つかの間の 逢瀬をたのむ ひたきかな 夢詩香
*うちの近くには、毎冬、ジョウビタキがやってきます。センスのいい紋付を着ているきれいな小鳥。
昨日あたりから急に寒くなって来て、長そでを着ています。冬も近いから、もうすぐ今年も会えそうですね。
何年か前、しばらくとてもつらいことが続いた日々がありました。いろいろあって。あんまり言えないけど。人生、こんなことがあるんだなってことがいっぱいあった。
そんなある日、家の門柱に、一羽のオスのジョウビタキが来てくれたのです。それを見たとき、はっとするほど、うれしかった。
誰にも認めてもらえない努力を、必死に続けていた。周りの人には誰にもわかってもらえなくても、やらなくちゃならなかった。
そんな時に、印象的な小鳥がそばにきてくれると、まるで、神さまが自分をわかってくれたような気がして、ほとんど涙がこぼれそうになるほどうれしかった。
近づいて行ったら、ひたきはすぐに逃げてしまったけど。
あれが今でも忘れられない。
いいことはあれだけだったっていう、日々だったな。
写真はヤマトシジミです。この前のつつどりのときもそうだったけど、鳥の写真なんて今はまだとても撮れないので、ちょうちょの写真で代用です。
虫もだんだん少なくなってきますね。そろそろ冬着を出さないといけないな。
深まりて 空気の縮む 秋の朝 夢詩香