
いづれ去る ものにはあれど 蝉は鳴く 夢詩香
*これも朝の散歩の折に思いつきました。
九月に入って間もないが、もう蝉の声が聞こえなくなりましたね。
目をやれば道の隅などに、命を終えた蝉が転がっている。
毎年見る光景だが、見るたびに深い感慨を覚えます。
夏の盛りには焦るほどに鳴き騒いでいた蝉が、すべての使命を終えて静かに眠っている。
たった七日の命にすべてをかけて、彼らは命の勝負をするのだ。
そんなに騒いでもいずれは死ぬものなのにと、達観を気取ったりしない。
次の世代に命をつないで、永遠に蝉の歌は続いていく。蝉の使命は、夏を盛り立てることです。
神の定めた生き方を、彼らは純粋に守っていくのです。