アルプスの少女・・ハイジ・・・映画を見た

久しぶりに映画を見ました。
シネマックスというところです。ここは6本の映画が同時に上映しています。中に入ると160席ぐらいか。目の前に画面がいっぱいに拡がります。音響もスゴイ！次に入るときはいちばん後ろの席にしよう。

「ハイジ」･･･おなじみのヨハンナ・スピリ原作「アルプスの山の少女―ハイジ」です。舞台はスイスの山の上です。スピリがマイエンフェルトに住んだことから、実在したように思われていますがフィクションです。

アルプスの山の上なんていいですねえ。針葉樹林があって牧草地帯があって雪を抱いた山が聳える。アルプホルンが聞こえてきそうです。

　　
　 アルプスの上の山羊
映画は1時間40分、アニメや小説に親しんできたものにはもの足りません。
映画は原作に忠実ですがダイジェスト過ぎます。映し出される針葉樹もアルムおじさんの小屋もぺーターもアルプスの岩山もフランクフルトの街も美しいのです。だけど何かもの足りません。これは無菌症で育ったハイジが心因症なっていく物語です。アルムおじさんも心因症です。私は「ハイジ」と「アン」が二大少女小説だと思いますが、ダイジェストでは無理です。

岩波文庫で野上弥生子の訳本があったなあ。さっそく読み返そうと探しましたらありません。この本は子供が小さいときに読み聞かせたものです。なかでもロッテンマイヤーさんが登場するところは多少よけいなセリフを入れてやると大笑いしたものです。残念ながら本は諦めました。調べたところ絶版のようです。名訳だったのになあ。

訳本はいろいろあります。
ぜひ子供さんに読み聞かせてやってください。