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花と見て こてふとひきぬ ものいはぬ きみのうれひを すはむとはして
*これも、インスタグラムでの活動の中で詠んだものですね。日本の画家さんの作品に寄せて詠んだものです。いつも、不思議に魅力的な女性の絵ばかり描く画家さんです。
わたしたちが探し出した作家さんには、色んな人がいますが、歌を詠みやすいひとと詠みにくい人はいますね。なんとはなしに、わたしと相性が合うのか、この作品をさしあげた作家さんには、よく歌をさしあげています。
シロツメクサの冠をかぶった少女の口元に、モンシロチョウが止まっていると言う、とても魅力的な絵でしたから、歌がすらすらと出てきて、表題のようなものができてしまいました。
歌をしあげるのに、1分ほどしかかからなかったのではないかな。
どういう感じかというと、まずくちびるにとまった蝶を見て、それでくちびるを花に見立て、蝶が何を吸うために来ているのかと考え、くちびるのかたちから、ものいはぬかなしみ、ときて、かなしみでは字があわぬからうれひにして…と、この間ほぼ1分。わたしたちは頭の回転が速いのです。
別に気後れすることはありません。人間の脳というのはすばらしいんですよ。記憶力も回転も、鍛えようと思えばどんどん鍛えることができる。ものいはぬ、は五文字のストックとして頭の中にずっと記憶されているのです。そんなことばが、頭の中にたくさんあって、痛い時に、すらっとでてくる。そういう回転が、頭の中にできてきます。
最初はなかなかできませんが、練習していくうちにできるようになってきます。人と比べたりしないで、自分の進歩を喜びながら、いろいろと練習していきましょう。たくさんの歌を詠み、いろんなことばをくっているうちに、自分の中に歌詠みのシステムができてくる。
最初は形から、心は後からついてきます。すべてをやろうとしなくていい。そんなことは不可能ですから。手に触れることをかたっぱしからやっていけばいいのです。
そうすれば、どんどん、できる自分になっていけます。
自分はできないからと馬鹿にしないで、こつこつとやってみましょう。