人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

分消湯 (ぶんしょうとう)

2010-05-23 | 日記

〔出典〕万病回春

〔処方〕蒼朮、白朮、茯苓 各3.0 陳皮、厚朴、香附子、猪苓、沢瀉 各2.0 枳実、大腹皮、砂仁、木香、燈心草、乾生姜 各1.0(腎炎による浮腫には生姜を去るがよい)

〔目標〕この方は気(ガス)と水をめぐらし去る薬を組み合わせたもので、皷脹と腹水、全身浮腫にも用いられる。即ち皷脹や浮腫や腹水があって、心下部が堅く緊張し、小便が黄色で、大便は秘結の傾向がある。浮腫には勢いがあって、圧迫した凹みがすぐに元に戻りやすい。食後お腹が張って苦しく、?気、呑酸などが起こる。浮腫を圧して陥んで下に戻らないのを虚腫というが、一見虚腫にみえて実腫があるから、脈状その他を参照して鑑別する必要がある。

〔かんどころ〕食事を一杯食べても三杯も四杯も食べたように、腹が苦しくなるという。そして皷脹、腹水、浮腫があり、心下痞?し、小便が少なく、大便秘結し、腫れに勢いがあって、脈沈実のものに用いる。

〔応用〕滲出性腹膜炎・腎炎・ネフローゼ・腫水・皷脹・肝硬変による腹水などに用いられる。

〔附記〕本方の中の枳実を枳殻に代えたものを実脾飲という。分消湯は皷脹を主とし、実脾飲は腹水を主とする。やや虚して停水が強い。

〔治験〕輸胆管潰瘍兼肝臓肥大
 57才の男子、体格は長大、栄養もそれほど衰えていない。顔色は特有で黒褐色、煤を塗ったようである。酒を好み、昨年より黄疸を発し、腹水著明となり、入院して精密検査の結果、前記の病名をつけられた。
 1ヶ月半ばかり入院治療をうけたが、これ以上腹水は去らないから退院するがよいといわれて自宅療養をしていた。脈状に大した変わりはなく、舌白苔少し、全身皮膚は恰も魚の薫製のように黄褐色である。腹部膨満して波動著明、腹囲は84糎で、肝二横指触れる。体動事呼吸困難と心動悸を訴える。食欲と便通は普通、尿は7回で合計700位、食事をすると心下部がとても苦しいと訴える。分消湯 に小柴胡湯を合方して与えたところ、尿量は増加し、腹水も漸次減少し、皮膚の黄褐色も消退し、服薬2ヶ月で殆ど治癒した。                                                                                                                                                                                                                 矢数道明

  https://www.kinkikai.com/back/108/syohou09.htm


分消湯 (ぶんしょうとう)

2010-05-23 | 日記

〔出典〕万病回春

〔処方〕蒼朮、白朮、茯苓 各3.0 陳皮、厚朴、香附子、猪苓、沢瀉 各2.0 枳実、大腹皮、砂仁、木香、燈心草、乾生姜 各1.0(腎炎による浮腫には生姜を去るがよい)

〔目標〕この方は気(ガス)と水をめぐらし去る薬を組み合わせたもので、皷脹と腹水、全身浮腫にも用いられる。即ち皷脹や浮腫や腹水があって、心下部が堅く緊張し、小便が黄色で、大便は秘結の傾向がある。浮腫には勢いがあって、圧迫した凹みがすぐに元に戻りやすい。食後お腹が張って苦しく、?気、呑酸などが起こる。浮腫を圧して陥んで下に戻らないのを虚腫というが、一見虚腫にみえて実腫があるから、脈状その他を参照して鑑別する必要がある。

〔かんどころ〕食事を一杯食べても三杯も四杯も食べたように、腹が苦しくなるという。そして皷脹、腹水、浮腫があり、心下痞?し、小便が少なく、大便秘結し、腫れに勢いがあって、脈沈実のものに用いる。

〔応用〕滲出性腹膜炎・腎炎・ネフローゼ・腫水・皷脹・肝硬変による腹水などに用いられる。

〔附記〕本方の中の枳実を枳殻に代えたものを実脾飲という。分消湯は皷脹を主とし、実脾飲は腹水を主とする。やや虚して停水が強い。

〔治験〕輸胆管潰瘍兼肝臓肥大
 57才の男子、体格は長大、栄養もそれほど衰えていない。顔色は特有で黒褐色、煤を塗ったようである。酒を好み、昨年より黄疸を発し、腹水著明となり、入院して精密検査の結果、前記の病名をつけられた。
 1ヶ月半ばかり入院治療をうけたが、これ以上腹水は去らないから退院するがよいといわれて自宅療養をしていた。脈状に大した変わりはなく、舌白苔少し、全身皮膚は恰も魚の薫製のように黄褐色である。腹部膨満して波動著明、腹囲は84糎で、肝二横指触れる。体動事呼吸困難と心動悸を訴える。食欲と便通は普通、尿は7回で合計700位、食事をすると心下部がとても苦しいと訴える。分消湯 に小柴胡湯を合方して与えたところ、尿量は増加し、腹水も漸次減少し、皮膚の黄褐色も消退し、服薬2ヶ月で殆ど治癒した。                                                                                                                                                                                                                 矢数道明

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怒りと抑圧

2010-05-23 | 日記


権威と依存は表裏の関係にあり、依存心が無い処は権威者も無い。

相手を権威者にしてしまうのは、自らの依存心に他ならない。

権威者への怒りを感じることは、自らの安心を脅かす事になる。

それゆえ、権威者への怒りは依存心によって無意識に抑圧されてしまう。

抑圧された怒りは、無力感や抑鬱感の要因となるに違いない。

自己責任を自覚する事は、自らの主体性の回復と成長を促すだろう。

主体性の成長に伴い、権威者への怒りを怒りと感じることが可能となる。

そのとき、怒りのエネルギーは、自立へと導く力に変換されるに違いない。

今日の縁:
https://sessendo.hatenablog.com/entry/20100823/p5