世界が注目したWBC(ワールド・ベース・クラシック)の決勝戦はさずかに見応えのあるものでした。丁度、自宅に訪問客が来るので待っている間、テレビを見ていました。普段はプロ野球の中継も見ない長男が「引っ越し」の支度も一時中断しTVから目を離しません。私は終盤戦から見ましたが、韓国チームの最後までの闘争心。さらに延長戦でそれをうち破った日本チームの選手たちのあきらめずに全力を尽くした奮闘に心から「感動ありがとう」と感謝の気持ちで一杯です。世界中の野球ファンだけでなく、不安な毎日を過ごしている子ども・大人にも大きな勇気を与えてくれました。生意気な言い方ですが、さすがにメジャーを代表するイチロー選手の「あの打席」での期待に応える決勝打は「神業」でした。また、MVPに輝いた松阪投手の活躍には驚きました。どんな大会でも「優勝」と言う2文字のプレッシャーを達成すること事態が大変なのに、それを乗り越えて「2連覇」をなり遂げたことは、選ばれた選手たち一人一人の役割が十分発揮されたことの証です。そして、その選手一人ひとりの持てる力を開花させた指導者の力は凄いと思いました。改めて「指導力」とは何か、を学ぶ機会になりました。勝利の瞬間、投手としてWBC準決勝(米国戦)で活躍した田中将大選手がTVに映ったとき、04年度、05年度と夏の甲子園大会で2連覇の偉業を達成した「駒大苫小牧」のことを思い出しました。当時、甲子園を沸かせた「駒大苫小牧」の偉業は、(よい意味で)全国に「苫小牧」の名を広げてくれました。今日の鵡川高校にも道民に元気と感動を期待しています。対戦相手が妻の実家のすぐ近くにある「花巻東高校」だけに、岩手県人会の役員の一人としては両校に応援したい気持ちです。
スポーツ界では明るい話題が尽きませんが、国政でも道政でも、そして市政でも「暗い」問題が山積しています。派遣労働者の契約打ち切り、違法献金問題は「悪質」な政治事件。大企業には減税を行い、公共事業の受注業者は政治献金とその財源は国民の税金です。市政でも「アスベスト」対策の対応の遅れは大きな問題です。いずれも、「政治災害」だけに徹底した究明が求められ、改善されなければ進化しません。WBCで優勝した原監督は「1日1日、チームがまとまって、団結しあって進化した」と談話を述べていました。いまこそ日本の政治も国民の側に「進化」させなければならないと思います。