自衛隊に外国人を採用してはどうか - 面白く、そして下らない
以前自衛隊に外国人兵士の採用をするよう提案する記事を書いた。それを本格的に検討すべきだと考えさせる出来事があった。言うまでもなくロシアのウクライナ侵略だ。ロシアもウクライナも外国人を兵士として集めている。ロシアはシリア人傭兵を。ウクライナは世界各国から義勇兵をだ。
戦争特に総力戦になるとどうしても自国民だけでは兵士の数が足りなくなる。必然的に外国人を兵士として集める必要に駆られる。戦争になって外国人を兵士として集めても遅くはないかもしれないが、平時から外国人を兵士として採用しておいた方が摩擦は少なくなるはずで、必ず起きる問題にも対処できる。
ただロシアもウクライナも集めているのは陸軍の兵士だ。もしかしたらウクライナの義勇兵に空軍のパイロットがいるかもしれないが、海軍の水兵は集めていない。
島国の日本は海軍と空軍による防衛を想定しており、地上戦はあまり考えられない。特殊部隊や空挺部隊などを除き正規軍に上陸されたら降伏を考えざるを得ないくらいだ。戦争が始まってから海軍の外国人兵士の採用するのは考えにくいことではあるのだ。
海上自衛隊の艦艇の充足率は定員の7割程度しかない。長い艦艇生活が敬遠されてしまうのだ。自衛隊内のいじめやパワハラなどで志願を避ける向きもある。いじめやパワハラは外国人兵士の採用と関係なく改善しなければならないが、海上自衛隊の人員不足への対応に外国人を兵士として採用するのは悪くないはずだ。
そして海上自衛隊の水兵は戦争が始まってからではなく平時から集めるべきだろう。艦艇に技能ない新兵を乗せて即実戦では艦艇の戦闘力が高まらない。
政府、防衛省・自衛隊の上層部は頭が固いから外国人兵士の採用を考えてもいないのではないか。ロシアウクライナ戦争から教訓を学び自国の防衛に役立てるべきだ。ただボーッと見ているだけでは何も学べない。
戦争から「学ぶ」のを嫌がる向きもあろうが、なぜ戦争が起きたのか。どうすれば戦争を防げたのかを教訓とすれば戦争を抑止できる。少なくとも可能性は高まる。また冷徹に戦争を見て戦訓を学ぶことも必要だ。ロシア軍の戦車何百両もが対戦車ミサイル「ジャベリン」に破壊されていることなどだ。
自衛隊のことは最も信頼すべき組織だと考えている。しかし組織の運用にはもう少し柔軟性が欲しい。組織が硬直化しており、改善の余地が多々あるように見える。外国人兵士の採用も頭を柔軟にして考えればあり得ることだろう。
以前自衛隊に外国人兵士の採用をするよう提案する記事を書いた。それを本格的に検討すべきだと考えさせる出来事があった。言うまでもなくロシアのウクライナ侵略だ。ロシアもウクライナも外国人を兵士として集めている。ロシアはシリア人傭兵を。ウクライナは世界各国から義勇兵をだ。
~~引用ここから~~
シリア 報酬目当てのよう兵 ウクライナへ向かおうとする動き | NHKニュース
【NHK】ロシアのプーチン大統領がウクライナに外国の戦闘員を送り込む方針を示す中、内戦が続く中東のシリアから報酬を目当てにしたよう…
NHKニュース
ロシアのプーチン大統領がウクライナに外国の戦闘員を送り込む方針を示す中、内戦が続く中東のシリアから報酬を目当てにしたよう兵としてウクライナへ向かおうとする動きが出ていて、現地での戦闘の激化を招くおそれがあります。
シリアでは、ロシアが後ろ盾になっているアサド政権の協力のもと、ロシア側に立ってウクライナでの戦闘に参加するよう兵の募集が各地で進められていて、現地の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、すでに4万人以上が登録したということです。
現在、戦闘経験に基づいた選考が行われているとみられ、一部は、ロシア軍が駐留するシリアの空軍基地からすでに現地に派遣された可能性があるということです。
(略)
登録を終えたという政府軍の元兵士で29歳の男性はNHKの取材に対し「申請が承認され次第、北西部のラタキアにある空軍基地に移され、契約を交わしたあと派遣されることになる」と話していました。
よう兵になる理由について男性は「生活が苦しく、お金のためと内戦でわれわれを支えてくれたロシアのためだ」としたうえで「ウクライナの戦闘の最前線で戦えば月に7000ドルが、後方でも3000ドルが支払われるとの説明を受けた」と明らかにしました。
そして「死につながる道かもしれないが、家族を養うためにこの機会を逃したくない」と話していました。
(略)
~~引用ここまで~~
~~引用ここから~~
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/21-47.php(URLを貼れない)
ウクライナ義勇兵、世界から2万人志願 カナダだけで1個大隊が現地入り
2022年3月16日(水)15時00分
青葉やまと
<ウクライナ当局は2万人の志願者が名乗り出たと発表。一部はすでにキエフ入りし、戦闘と後方支援にあたっている>
いわれのない侵略を受けるウクライナに加勢しようと、世界から義勇兵が集まっている。ウクライナ当局によると、52ヶ国から計約2万人が部隊への加勢を志願した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻からわずか2日後の2月26日、外国人部隊の創設を発表し志願者を募っている。その2日後には、外国人義勇兵のビザを免除した。
これに反応し、世界各地から志願者たちが名乗りを挙げている。カタールのアルジャジーラによると最も多いのはアメリカとなっており、およそ3割を占める。これに約2割のイギリスと、各1割未満のドイツ、カナダ、インドが続く。ほかにも少数ながら、クロアチ、イスラエル、ラトビア、デンマーク、オランダ、ポーランド、そして日本など、各地から希望者が集まっている。
実際の志願者数はウクライナ側でないと把握できないことから、水増しを指摘する冷ややかな見方もあった。オスロ大学過激派研究所のカツペル・レカウェク研究員はアルジャジーラに対し、実際に数万人規模の外交人義勇兵が動く事態には至らないとの見方を示している。
「広報活動でしょう。ウクライナが『どうだ、我々には世界中の人々がついているぞ』と示すためのものです......問題を国際化させようとしているのです。」
だが予想に反し、キエフおよびその郊外では、外国人による支援部隊が続々と活動を開始している。
(略)
~~引用ここまで~~
戦争特に総力戦になるとどうしても自国民だけでは兵士の数が足りなくなる。必然的に外国人を兵士として集める必要に駆られる。戦争になって外国人を兵士として集めても遅くはないかもしれないが、平時から外国人を兵士として採用しておいた方が摩擦は少なくなるはずで、必ず起きる問題にも対処できる。
ただロシアもウクライナも集めているのは陸軍の兵士だ。もしかしたらウクライナの義勇兵に空軍のパイロットがいるかもしれないが、海軍の水兵は集めていない。
島国の日本は海軍と空軍による防衛を想定しており、地上戦はあまり考えられない。特殊部隊や空挺部隊などを除き正規軍に上陸されたら降伏を考えざるを得ないくらいだ。戦争が始まってから海軍の外国人兵士の採用するのは考えにくいことではあるのだ。
海上自衛隊の艦艇の充足率は定員の7割程度しかない。長い艦艇生活が敬遠されてしまうのだ。自衛隊内のいじめやパワハラなどで志願を避ける向きもある。いじめやパワハラは外国人兵士の採用と関係なく改善しなければならないが、海上自衛隊の人員不足への対応に外国人を兵士として採用するのは悪くないはずだ。
そして海上自衛隊の水兵は戦争が始まってからではなく平時から集めるべきだろう。艦艇に技能ない新兵を乗せて即実戦では艦艇の戦闘力が高まらない。
政府、防衛省・自衛隊の上層部は頭が固いから外国人兵士の採用を考えてもいないのではないか。ロシアウクライナ戦争から教訓を学び自国の防衛に役立てるべきだ。ただボーッと見ているだけでは何も学べない。
戦争から「学ぶ」のを嫌がる向きもあろうが、なぜ戦争が起きたのか。どうすれば戦争を防げたのかを教訓とすれば戦争を抑止できる。少なくとも可能性は高まる。また冷徹に戦争を見て戦訓を学ぶことも必要だ。ロシア軍の戦車何百両もが対戦車ミサイル「ジャベリン」に破壊されていることなどだ。
自衛隊のことは最も信頼すべき組織だと考えている。しかし組織の運用にはもう少し柔軟性が欲しい。組織が硬直化しており、改善の余地が多々あるように見える。外国人兵士の採用も頭を柔軟にして考えればあり得ることだろう。
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