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ウクライナに自衛隊の防弾チョッキなど提供決定
政府は4日、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開き、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため防弾チョッキや医薬品などの提供準備を決...
産経ニュース
政府は4日、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開き、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため防弾チョッキや医薬品などの提供準備を決定した。松野博一官房長官は記者会見で「自衛隊法や防衛装備移転三原則の範囲内で、非殺傷物資を提供すべく、至急関係省庁で調整検討する」と述べた。
松野氏によると、提供を検討するのは防弾チョッキ、鉄帽、防寒服、天幕、カメラ、衛生資材、非常用糧食、発電機など。自衛隊機などを利用して運搬することを想定している。
松野氏は「国際社会はウクライナ支援のために結束し、前例のない対応を行っている。ウクライナ政府からの要請があったことを踏まえた」と明らかにした。
また、防衛装備移転三原則で今回のような装備品の提供が禁止される紛争当事国について「武力攻撃が発生し、国際平和や安全を維持し、回復するため国連安保理が取っている措置の対象国だ」と説明し、ウクライナは該当しないとの見解を示した。一方、殺傷能力のある装備品は「提供する考えはない」と述べた。
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ウクライナに供与する品目は非殺傷兵器というのが憲法9条などがある日本らしいのだが、ここは殺傷能力のある武器・兵器・防衛装備品を供与するべきだ。
ロシアのウクナイナ侵略直前にドイツがヘルメット5000個を送って失望されたようにウクライナは武器・兵器を必要としている。自衛隊の規格は米軍やNATOのそれに準じているが、日本独自の規格もあり、旧ソ連、ロシアの兵器が主力のウクライナ軍には使いにくいかもしれない。その辺りは駐日ウクライナ大使館と詰めれば良い。規格が違っても使える武器はあるし、訓練時間が短くても使える武器もあるのだ。
欧米が供与している武器・兵器で戦果を挙げているのは何といっても「ジャベリン」だ。対戦車ミサイルジャベリンがロシアの戦車を破壊しているようだ。また歩兵が使える携行型で軽量(11.8キログラム)なので短期間の訓練で使えるのも魅力だ。
他にソ連のアフガニスタン侵攻でムジャヒディンゲリラに供与した「スティンガー」が活躍しているようだ。英語で「毒針」の意味だそうだ。携行型地対空ミサイルでヘリコプターや低空飛行する航空機を撃墜できる。
私がウクライナに自衛隊の武器・兵器・防衛装備品を供与すべきと主張しているのはもちろん私が考える国益に基づいている。
まず殺傷能力のない装備品を供与してもあまり「感謝」されないのだ。ウクライナは武器・兵器・防衛装備品こそを必要としている。医薬品も役には立つが、目立たない。どうせなら「感謝」されたい。感情からではなく国益に繋がるからだ。ウクライナは穀倉地帯を抱えている。優先して輸出して貰えればウクライナは外貨が稼げるし、食料自給率の低い日本は助かる。
どこの國もウクライナに兵隊は送っていない。だが義勇兵として参加する予備役・退役軍人がいるようだ。義勇兵の第一陣は1万6000人だそうだ。日本も70人を参加させれば良いと思うのだが。
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外国人義勇兵の第1陣1万6000人、すでにウクライナに到着 大統領が明かす
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシアの侵攻に対する国土の防衛を支援するため、外国人義勇兵の第1陣がウクライナに到着したことを明らかに...
CNN.co.jp
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシアの侵攻に対する国土の防衛を支援するため、外国人義勇兵の第1陣がウクライナに到着したことを明らかにした。
同大統領は演説を収録した動画をフェイスブックに投稿。「ウクライナは外国人義勇兵をすでに迎えている。まず1万6000人がすでに、我々のため、そして皆のために自由と生命を守るべく、往路の途上にある」と述べた。
ウクライナ政府は世界中の人々に対し、ロシアとの戦いに参加するよう呼び掛けていた。
だが米国や英国など各国政府は、武器や援助物資、制裁という形で支援を提供する一方、自国民に対して参加しないよう指示した。
ゼレンスキー大統領は義勇兵らの出身国について明らかにしていない。
同大統領はまた、武器の提供について支援国を称賛するとともに、「我々のパートナーたち、真の友人たちから日々、(新たな)弾薬」を受け取ったとし、「我々は毎日、強力な武器をどんどん保有している」と述べた。
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米国はもちろんドイツもスウェーデンもこれまでの方針を変更して殺傷能力のある武器・兵器をウクライナに供与している。このように戦争でもなければ方針転換は難しい。武器輸出三原則を防衛装備品輸出三原則に変更するのにもどれだけ時間が掛かったことか。この戦争で殺傷能力のある武器・兵器・防衛装備品を供与すれば平時の議論を10年短縮できる。それは国益である。
もちろん殺傷能力のある武器・兵器・防衛装備品は敵の命を奪うわけだが、武器がなければウクライナは國が亡くなってしまう。武器弾薬を一概に「許しがたいもの」と遠ざけるのは間違いだ。被侵略國に供与すれば侵略國から國を守ることができるのだ。綺麗事ではない。それが現実だ。
「ジャベリン」が役立っているのだからウィキペディアから参照するが陸上自衛隊の対戦車ミサイルのうち歩兵が使えるものを供与すれば良いと考える。具体的には
「64式対戦車誘導」
「79式対舟艇対戦車誘導弾」
「87式対戦車誘導弾」
「01式軽対戦車誘導弾」
「中距離多目的誘導弾」
辺りになる。私はミリオタではないので武器の名称を挙げても今一つピンと来ないのだが。退役したミサイルなら在庫処分になるし、新型であれば実戦データが得られる。ウクライナを支援するのは当然だが、それも国益に繋げたい。
対戦車ミサイルだけに限らず地対空ミサイルも供与したい。新型の
「91式携帯地対空誘導弾」
でも良いし、「ジャベリン」も自衛隊保有分を供与しても良い。
無反動砲・ロケット発射筒として
「84mm無反動砲」「110mm個人携帯対戦車弾」
を供与するのも良いだろう。
戦争が長期化すれば話は別だが、訓練する時間がない。歩兵が訓練なしあるいは短時間で使えるようになる武器・兵器・防衛装備品が望ましいだろう。戦車や装甲車を供与しても良いのだが、目立ちすぎてロシアに「憎まれる」のは避けたい。それに自衛隊の戦車や装甲車を供与しても使えるようになるには時間が掛かる。訓練する時間はあるまい。
戦争が長期化すればまた考えれば良い。まずは歩兵が使える携行型の対戦車ミサイルや地対空ミサイルを供与するのが良いだろう。
タイトル誤字修正。
どうも防弾チョッキを供与するだけでも防衛装備品移転三原則に実のところ反しているそうです。お得意の「解釈」で乗り切ったようです。
だから対戦車ミサイルや携行型地対空ミサイルなどの殺傷能力のある「防衛装備品」を供与することは難しいと考えます。確かに戦争ですのでどうなるかわかりませんが。