JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

加藤周一氏の希望

2015年10月01日 | Weblog

○「いつになったら、日本人は自らの責任と自覚で行動するのか」そんな問題意識を持ちながら、私自身の行動の指針となってきたのは、マルクス主義と日本共産党綱領です。
 一方、日本人の文化・思想・特殊性という点でたどり着いたのが、加藤周一氏です。
 ○成田龍一氏はこの「加藤周一を記憶する」の中で、加藤周一氏の「民主主義は『もう古い』のか。とんでもない。それはまだあまりに新しいので、われわれ国民の胸中深くしみこむには至らないのである」と紹介しています。
 私は別に「文学とは何か」の中で「個人主義が個人的にではなく、社会的に徹底させられる必要がありましょう」という一節を考えてきました。
 ○この問題に、事実で答えを出したのが、今回の戦争法案の廃案を求めて、国民が個人として自覚的・自発的に声をあげ立ち上がったという、戦後かつてない新しい国民運動の広がりと若い人の知性と勇気と行動です。 国民一人ひとりの力で、歴史を動かせる可能性が生まれたし、私自らが、政党人としても、個人としても小さくてもその歯車を動かす一人となり得ることを、考えさせた、一冊であり、国会前で実感したことです。