夕方の便で奈良(自治体学校)から無事に帰ってきました。暑さ対策が心配でしたが、以外にも(勉強する)環境は良好で元気に学んできました。
今回は、後藤節男議員(民主・市民の風)と谷本誠治議員(共産党)という会派を超えた参加でした。(嘉手納基地以来のこと)
今回の自治体学校は53回目の開催。メインテーマは「ホンモノの地方政治は ここにある」と奈良県立文化会館(全体会)と奈良県立大学(分科会)で3日間集中して学んできました。
初日の全体会(記念講演)は石川康宏先生(神戸女子学院)が「憲法通りの日本(社会)をつくる 人間の復興か資本の論理か-と題して東日本大震災、原発事故を基本に90分間の講演でした。スケールの大きな問題提起でしたが、特に「新しい日本」をどうつくっていくか-何よりも憲法13条、25条、26条、28条を例に「人間の尊厳の復興」を基本に、「幸福追求権」が保障される社会をつくる必要性を強調。そのためには、何よりも一人一人がしっかり“学ぶ”=“独習”の必要性。学びを生活の習慣に据えることを改めて勉強しました。
最終日の全体会(特別講演)でも中島信先生(徳島大学教授)が「充実した地方自治の担い手を育てる」と題して講演されました。率直に、自治体学校で何を獲得するのか-という問題提起。石川先生と同様に、“学ぶ”という営みの話しは今後の議会活動にも生かす内容です。認識活動(問題意識)は“見る”、“触る”、“聞く”、“読む”というインプットから“話す”、“書く”というアウトプットのなかで「物事の本質がかわる」という提起は参考になりました。
私は“再生エネルギーの可能性”の分科会に参加しました。一番人気のあった分科会(和田武:日本環境学会会長)で教室には参加者でび っしりでした。(日曜日なのにこんなに参加するとは思いませんでした)原発依存から再生可能エネルギーに転換している先進都市のドイツ、デンマークの事例を含め90分間の講演。そして全国各地での自治体、公務員などの離組み状況が報告されました。
学ぶ者が教え合おう!との学校長の挨拶には、「3日間の成果をただ聞くだけでなく、学んだ知識を地域のなかで生かす活動に」と問題提起されたものと受けとめました。暑さとのたたかいでしたが、実りある研修会でした。飛行機のなかで、時代の証言(不破哲三著)を読むことが出来ました。