面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

バイデンはカーター二世

2022-03-15 21:58:56 | 外交・安全保障・国際
ロシアのウクライナ侵略についてウクライナの責任を追及する向きがある。親露政治家の鈴木宗男などだ。しかし侵略されたウクライナに責任はない。強いて言えばロシアに侵略される程度の軍事力しかなかったことだが、政変により親露のヤヌコビッチ大統領を放逐してから軍事力を整える経済力も時間もなかったのだ。責任を問うのは酷だ。鈴木宗男はロシアとの話し合いに応じなかったからなどと言っているが。

ロシアのウクライナ侵略を招いた責任はひとえにバイデンにある。バイデンが繰り返し「米国はウクライナで戦わない」と述べたことがロシアのウクライナ侵略を招いたのだ。ロシアから見ればウクライナを侵略しても米軍は出てこないと判断できるし、ウクライナをどうぞ侵略して下さいという向きにさえ解釈できる。

ヤヌコビッチ大統領をウクライナの民衆を扇動して追放したのはオバマ政権だ。バイデンは副大統領としていくらか関わっていたはずだし、最低でも内幕を知っていたはずだ。親米政権を樹立したのだから責任を持って貰わなきゃ困る。少なくともロシアに侵略されて戦争の被害に合うウクライナ国民にはそうだ。

キューバ危機を見事に納めたケネディなら「ロシアがウクライナを侵略するなら核戦争も辞さない」と発言してロシアのウクライナ侵略を招かなかったはずなのだ。

偽善だがロシアのためにもその方が良かった。プーチンはウクライナを簡単に占領できると考えていたはずだし、国際社会からこれほど強烈な経済制裁を科されるとも思っていなかったはずだからだ。ロシアの財政破綻は既定の未来だし、経済も破綻するだろう。

アフガニスタンでもバイデンは米軍を撤退させてタリバンに政権を奪われている。アフガニスタン侵攻より20年の苦労が全て水泡に帰した。日本も復興に7800億円くらい拠出させられたが、それも全て無意味になった。

私は以前それを「損切り」と評価したが、米軍を2500人程度でも駐留させていればタリバンに政権を奪われることはなかったはずでやはりバイデンの失政だろう。タリバン政権は国際社会から承認されずアフガニスタンの住民は餓えと貧困と恐怖政治に苦しんでいる。歳入のほとんどを国際社会からの援助に頼っていたのだからそうなる。バイデンはアフガニスタンを見捨てたくせにアフガニスタンの資産を凍結している。それなら米軍を駐留させておき、アフガニスタンを見捨てるべきではなかった。

まさにバイデンは平和主義者カーターの再来だ。カーター二世だ(カーターはまだ生きているのが驚きだが)。オバマが「米国は世界の警察官ではない」と宣言し、世界の警察官を辞めてしまったが、それでも同盟国や親米政権は守らねばなるまい。それを簡単に明け渡すなど覇権國米国の大統領に相応しいとは思えない。米国の威信に傷がつく。

バイデンの経済政策は悪くないものと考えているが、インフレが酷い。外交安全保障の失敗と並んで秋の中間選挙では厳しい結果が出るだろう。再選もあるまい。トランプが返り咲くことがあるかはわからない。それが日本のためになるのかもわからない。

まあこの画像の通りだ。



鳩山由紀夫は無能だったが、首相在任中は頑張っていたようにも思うが、今じゃすっかり売国奴だ。

日本は形式上独立国だが、実質は米国の属国だ。だから内閣総理大臣以下政府上層部は米国に逆らえない。何より問題なのは自民党にも外務省にも米国から「独立」しようという意思がないことだ。属国で日本人に権力を振るえれば構わないと考えている。

それこそ「外交」を頑張って実質を形式に近づけなければならないのだが、岸田文雄は「日米地位協定改定は考えていない」などと独立するつもりは欠片もないのだ。

左翼は反米だが(朝日新聞は親米)、米国から独立するなら憲法を改正し、自衛隊を軍隊にして自主防衛をしなければならないという考えがない。それどころかさらに軍備を減らす考えだ。流石にそれでは支那に侵略されるとわかっているから国民は左翼に政権を委ねない。民主党があれほど無様な政権運営をしたのもある。野田佳彦が公約を破り消費税を増税したことも大きい。だから左翼は自民党の最大の支援勢力なのだ。

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