持っているから簡単に国会議員になれてしまう。せめて親とは違う選挙区から出馬すべきではないか。
そしてこの記事を読んで貰いたい。内容は大したことないので流し読みで構わない。
安倍晋三の得票数が2万票減ったという内容だ。もしかしたら山口4区にそれなりの候補を立てて4年間どぶ板を徹底させれば安倍晋三に勝てるかもしれない。だが4年間も徹底してどぶ板をやる根性がある候補はなかなかおるまい。
それに働けないから4年間養って貰わなきゃいけない。食費、光熱費、通信費、家賃と出費はかさむ。私は親に土下座すれば出して貰えるかもしれない。家が傾きそうだが。それに私には金以前に4年間もどぶ板をやる体力と気力がない。
金は連合に掛け合えば出して貰えるかもしれない。労働組合はそれなりに金を持っているからだ。
だが安倍晋三に限った話ではなく自民党の世襲議員にルサンチマンをぶつけたいと考えてしまうのだ。
「自民党の世襲議員は何の苦労もなく国会議員という特権だらけの仕事に就いている。現在は封建時代でしょうか。我々は安倍晋三議員(その選挙区の世襲議員に変える)の家来なのでしょうか。それとも安倍大名家(その選挙区の世襲議員に変える)の領民でしょうか。違うはずです。世襲議員の既得権にNOを突きつけようじゃありませんか」
「自民党の世襲政治が善政ならまだわかります。しかし国民生活は苦しくなる一方じゃありませんか。実質賃金は100万円も減り、非正規労働者は労働者の4割を占め、ワーキングプアは2000万人。消費税は10%。税と社会保険料の国民負担率は44.6%まで上がりました。国民がこれほど苦しんでいるのに自民党の世襲議員は既得権のうえに胡座をかき酒池肉林を欲しいままにしている。これを許して良いのでしょうか」
「かつて小泉純一郎総理は言いました。既得権をぶっ壊す、と。今度は自民党の既得権をぶっ壊そうじゃありませんか。自民党に反乱を起こしましょう。自民党の既得権をぶっ壊しましょう」
自民党の世襲議員の選挙区でルサンチマンとネガティブキャンペーンに満ちたこうした内容の演説を4年間すれば勝てると確信する。ネットや戸別訪問などの他のどぶ板も徹底するのは当然として。
だがこれをやる根性がある候補がいるかという前にルサンチマンを煽ることをしてはならないのだ。自民党には憎しみさえ覚える。だからルサンチマンをぶつけたい。しかしルサンチマンは何も生まない。国家と国民を分断するだけだ。政治も国民生活も善くなるわけではない。
ルサンチマンで自民党を打倒することはできよう。しかしルサンチマンで自民党を打倒すればその跡を襲うのは維新だ。大阪の国民はテレビ報道で洗脳されてしまっているが大阪の政治は酷いものだ。
公務員はパソナの派遣社員に変えられ、今までの既得権を奪い、維新と仲の良い企業、経済人が重用されているだけなのだ。しかも大阪の経済は悪くなっている。
自民党への怒りは憎しみにさえなった。だが、だが、それでもルサンチマンで自民党を打倒してはいけないのだ。国家と国民をさらに分断してしまうからだ。そしてルサンチマンによる政治は決して善政にはならない。
一時のガス抜きの「祭り」の後に廃墟が残るだけだ。美空ひばりの『お祭りマンボ』の2番の歌詞そのままだ。抜粋して引用する。小泉純一郎の政治の後は廃墟だったではないか。
回り道かもしれない。財務省と御用マスコミ、御用学者による執拗な妨害もある。それでもルサンチマンを煽るのではなく愚直に積極財政の必要性を訴えていかなくてはならないのだ。正直その誘惑に乗ってしまいそうになるが。
しかしそもそも自民党が既得権の王様ではないか。小泉純一郎は世襲だから国会議員になれたのだし、内閣総理大臣にも世襲議員だからなれたのだ。そして特定郵便局長という小さな世襲を「既得権」としてぶっ壊しながら自分は小泉進次郎に「世襲」させている。自家撞着が過ぎよう。
国会議員は選挙という審判を受けていると反論あるいは擁護する人もいよう。しかしまず小選挙区の候補者になるための自民党都道府県連の審査が実質ないのだ。「審査をした」というが世襲候補を優先的に選んでしまう。地方の選挙区は自民党候補になれれば国会議員に当選したのも同然の選挙区も少なくない。選挙区の私物化だ。「ズルい」ではないか。
世襲候補は地盤、看板、鞄の3つを持っているから簡単に国会議員になれてしまう。せめて親とは違う選挙区から出馬すべきではないか。
そしてこの記事を読んで貰いたい。内容は大したことないので流し読みで構わない。
~~引用ここから~~
安倍元首相の凋落と不人気ぶりが話題に…地元・山口“お国入り選挙”でも2万票減、焦る本人|日刊ゲンダイDIGITAL
今回の衆院選を経て、「3A」の覇権は終わるということか。選挙区で落選した甘利前幹事長の失脚に続き、政界では安倍元...
日刊ゲンダイDIGITAL
今回の衆院選を経て、「3A」の覇権は終わるということか。選挙区で落選した甘利前幹事長の失脚に続き、政界では安倍元首相の凋落が話題になっている。選挙区で圧倒的に勝利してきた安倍元首相の集票力に衰えが見え始めたからだ。
◇ ◇ ◇
公示日の10月19日、安倍元首相の姿は地元の山口県下関市にあった。選挙区の山口4区で第一声を上げたのは12年ぶりのことだ。
首相在任中は全国各地を飛び回り、地元には帰らなかったが、本人不在でも過去3回の衆院選は常に10万票以上を獲得。70%を超える得票率で圧勝してきた。今回は地元入りしたことで、さらなる得票が見込まれていた。
「最終盤の29日からも地元で選挙活動をしていたので驚きました。自ら選挙カーに乗って選挙区を遊説して回っていた。ジャーナリストの桜井よしこ氏も応援に駆けつけ、『安倍さんを全国一の得票で当選させましょう』と訴えていました」(地元関係者)
投開票日、当選の知らせを党本部ではなく地元で受けたのも12年ぶりだ。もちろん早々と「当確」が打たれたが、その勝ち方は安倍元首相にとって誤算だったのではないか。
「全国一」を目指したはずが、安倍元首相の得票数は8万448票と、前回2017年衆院選から2万4000票も減らした。得票率も70%を下回ってしまった。12年ぶりに地元で選挙活動に精を出した割に、意外なほどの不人気ぶりがうかがえる。
得票数でいえば、全国1位は21万515票を獲得した河野太郎前行革担当相(神奈川15区)だった。05年の小泉純一郎元首相(19万7037票)、09年の鳩山由紀夫元首相(20万1461票)を超え、現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の歴代最多得票記録を塗り替えた。
得票率では石破茂元幹事長(鳥取1区)が84.07%で全国トップだった。
今回の衆院選の投票率は55.93%と戦後3番目に低い水準だったが、都道府県別に見ると、山口県の投票率は49.67%で最下位。全国で50%を割ったのは山口県だけだ。中でも安倍元首相の山口4区は前回から8.95ポイントも減って48.64%という低投票率を記録した。
「山口4区には、“モリカケ桜”などの問題がこれだけ噴出しても安倍氏を信任するのかと、全国から厳しい目が注がれていた。地元の有権者も、安倍氏には入れたくないが、他に有力な対抗馬もいないからと棄権した人が多かったのでしょう。“安倍離れ”が進む危機感が12年ぶりの地元入りにつながったのかもしれません。今では山口県全体の期待が、総理総裁を目指して衆院山口3区に鞍替えした林芳正氏に移っているように感じます」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
林元文科相は9万6983票を得て、得票率も76.94%という圧勝だった。甘利前幹事長の辞任を受けて幹事長にスライドする茂木外相の後任にも名前が挙がる。外相就任なら、首相候補として林氏に対する地元の期待はますます高まるだろう。安倍元首相は完全に「過去の人」になってしまう。
「その焦りもあって、今月中の派閥復帰を画策していると聞きます。細田派の細田会長が衆院議長に就任すれば、会長の座が空く。細田派から安倍派に衣替えし、最大派閥の領袖として影響力を堅持するつもりでしょう」(自民党関係者)
いいかげん、後進に道を譲ればいいのに、権力欲と自己顕示欲は衰えないようだ。
~~引用ここまで~~
安倍晋三の得票数が2万票減ったという内容だ。もしかしたら山口4区にそれなりの候補を立てて4年間どぶ板を徹底させれば安倍晋三に勝てるかもしれない。だが4年間も徹底してどぶ板をやる根性がある候補はなかなかおるまい。
それに働けないから4年間養って貰わなきゃいけない。食費、光熱費、通信費、家賃と出費はかさむ。私は親に土下座すれば出して貰えるかもしれない。家が傾きそうだが。それに私には金以前に4年間もどぶ板をやる体力と気力がない。
金は連合に掛け合えば出して貰えるかもしれない。労働組合はそれなりに金を持っているからだ。
だが安倍晋三に限った話ではなく自民党の世襲議員にルサンチマンをぶつけたいと考えてしまうのだ。
「自民党の世襲議員は何の苦労もなく国会議員という特権だらけの仕事に就いている。現在は封建時代でしょうか。我々は安倍晋三議員(その選挙区の世襲議員に変える)の家来なのでしょうか。それとも安倍大名家(その選挙区の世襲議員に変える)の領民でしょうか。違うはずです。世襲議員の既得権にNOを突きつけようじゃありませんか」
「自民党の世襲政治が善政ならまだわかります。しかし国民生活は苦しくなる一方じゃありませんか。実質賃金は100万円も減り、非正規労働者は労働者の4割を占め、ワーキングプアは2000万人。消費税は10%。税と社会保険料の国民負担率は44.6%まで上がりました。国民がこれほど苦しんでいるのに自民党の世襲議員は既得権のうえに胡座をかき酒池肉林を欲しいままにしている。これを許して良いのでしょうか」
「かつて小泉純一郎総理は言いました。既得権をぶっ壊す、と。今度は自民党の既得権をぶっ壊そうじゃありませんか。自民党に反乱を起こしましょう。自民党の既得権をぶっ壊しましょう」
自民党の世襲議員の選挙区でルサンチマンとネガティブキャンペーンに満ちたこうした内容の演説を4年間すれば勝てると確信する。ネットや戸別訪問などの他のどぶ板も徹底するのは当然として。
だがこれをやる根性がある候補がいるかという前にルサンチマンを煽ることをしてはならないのだ。自民党には憎しみさえ覚える。だからルサンチマンをぶつけたい。しかしルサンチマンは何も生まない。国家と国民を分断するだけだ。政治も国民生活も善くなるわけではない。
ルサンチマンで自民党を打倒することはできよう。しかしルサンチマンで自民党を打倒すればその跡を襲うのは維新だ。大阪の国民はテレビ報道で洗脳されてしまっているが大阪の政治は酷いものだ。
公務員はパソナの派遣社員に変えられ、今までの既得権を奪い、維新と仲の良い企業、経済人が重用されているだけなのだ。しかも大阪の経済は悪くなっている。
自民党への怒りは憎しみにさえなった。だが、だが、それでもルサンチマンで自民党を打倒してはいけないのだ。国家と国民をさらに分断してしまうからだ。そしてルサンチマンによる政治は決して善政にはならない。
一時のガス抜きの「祭り」の後に廃墟が残るだけだ。美空ひばりの『お祭りマンボ』の2番の歌詞そのままだ。抜粋して引用する。小泉純一郎の政治の後は廃墟だったではないか。
~~引用ここから~~
(略)
おじさんおじさん大変だ
どこかで半鐘が なっている
火事は近いよ スリバンだ
何をいっても ワッショイショイ
何をきいても ワッショイショイ
ワッショイワッショイ
ワッショイワッショイ
ソーレ ソレソレ お祭りだ
(略)
おばさんおばさん 大変だ
おうちは留守だよ からっぽだ
こっそり空巣が ねらってる
何をいっても ピーヒャラヒャ
何をきいても テンツクツ
ピーヒャラピーヒャラ
テンツクテンツク
ソーレ ソレソレ お祭りだ
お祭りすんで 日が暮れて
つめたい風の 吹く夜は
家を焼かれた おじさんと
ヘソクリとられた おばさんの
ほんにせつない ためいきばかり
いくら泣いても かえらない
いくら泣いても あとの祭りよ
~~引用ここまで~~
回り道かもしれない。財務省と御用マスコミ、御用学者による執拗な妨害もある。それでもルサンチマンを煽るのではなく愚直に積極財政の必要性を訴えていかなくてはならないのだ。正直その誘惑に乗ってしまいそうになるが。
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