面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

都議選の勝者は公明党

2021-07-07 19:40:35 | 政治
都議選は自民党が第一党に返り咲いたもののわずか33議席という過去2番目に低い議席に終わったから「勝者のいない選挙」と自民党関係者は語った。

そうでもない。公明党は23人全員当選を為し遂げているからだ。勝者は公明党というほかない。

ツイッターで拾った画像だが、公明党も得票数を減らしてはいるのだ(投票率が下がっているから当然といえば当然だが)。しかし票読みの堅さというのかどの選挙区でも勝っている。



創価学会の組織票の恐ろしさよ。選挙前に住民票を移しているともいわれるが、それはネットの憶測の域を出ない。

共産党は1議席しか増やしていない。立憲民主党は倍増したが15議席でしかない。国会で野党第一党としては少なすぎる。政権交代を狙うには力不足というしかない。

れいわ新選組が1議席でも獲得すればまた違ったのだが、選挙は厳しい。議席を得ることはできなかった。

それと自民党を適度に負けさせた方が国民に手厚い政治をするという私の予測は間違ってはいなかった。不十分であるが、早速給付金に言及している。

~~引用ここから~~

困窮世帯に1人10万円 下村自民政調会長:時事ドットコム

自民党の下村博文政調会長は5日のBSフジ番組で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた追加経済対策として、住民税非課税世帯を対象とした1人当...

時事ドットコム

 


 自民党の下村博文政調会長は5日のBSフジ番組で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた追加経済対策として、住民税非課税世帯を対象とした1人当たり10万円の定額給付を政府に求める考えを示した。「私案だが、やるべきだという声は(党内に)かなりある」と述べた。
~~引用ここまで~~


そうはいっても国民への人気取りでもこの程度では本当に下野させるしかないと思うのだが。消費税廃止ないし減税をしなければ経済は良くならない。住民税非課税世帯は3000万世帯もいるそうだが、やっとその世帯を対象に1人10万円でしかないのだから。全く足りない。

「格差是正」には金持ちから税を多く取り、中間層、貧困層に再分配するしかない。もうひとつは労働分配率の向上だ。つまり國の政策として労働者の給与を引き上げることだ(引き上げを促す政策を採る)。

これまでは構造改革と称して労働分配率を減らし、株主を優遇してきた。その政治を国民が支持してきたのだから救いがたい。

消費税は貧困層に重い逆進性の強い税なので格差是正の役には立たない。しかも経営者に労働者の非正規化、個人事業主化を促す税でもある。悪税なのだ。三橋貴明は人頭税の次に悪い税と断じている。

最後に都議選の投票率は42.39%と低かった。しかし目黒選挙区では最下位当選者と次点の差がわずか6票でしかなかった。貴方が選挙に行けば選挙結果を変えられるのだ。そして政治も変わるのである(目黒選挙区は定数3)。



選挙に行かないで生活が苦しいなどと愚痴を溢してはならない。それは貴方が政治に無関心の当然の報いだからだ。選挙に行けば生活が劇的に良くなるわけではない。しかし1997年から政治と生活が悪化してきたのは国民が政治に関心を持たなかったか、誤った選択をしたからだ。

政治に関心を持ち、政治に声を上げ、選挙に行く。そうしてようやく生活が良くなるのだ。政治に無関心では必ず報いを受けるのだ。

(敬称略)

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