冷後暴熱
よく、「暑さは心火から来るから、緑茶で心火を清すれば、自ずと収まる。」と言いますが、現代人の心火は炎上しまくっていますから、緑茶一杯くらいでは収まるはずもありません。
まず、体内の熱に関して、チェックすること。
最近の食事
●鶏肉、揚げ物、南国の果物、煎りナッツ、糯米、チョコレートなどを毎日食べる。→熱を生む。
●ビール、炭酸飲料、冷たい物、度の高い酒、生肉、生野菜、大量の水(体温より低い)を毎日摂る。→脾胃が弱る。熱が籠る。火を生む。
最近の服装
●赤い物を身につける。赤系の服。→火を生む。
最近の環境
●常にクーラーの効いた部屋にいる。外にほとんど出ない。汗をほとんどかかない。
●情緒を発散していない。→楽器を弾く。歌を歌う。花を養う。趣味を探すこと。
特に、焼き鶏、揚げた鶏肉とビールが好きな人は、常に体内に熱がたまりがちなので、暑がりです。
夏至から10日以内であれば、まだ間に合います。つまり、今月いっぱいで調整してみてください。
(1)まず、首の後ろは身体の冷却装置ですから、髪が長い方はくくる。ネクタイは外す。汗をこまめに拭きとること。そして、ヨモギ煮汁かヨモギチンキをカットコットン(8㎝×16㎝)に染み込ませて、首の後ろに乗せる。氷は冷たすぎるのでダメです。
ヨモギは、汗腺を開き、経絡を通して、湿熱を去る作用があります。また、湿疹、腋臭、痒みを取り、殺菌作用もあります。夜寝る前に、身体をヨモギチンキで拭いてから寝ると、虫刺され予防にもなります。
(2)鶏肉油ものはこの時期は控える。(特にすでに症状がある人)代わりに豚しゃぶ、鴨肉、貝類など。
(3)服の色は、白、黒、黄色系統にする。(今の時期)
次にお薦めのお茶。
(4)桑の葉と菊花でお茶を作って、水代わりに飲む。冷やしてもよいが、飲むときは少し常温に戻す。
(5)お茶の飲み方で暑さしのぎができます。効果てきめんです。
生姜レモン生プーアル茶
生姜汁のスパイシーとレモンの酸味が肝機能を調えてくれます。
北京ではグレープフルーツと生プーアル茶を合わせていましたが、無農薬のもののほうがよいので、今では無農薬レモンを皮ごと使っています。