れいわ新選組は最低ラインを踏み越えてしまった

日本の問題は経済が停滞していることに尽きる。だから経済最優先と公言してきたのだが、経済は国家あっての経済だ。國が滅びれば経済も何もない。れいわ新選組の経済政策は満点だから支持して来たのだが、ここに来て国家観、安全保障で最低ラインを踏み越えてしまった。

最低ラインを踏み越えてしまえば経済がいくら良くても支持できない。れいわ新選組に外交・安全保障は期待していなかったが、それでは社会党の非武装中立のようなものだ。

支持政党がコロコロ変わるように見えるだろうが、私の信条として政治家、政党の「信者」にならないというものがある。悪いことをすれば批判するしかない。悪いことをしても目を瞑って支持を続けることはないのだ。

今回れいわ新選組が踏み越えてしまった最低ラインは国会のロシアによるウクライナ侵略に対する非難決議に反対したことだ。

れいわ新選組がその理由（声明）を述べているので全文を引用する。

～～引用ここから～～

【声明】ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議について（れいわ新選組 2022年2月28日） | れいわ新選組

れいわ新選組は、3月1日に衆議院本会議において予定されているウクライナ侵略を非難する決議に反対する。 無辜の人々の命を奪い、とりわけ子どもや...

れいわ新選組

 

れいわ新選組は、3月1日に衆議院本会議において予定されているウクライナ侵略を非難する決議に反対する。

無辜の人々の命を奪い、とりわけ子どもや障害者など弱い立場にある人々を真っ先に犠牲するのが軍事力の行使・戦争である。

れいわ新選組は、
ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難し、
即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める立場である。

ではなぜ決議に反対するのか。

今、日本の国会として、
一刻も早く異常な事態を終わらせようという具体性を伴った決議でなければ、
また、言葉だけのやってる感を演出する決議になってしまう。

では、明日決議される内容に加えて、今、国会として強く政府に求めるならば、
何を決議するべきか。

・ウクライナ国民への人道支援のさらなる拡大と継続、及び戦火を逃れ避難する人々を難民として受け入れ
・プーチン大統領による核兵器の使用を示唆する発言と行動に、唯一の被爆国である日本の総理として強く撤回を求める
・今回の惨事を生み出したのはロシアの暴走、という一点張りではなく、
米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたことなどに目を向け、この戦争を終わらせるための真摯な外交的努力を行う
・国内においては、この戦争によって原油高などの物価上昇により
生活や事業が圧迫される状況に対して、
消費税減税、ガソリン税0％、一律給付金などで
日本国内に生きる人々を守る
以上のようなことを、政府に求めることが必要な場面ではないだろうか。

形式だけの決議は必要ない、意味がない。

戦争を止めるために、人々の命を守るために、
影響を受ける国内の生活者、事業者を守るために、
立法府として行政府に本気で何を求めるか、
が必要な局面ではないのだろうか。

れいわ新選組としては引き続き、日本政府に具体的な行動を求めていく。

2022年2月28日
れいわ新選組
～～引用ここまで～～

形式だけの決議は必要ない、意味がないと述べているが、決議とはそうしたものだ。ロシアによるウクライナ侵略を非難する。それだけで良い。れいわ新選組もロシアのウクライナ侵略を非難しているのだから決議に反対する理由など本来はないはずだ。

れいわ新選組の議席数で何もかも思い通りに通るはずがないのだから妥協しなければならなかった。それができない辺り最低ラインを踏み越えてしまったと評価する他はない。

＞・今回の惨事を生み出したのはロシアの暴走、という一点張りではなく、
米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたことなどに目を向け、この戦争を終わらせるための真摯な外交的努力を行う

ましてこの理由はロシアの正義と立場であって日本が肯定してはならないことだ。れいわ新選組は日本におけるロシアの代弁者なのか。真剣に疑問に思う。

＞・国内においては、この戦争によって原油高などの物価上昇により
生活や事業が圧迫される状況に対して、
消費税減税、ガソリン税0％、一律給付金などで
日本国内に生きる人々を守る

この要求は確かに正しいが、「経済」としてであって、ロシアのウクライナ侵略と関係はない。ロシア非難決議に反対する理由にはならない。非難決議には賛成して改めてこれらの経済的要求を政府にすれば良いだけではないか。

しかし参った。参院選はれいわ新選組に投票するつもりだったのだが、これではれいわ新選組に投票することはできない。

自民党は腐っているから投票するつもりはないし、反自民党が私のブログだ。もう自民党政権では立ち行かないのだ。

公明党は自民党の左翼派閥かつ宗教政党でなお悪い。あり得ない。

維新は新自由主義で自民党よりなお悪い。こちらもあり得ない。

社民党は公約違反の消滅寸前の政党だ。もちろんあり得ない。

共産党は価値がある面もあるが、反日だから投票することはあり得ない。

NHK党は立花孝志に力量がない。死票になるだけだからあり得ない。

立憲民主党はバラモン左翼だから入れたくない。国民は経済再生を求めているのにジェンダー政策に走る空気の読めなさ。消去法で入れることもあるだろうが、基本的にはない。

だから国民民主党とれいわ新選組のどちらかだったのだが、国民民主党が政府予算案に賛成してしまった。国民民主党が与党入りするなら国民民主党に入れることは自民党に投票することと変わらない。だから投票先から外した。

期待していたが国民民主党は駄目かもしれない - 面白く、そして下らない

だがここに来てれいわ新選組が最低ラインを踏み越えてしまった。そうすると国民民主党に戻るしかないか？投票は消去法で入れるものだと考えている。だから仕方ないかもしれないが、国民民主党で大丈夫だろうか。

参院選までまだ時間はある。それまでに変わる可能性は十分あるが、とりあえずは国民民主党に投票することとしたい。