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今日の「赤旗」潮流の中に「 ▼戦前、活字印刷の最後になった第165号の発行に携わった故鈴木正四・愛知大教授はこんな思い出を書き残しています。ようやく確保した印刷屋は交番の筋向かい。間延びした印刷の音が気になって…。
「4時間という印刷中に、警官はおろか来客一人さえこなかったという偶然に負うところが大きかった」
私が以前、日本共産党事務所にあった、鈴木正四追悼本を見つけ読み、私の人生の一冊のなった本の方です。
私は故加藤周一氏が評論家の立場で書かれているのに対し、コミュニストを公然と名乗り、研究者と変革者としての生き方を見たときに、その意義は大きいと感じています。
特に、人間として生き方に感動したのは。「自民党の市長候補カーとすれ違ったとき、娘が『あに人良い人。悪い人?』と聞いたら『そういうことは、簡単には言えないんだよ。人はいろいろな考えを持っていて・・・・』というような話をしたそうです。鈴木綾子夫人が書いている所です。
私は、ここに共産主義者・コミュニストの生き方があると思いました。
本でしかしらない、方ですが。
戦前からの人生を考えて見たとき、この家族との一枚の写真は、私の心にずっと残る一枚です。
他にも、じーんとくる写真が何枚かあります。
歴史に生きる 鈴木正四
ーコミュニストとして歩んだ戦前・戦中・戦後
製作 中央公論事業出版
2003年11月0日初版 発行
発行 鈴木綾子 東京都中央区京橋2-8-7
非売品