正直なところ「日露戦争」について高校の教科書に毛が生えた程度の知識しかない。しかも高校では日本史を修めなかった。
だが、日露戦争の最終盤、ロシアとの講和交渉について少し考察したい。
陸軍は奉天会戦を筆頭に連戦連勝。海軍も日本海会戦でロシアの誇るバルチック艦隊を壊滅させていた。しかしその一方で国力の限界に達しており、陸軍の下級将校の払底は著しく、もはや継戦能力は失われていたとされる。
ロシアは陸軍こそシベリア鉄道で運べる算段はあったが、海軍は壊滅しており、何より国内に革命前夜の危険性があった。明石元二郎大佐による革命への支援工作も大きかった。
そこで講和交渉となるのだが、ロシア皇帝ニコライ二世は賠償も領土割譲もしてはならないと政府全権のウィッテに厳命していたから、講和交渉は難航した。
最終的には知っての通り樺太の南半分をロシアが割譲することで、講和は締結する。
しかし日本の民衆は日本の継戦能力が限界に達していた薄氷の勝利だということを知らなかったゆえに日比谷焼き討ち事件などの暴動を起こした、とされる。
しかしもう少しロシアから譲歩を勝ち取れたのではないか。そう考えてしまうのだ。政府全権であった小村寿太郎の外交力不足だったのではあるまいか。
大東亜戦争のように日本全土を占領されるほど大敗北を喫したわけではないのだ。戦争で破れた時こそ外交で踏ん張らなければならないが。
日本も苦しかったが、ロシアもまた苦しかったのだ。講和を望んでいたのは日本だけではない。ロシアも同様であった。
だからこそ外交交渉で賠償金や領土の割譲をさせることができたのではないかと考えるのだが、どうであろうか。欲張って全てを喪うのは愚者の行いではあるが。
朝日新聞などの左翼勢力は大東亜戦争を「無謀な戦争」とほぼ必ず形容する。確かに当時の米国の国力は日本の20~30倍ほどで普通に考えれば勝てる相手ではない。
しかし日露戦争時のロシアもまたそうではないか。大国ロシアに半主権国家であった日本が勝てると考えたものは戦争前にはほとんどいなかったのだ。
そう日本は関税自主権のない半主権国家であった(治外法権は撤廃させていた)。マトモな国家と認められていなかったのだ。それが当時の世界の超大国であるロシアとの戦争も「無謀な戦争」ではなかったか。
大東亜戦争では山本五十六主導の真珠湾攻撃が最悪だった。あれで戦争反対だった米国世論は「ジャップに復讐しろ」で一致してしまった。
そう米国の世論は戦争反対だったのだ。それを生かすべきだった。ベトナム戦争のように反戦世論が盛り上がり、議会が予算を議決しなければ軍は思うように戦えない。
ベトナム戦争のベトナムと米国の国力差は大東亜戦争時の日本と米国の比ではあるまい。ベトナムも「無謀な戦争」だったのだ。しかし勝ったのはベトナムだ。
大東亜戦争を朝日新聞のように左翼は思考停止して「無謀な戦争」で終わらせるが、必ずしもそうは言えない一面もあったのだ。
山本五十六は現代でも人気も評価も高いが、疑問である。日本を破滅させた張本人こそ山本五十六ではないか。
もっとも日露戦争も「無謀な戦争」であったならば賠償金や領土の割譲が得られなくとも講和に持ち込むべきであったとの意見が強まるが。
日露戦争の意義は黄色人種国家が白人国家に勝利したことにあり、人種差別を打ち破る貴重な歴史になった。もし日本が負けていれば黄色人種、黒人は白人の奴隷のままだったかもしれない。
日露戦争の勝利で賠償金は得られず、割譲された領土も南樺太のみであったが、日本は大国の仲間入りをする。朝鮮半島の支配権を得て満州の権益も得た。それで領土が拡がりすぎ、陸軍と海軍どちらにも均衡に予算を分配する中途半端な國になってしまったが。
陸軍大国と海軍大国は兼ねることができないのだ。大東亜戦争の敗因のひとつだ。
日露戦争で賠償金や南樺太以上の領土を得ていたとしても大東亜戦争敗北で全てを喪っていたであろうことは疑いないが。
だが、日露戦争の最終盤、ロシアとの講和交渉について少し考察したい。
陸軍は奉天会戦を筆頭に連戦連勝。海軍も日本海会戦でロシアの誇るバルチック艦隊を壊滅させていた。しかしその一方で国力の限界に達しており、陸軍の下級将校の払底は著しく、もはや継戦能力は失われていたとされる。
ロシアは陸軍こそシベリア鉄道で運べる算段はあったが、海軍は壊滅しており、何より国内に革命前夜の危険性があった。明石元二郎大佐による革命への支援工作も大きかった。
そこで講和交渉となるのだが、ロシア皇帝ニコライ二世は賠償も領土割譲もしてはならないと政府全権のウィッテに厳命していたから、講和交渉は難航した。
最終的には知っての通り樺太の南半分をロシアが割譲することで、講和は締結する。
しかし日本の民衆は日本の継戦能力が限界に達していた薄氷の勝利だということを知らなかったゆえに日比谷焼き討ち事件などの暴動を起こした、とされる。
しかしもう少しロシアから譲歩を勝ち取れたのではないか。そう考えてしまうのだ。政府全権であった小村寿太郎の外交力不足だったのではあるまいか。
大東亜戦争のように日本全土を占領されるほど大敗北を喫したわけではないのだ。戦争で破れた時こそ外交で踏ん張らなければならないが。
日本も苦しかったが、ロシアもまた苦しかったのだ。講和を望んでいたのは日本だけではない。ロシアも同様であった。
だからこそ外交交渉で賠償金や領土の割譲をさせることができたのではないかと考えるのだが、どうであろうか。欲張って全てを喪うのは愚者の行いではあるが。
朝日新聞などの左翼勢力は大東亜戦争を「無謀な戦争」とほぼ必ず形容する。確かに当時の米国の国力は日本の20~30倍ほどで普通に考えれば勝てる相手ではない。
しかし日露戦争時のロシアもまたそうではないか。大国ロシアに半主権国家であった日本が勝てると考えたものは戦争前にはほとんどいなかったのだ。
そう日本は関税自主権のない半主権国家であった(治外法権は撤廃させていた)。マトモな国家と認められていなかったのだ。それが当時の世界の超大国であるロシアとの戦争も「無謀な戦争」ではなかったか。
大東亜戦争では山本五十六主導の真珠湾攻撃が最悪だった。あれで戦争反対だった米国世論は「ジャップに復讐しろ」で一致してしまった。
そう米国の世論は戦争反対だったのだ。それを生かすべきだった。ベトナム戦争のように反戦世論が盛り上がり、議会が予算を議決しなければ軍は思うように戦えない。
ベトナム戦争のベトナムと米国の国力差は大東亜戦争時の日本と米国の比ではあるまい。ベトナムも「無謀な戦争」だったのだ。しかし勝ったのはベトナムだ。
大東亜戦争を朝日新聞のように左翼は思考停止して「無謀な戦争」で終わらせるが、必ずしもそうは言えない一面もあったのだ。
山本五十六は現代でも人気も評価も高いが、疑問である。日本を破滅させた張本人こそ山本五十六ではないか。
もっとも日露戦争も「無謀な戦争」であったならば賠償金や領土の割譲が得られなくとも講和に持ち込むべきであったとの意見が強まるが。
日露戦争の意義は黄色人種国家が白人国家に勝利したことにあり、人種差別を打ち破る貴重な歴史になった。もし日本が負けていれば黄色人種、黒人は白人の奴隷のままだったかもしれない。
日露戦争の勝利で賠償金は得られず、割譲された領土も南樺太のみであったが、日本は大国の仲間入りをする。朝鮮半島の支配権を得て満州の権益も得た。それで領土が拡がりすぎ、陸軍と海軍どちらにも均衡に予算を分配する中途半端な國になってしまったが。
陸軍大国と海軍大国は兼ねることができないのだ。大東亜戦争の敗因のひとつだ。
日露戦争で賠償金や南樺太以上の領土を得ていたとしても大東亜戦争敗北で全てを喪っていたであろうことは疑いないが。
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