面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

宗教を治外法権にしてはならない

2019-02-25 23:55:02 | 政治
~~引用ここから~~
カトリック神父が少年に性的虐待 東京サレジオ学園で2人の元園児が被害を訴えていた

 3月9日発売の文藝春秋3月号で、私は「カトリック神父『小児性的虐待』を実名告発する」というレポートを発表した。イタリアに本部を置く世界規模の修道会が東京・小平で運営する児童養護施設「東京サレジオ学園」に50年以上前に在園した竹中勝美氏(62)が小学4年だった当時、元園長のトマス・マンハルド神父から1年間にわたって受けていた性的虐待のなまなましい実態を語った。

 男性神父が未成年の少年に性的関係を迫る性的虐待は、米国、アイルランド、ドイツなどカトリック信徒が多くいる国々を中心に十数か国に広がっているが、これまで日本では新聞の国際面のニュースと受け止められ、「対岸の火事」に過ぎなかった。だが、それは誤った認識だったのだ。
(略)
~~引用ここまで~~

カトリックの聖職者がその地位を利用して性的虐待を繰り返していた事実が明らかになり、ヴァチカンは火だるま状態だ。ローマ教皇は頭を下げられないらしく謝罪はないのだが。

日本のキリスト教人口はカトリック、プロテスタントを併せても1%弱というところ。カトリックだけだと40万人程度だという。

カトリック人口が少ないのでカトリック聖職者による性的虐待は日本ではないものと考えられていた。自分としては調査すべきとは思っていたが、国会やマスコミはカトリック聖職者による性的虐待を深く取り上げることはなかった。捜査機関による捜査もない。

しかしそこにこの証言だ。日本でもカトリック聖職者による性的虐待はあったのだ。他にプロテスタントや伝統宗教の仏教、神道、新興宗教でもあったかもしれない。国会で取り上げるべきだし、マスコミも調査すべきだ。

こういうことをしないから国会は形骸化していると言われるのだし、マスコミ、新聞テレビの大マスコミ、は図体ばかりでかいだけの役立たずと言われるのだ。政府の揚げ足取りだけが仕事ではないはずだ。

宗教を治外法権扱いしてきたから起きたのがオウム真理教による一連のテロ事件だ。新興宗教とはいえまさか宗教団体がそんな悪いことをしているとは誰も思わず対応は後手に回った。そしてサリンテロ事件に至る。

日本史上最悪のテロを起こしたオウム真理教にすら破壊活動防止法による強制解散はなかった。朝日新聞や日弁連などの左翼が邪魔をしたのだ。テロリストの味方としか言いようがない。

宗教を治外法権扱いするのはオウム真理教だけではない。カトリック聖職者による性的虐待などもあるし、税法上優遇措置を受けているから巨万の富を築く宗教団体もある。

オウム真理教のテロがあったからといって宗教団体全てを監視するのは行き過ぎだし、それでは弾圧だ。しかし宗教の特別扱いはもう止めにしなければならない。

人の心の安寧を保つ宗教は必要なものとしても、その宗教が堕落しても世俗の捜査機関が何もしないのはおかしい。カトリック聖職者による性的虐待も本来なら警察が捜査しなければならないはずだ。

宗教の治外法権を許してはならない。


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