とうとう幸ちゃんは、起き上がれなくなりました。
小屋の中で横になったまま・・じっと寝ています。
・・そして、食べ物も食べられなくなりました。
・・少しづつ飲んでいた水も飲めなくなりました。
「幸ちゃん・・」と声をかけると、目を開けて私を見てくれます。
「しんどく無い!・・」と聞いて上げるだけしか、私には言葉が有りません。
それでも、夕方の散歩の時間が来ると、頭を上げて、
手足を動かそうとするのでした、まだ散歩には行きたいらしいのです
幸ちゃんにとって、きっと、散歩は最高の楽しみだったのでしょう
そして・・水も飲めなくなって・・1週間・・もっとだったかもしれません
幸ちゃんは生き続けました。その時、生命って凄いな~っと思いました。
そして、我が家に来て16年目の秋10月・・・・。
もう本当に、別れの日が近づいたと思い始めた日から
夕方の散歩の時間に、私は幸ちゃんを大きなバスタオルに包み、
ふにゃふにゃになって首も下がってしまう体を抱いて、
大好きな散歩をさせて上げる事にしました。
娘も付き添ってくれて、力の抜けた幸ちゃんの体を一緒に抱えてくれました
・・その時の幸ちゃんの顔ははっきり覚えていません・・・
きっと、・・切なくて・・抱っこするのが精一杯だったと思います。
長くなるので・・次にします。
(写真は・・我が家に来て、まだ一年の頃元気な幸ちゃんです)