12月27日の新聞から。
沖縄の集団自決を巡る報道をズッとウォッチしていました。一応の決着です。
ことの発端は沖縄戦での出来事に対する高校教科書の記述の問題です。教科書は文科省の検定制ですから教科書会社が素案を出して文科省に「いかがでございましょう」とお伺いを出すことになっています。「不埒な記述じゃ、ならぬぞ」といわれますと訂正しなければなりません。
事件はそこから始まります。
太平洋戦争末期、米軍は沖縄の渡嘉敷列島に上陸します。続いて中部地区の嘉手納、読谷村に上陸です。この戦いで日本軍と一緒に闘った人々が集団で自決します。これは事実です。このとき日本軍が手榴弾や青酸カリを渡しています(島民の人たちはそんなモノは持ってません)。この集団自決が日本軍の強制、教唆であるかを教科書に記述することで問題になっています。
集団自決は日本軍が島民と一緒に闘わなかったところでは起きていないようです。阿鼻叫喚の中ですから集団自決を強制したという事実を証明する記録などないでしょう。
真実は生き残った当事者たちだけが知ってます。戦後62年、その証言者たちも少なくなりました。これを当事者以外がどう認識するかという問題です。
わたしなどわかるはずがありません。ただこのようなことがあってはならないと思うだけです。ありえないとはとても言いきれません。
06年4月 教科書検定に申請した記述
文科省の検定意見 「日本軍が集団自決を直接命じたという根拠はない」
07年3月 訂正にによって認められた記述
(この記述はWhyがない不思議な文章)
これを受けて沖縄では静かな動きが始まります。
6月22日「慰霊の日」の前日、沖縄県議会は高校生の教科書の検定で「沖縄戦の際に日本軍が住民に集団自決を強制した」と取れる記述を削除した問題でその撤回を求める意見書の提案を全会一致で可決しました。
9月29日沖縄県民のエネルギーの大爆発が起こります。宜野湾市海浜公園で高校歴史教科書から「日本軍が住民に集団自決を強制した」と取れる記述の削除の撤回を求める大集会を開きます。
この大会に参加した高校生は「私たちのオジイやオバアがウソをついてるのでしょうか」と訴えます。
わたしはウソをついてるとは思いません。
うそをついても死んだ人は帰ってはこないのです。
この時点で内閣が変わっていました。福田総理も町村官房長官も今までの自民党の流れから少し変わった動きをはじめます。先の参議員選で民意というものがどういうものか感じ取ったような動きです?
11月1日から教科書会社各社は記述の再修正を申請します。
12月26日の最終結果です。
再修正といくぶん違った修正になっています。再審議で意見をまとめた上での結論のようです。
「日本軍の強制」が
「日本軍の関与」と改められました。
「Why 」「How」とかがありません?
このことがどういうことかわたしにはわかりません。
日本軍の兵士も沖縄の民間人からなる防衛隊も島民も同じ人間です。妻や子に別れて死線をさまよっていたのです。戦争というものは理不尽なものです。人間を狂気にします。
ご冥福を祈ります。
※カテゴリー「沖縄のこと」…クリックして読んでいただけたら…。
沖縄の集団自決を巡る報道をズッとウォッチしていました。一応の決着です。
ことの発端は沖縄戦での出来事に対する高校教科書の記述の問題です。教科書は文科省の検定制ですから教科書会社が素案を出して文科省に「いかがでございましょう」とお伺いを出すことになっています。「不埒な記述じゃ、ならぬぞ」といわれますと訂正しなければなりません。
事件はそこから始まります。
太平洋戦争末期、米軍は沖縄の渡嘉敷列島に上陸します。続いて中部地区の嘉手納、読谷村に上陸です。この戦いで日本軍と一緒に闘った人々が集団で自決します。これは事実です。このとき日本軍が手榴弾や青酸カリを渡しています(島民の人たちはそんなモノは持ってません)。この集団自決が日本軍の強制、教唆であるかを教科書に記述することで問題になっています。
集団自決は日本軍が島民と一緒に闘わなかったところでは起きていないようです。阿鼻叫喚の中ですから集団自決を強制したという事実を証明する記録などないでしょう。
真実は生き残った当事者たちだけが知ってます。戦後62年、その証言者たちも少なくなりました。これを当事者以外がどう認識するかという問題です。
わたしなどわかるはずがありません。ただこのようなことがあってはならないと思うだけです。ありえないとはとても言いきれません。
06年4月 教科書検定に申請した記述
文科省の検定意見 「日本軍が集団自決を直接命じたという根拠はない」
07年3月 訂正にによって認められた記述
(この記述はWhyがない不思議な文章)
これを受けて沖縄では静かな動きが始まります。
6月22日「慰霊の日」の前日、沖縄県議会は高校生の教科書の検定で「沖縄戦の際に日本軍が住民に集団自決を強制した」と取れる記述を削除した問題でその撤回を求める意見書の提案を全会一致で可決しました。
9月29日沖縄県民のエネルギーの大爆発が起こります。宜野湾市海浜公園で高校歴史教科書から「日本軍が住民に集団自決を強制した」と取れる記述の削除の撤回を求める大集会を開きます。
この大会に参加した高校生は「私たちのオジイやオバアがウソをついてるのでしょうか」と訴えます。
わたしはウソをついてるとは思いません。
うそをついても死んだ人は帰ってはこないのです。
この時点で内閣が変わっていました。福田総理も町村官房長官も今までの自民党の流れから少し変わった動きをはじめます。先の参議員選で民意というものがどういうものか感じ取ったような動きです?
11月1日から教科書会社各社は記述の再修正を申請します。
12月26日の最終結果です。
再修正といくぶん違った修正になっています。再審議で意見をまとめた上での結論のようです。
「日本軍の強制」が
「日本軍の関与」と改められました。
「Why 」「How」とかがありません?
このことがどういうことかわたしにはわかりません。
日本軍の兵士も沖縄の民間人からなる防衛隊も島民も同じ人間です。妻や子に別れて死線をさまよっていたのです。戦争というものは理不尽なものです。人間を狂気にします。
ご冥福を祈ります。
※カテゴリー「沖縄のこと」…クリックして読んでいただけたら…。
このような ニュースを見ると
反省してない・・老人達に むかつきます・・
沖縄の人たちは勝手に死んだのでしょうか。
「なにが」「何故」「どうして」がない記述ですが「軍」という記述があるだけましです。
これからどうするのかは国民が決めなければなりません。
今度のこと皆で考えてもらいたいと思います。
親たちが経験した悲惨さを子供たちの時代へ持ち越さないように、政治が身近に感じられる今こそ、流されないようにしたいと思います。
そんなことでもう「赤」呼ばわりされる時代ではないでしょう。
学生の頃、自分の学部はある系統の人が多く夜の会合に参加したことがあります。
なぜ?今こんなにも悲壮な気持ちで彼らが語っているのか?まったく理解できませんでした。
そんな学生時代を過ごし今頃ヒキノさんのブログで自分の考えを見直せるようになりました。
今だったら、夜の会合を怖いとは思わず仲間として参加できたかもしれません。
この年になり、一番欲しいのは、無為に過ごした自分の時間です。
今年はお世話になりました。
よいお年を!そして、またよろしくお願いいたします。(長くてすみません)