菅義偉は二階幹事長更迭を決めた

自民党総裁選は9月17日に告示、29日開票に決まった。菅義偉がその期間中に解散すると総裁選は凍結されるのだが、マスコミ報道を見る限りそれはなさそうだ。

私はテレビを見ないのでワイドショーが自民党総裁選にメディアジャックされているかはいまひとつわからない。しかしメディアジャックされつつあるかもしれない。マスコミは自民党総裁選に掛かりきりだ。

メディアジャックされれば一気に自民党有利に傾く。日本人の民度が低いなどではなく、大衆ないし集団とマスコミの関係はそうなのだ。マスコミが批判的に報じれば多少は違うかもしれないが。

自民党が総選挙で勝つには総裁選でメディアジャックするしかない - 面白く、そして下らない

マスコミ（の記者）の思い込みや自民党関係者がマスコミにリークして観測気球を揚げてみて世論を反応を確かめるものも少なくないからマスコミ報道ひとつひとつに踊らされるのは賢くない。そういう動きもあるのかくらいに思っていた方が良い。

菅義偉の対抗馬として岸田文雄が立候補を表明した。マスコミの報道では首相になれる最後のチャンスだろうとのことだ。政界に絶対はないが、そうかもしれない。いつまでもチャンスがあるわけではない。

二階俊博が5年も幹事長をやっていることに党内は嫉妬もあるから岸田文雄は公約として総裁以外の役員の任期を3年までとすることを掲げた。露骨な二階外しだ。岸田文雄が踏み込んだのも後がないことの証左かもしれない。

菅義偉も追い込まれたか二階に幹事長を交代させることを伝え、了承を得た。総裁選前に内閣改造と役員人事を行うつもりのようだ。総裁選前に人事を行うことは過去になく、なりふり構わぬ菅義偉の姿勢が見て取れる。

内閣改造と役員人事で5%くらい内閣支持率は上がるかもしれないが、その程度だろう。

自民党議員も閣僚や党三役（四役か？）に抜擢されれば菅義偉を支持するかもしれないが、閣僚と役員ポストは少ない。衆議院議員で当選4回以下の抜擢はそうそうないだろう。派閥が菅義偉支持を決めても総理総裁の首をすげ替えなければ自分が落ちるのだ。選挙基盤の弱い議員は菅義偉支持はできまい。

興味深く見ているのは今回の総選挙で引退する議員は多い。世襲も多い。親から地盤を受け継ぐにしても初挑戦で逆風が吹いていれば当選は難しいのではないか。引退する長老議員も菅義偉に投票しない方が良い気がするのだが、どうだろう。

菅義偉が総裁選に勝ってしまったら野党を支持するしかない。菅義偉政権を続けさせるわけにはいかないからだ。最悪維新を連立に加えて政権を維持しそうだが。

岸田文雄であればどうだろう。リトマス紙として麻生太郎を財務相から外せればまだ期待が持てるかもしれない。しかし岸田文雄は財政再建派だからな。積極財政に転じるかあまり期待できそうにない。安倍晋三に後ろから操作されて保守的な政策をやるかもしれないが。

干渉する力はないが、やはり政治は面白い。


追記

ちょっと文章下手だし、何を言いたいかわからない文になってしまったかな。