ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

読書三昧

2013年02月03日 | 読んだ
2月3日(日)

1日引きこもって読書三昧。
こないだ、ついつい図書館で5~6冊の本を借りて来たんだけど、手元にあると思うと読まずにはいられないのさ。もう何もしたくなくなるんだよな・・・。
ああ、勉強もしなくちゃいけないのにー。

冲方丁はこないだ映画の「天地明察」を観たから、どんな作品書く人なんだろうと思って借りてみた。

これは小説ではなく、コラムをまとめた物だったので、小説とは雰囲気は違うんだろうな。
読んでいてつい、もらい泣きしてしまいそうなエピソードばかりを集めたもので、琴線にふれるエピソードもいくつかありました。

あと久坂部羊を3冊。


 

久坂部羊は相変わらず痛いわー。
今までに「廃身用」「無痛」「破裂」と読んだけど、何を読んでも痛い・・・。特に「廃身用」を読んだ時の衝撃はいまだ忘れられない。
「第五番」は「無痛」の続編という形でした。

「神の手上・下」は安楽死がテーマ。尊厳死という言い方もあるけど、病院に入って色んな管に繋がれて、ただ“心臓が動いている”だけの生を、果たして生きるというんだろうか?一旦延命治療を施されると、それをやめる手立てがないというのも不安だ。意識ないのに生かされてもねー。
私は延命治療して欲しくない派です。どうしてもこれから先、死しか待っていないというのなら余計な治療はして欲しくないと思ってるんだけど・・・。
と、色々考えさせられる作品でした。

はー。借りてる本を読んでしまったら、一旦読書はおあずけだ!勉強するぞ!
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植物図鑑

2013年01月31日 | 読んだ
1月31日(木)

有川浩の植物図鑑を読みました。

これは新刊で出た時、図書館から借りて読んだんだけど、こないだ本屋に行ったら文庫になっていたので早速購入→読了しました。

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」

こんなセリフ吐く男子が落ちてたら、しかもそれが自分好みだったら、まあ間違いなく拾っちゃうでしょ。
しかもその男子は

「咬みません。躾のできたよい子です」

と、いかにも従順そう。
酔ったイキオイとはいえ、落ちてた男子イツキと一緒に暮らし始めたさやか。が、このイツキは本当に“躾のできたよい子”で、おまけに野に咲く植物に詳しく、それらを使って作るご飯は絶品揃いとくれば、これはもう正に‘拾いもん’。
一緒に野草を摘みに行ったり、家事を分担したりとうまく行き始めた2人の同居生活。しかし、イツキは自分の事を語ろうとせず、名前以外には何も知らされないさやか。いつかこの居心地の良い同居生活が終わってしまうのではと心の中で不安がりながら、そして予感は的中し、イツキは突然いなくなる・・・。

この本に出てくる野草で作る料理は、その殆どが有川さんご自身が作って食べてみたものばかりだそうで、味はきっと保証付きですね。
道端に生えている、所謂‘草’が、食用になってしかも美味しいなんてお得ですよね。それらの調理法を読んでいるだけでも唾液が湧いてワクワクしますが、やっぱり有川作品の真骨頂、‘ベタ甘’な2人の関係性には「クーッ」と声が出ちゃいますな。これがなくちゃ有川浩じゃないわよー。
終章「カーテンコール 午後三時」のイツキの涙には、つい私ももらい泣きしてしまった。
でもその涙はとても温かいのです。流すと心がさっぱりときれいになる・・・ような気がするくらい。

ファストフード店で一気読み。「はー」とため息をついて噛み締める。
ああ、良い本を読めるって幸せだわぁ。
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ハングルの誕生

2012年08月07日 | 読んだ
8月7日(火)

野間秀樹著「ハングルの誕生~音から文字を創る~」を読みました。


ハングルは発音記号であると認識していましたが、元々の言葉の「音」を「文字」として表すことが如何に難しく、当時の発想としては革命的であったのか。その革命を成し遂げた世宗大王の聡明さをまざまざと感じました。
とっても面白くてあっという間に読了。

ハングルを記号のようで馴染めないという方も多いのですが、正に記号だと思って覚えてみればこれほど簡単に覚えれる文字もないと思います。
だって世宗大王が学のない民衆にも覚えれるようにと、当時の若き秀才たちと工夫に工夫を重ねて作った文字なんですもの。
もちろん、その道を極めようと思えば、次々に壁にぶつかるのは当たり前。簡単にはいかないことも増えていきますが、今まで勉強し続けてきて、やっぱり面白いなぁと思えるのは韓国語の魅力でしょうね。

さあ、頑張らねばね。色々とね!
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火怨

2012年01月15日 | 読んだ
1月15日(日)

高橋克彦著「火怨」を読了。
 
この本の副題が‘北の耀星アテルイ’だったので借りてみたのです。そう!アテルイと言えば劇団☆新感線の「アテルイ」ですよ。
蝦夷の長、阿弖利為(アテルイ)と朝廷の征夷大将軍、坂上田村麻呂の戦いを描いた作品で、タイトルロールの阿弖利為は染様、田村麻呂は堤真一という大変大変素晴らしいキャスティングでした。もちろん作品も演出も最高に良かった!今でも思い出すと涙が出そうになるくらい。

ま、それはさておき、この火怨。まだ18歳の阿弖利為が、蝦夷の人としての尊厳と土地と空を守るために朝廷と戦う物語です。
若くして蝦夷の長となった阿弖利為と知力に長けた軍師母礼(モレ)、そして側近の面々が蝦夷の土地を存分に利用し、知恵を結集して朝廷軍を蹴散らす様を描いた上巻。
そして、智将の呼び声高い坂上田村麻呂との交流と戦いを描いた下巻。その20数年の時間を描いた作品でした。
出世しか頭にない朝廷軍が母礼の戦略に慌てふためく様を描いたシーンでは胸がすくような気持ちになり、阿弖利為と田村麻呂との、男同士の敵味方を超えた友情が描かれたシーンでは2人の男気に泣けて泣けて仕方ありませんでした。
お互いを知り、信頼しあい、認め合った2人。
最後には阿弖利為が降伏するという形で蝦夷全体を守りるために自分だけが悪となり、それを知った田村麻呂は自分の力の限りに蝦夷を守ると誓います。
最後に田村麻呂が<俺もそなたらの側に生まれたかったな>と思うシーンでは大号泣でした。

久々に読み応えのある作品で、こう本を読み出すともう他のことが全く出来なくなります。読み出すと止まらないんですよね。
目が疲れやすくなってきたので去年はあまり本を読まなかったんですが、今年はまたたくさんの本を読みたいなぁ。
そして1冊でも多くのいい作品に出会いたいです。
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劇団☆新感線30年 サムライたちの軌跡

2010年03月22日 | 読んだ
3月22日(月)

以前、うちのダンナさんがネット見ながら「AERAで劇団☆新感線特集してるよ」と言うので、慌てて買いに行ったんだけど、その時売ってたAERAには劇団☆新感線、全く載っておらず。
まあ、染様のインタビューが掲載されていたので、とりあえず購入して、一体うちのダンナさんが言っていたのは何のことだったのだ?と調べてみると、AERAが劇団☆新感線のムック本を出すって話だったのでした。
んで昨日、Amazonに注文してた「劇団☆新感線30年 サムライたちの軌跡」が届きました。



ガッツリ30年分の劇団☆新感線!
本当にたっぷりの読み応えでした。
私の初新感線は1996年の「花の紅天狗」だったから、14年のお付き合いになりますね。
14年前に比べると、随分進化してるよなー。
ゲストも豪華になったし、舞台装置も派手になったし、何よりチケット代が高くなりました。
でもこれからもきっと劇団☆新感線を観続けるんだろうなー。
本質は何も変わっていないから。
時にカッチョ良く、時におバカで、思い切り笑えるのに切ないから、私はずっと劇団☆新感線を観ていこうと思うんだな。
ああ、薔薇サム楽しみっ!!
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シアター!

2010年02月02日 | 読んだ
2月2日(火)

有川浩の書き下ろし文庫「シアター!」を読みました。

負債300万を抱え解散の危機に瀕している劇団のお話。
なになに?劇団の話ってだけでギュンと吸引されちゃうじゃないの。
春川巧が率いるシアターフラッグが負った借金は、ひとまず巧の兄の司が返してくれたものの、司曰く「今から2年で劇団があげた収益だけで300万を返せ。返せなかったらシアターフラッグを潰せ」
うーん、カッコイイですな。
いつまでも夢と現実の区別がついてない、大人か子どもかわからない、そんな状態でダラダラと芝居を続けている人たちに聞かせたい。

お金を貸してくれた巧の兄、司が劇団の制作的なポジションで劇団の金庫番として鉄血宰相なる渾名をもらい仕切っていくんだけど、有川さん、劇団のこととってもよく取材してあって、リアリティありました。
制作として、と言うよりは団体を動かす者としての司の言動が本当にカッコイイし、主宰の巧についていこうとする劇団員たちもカッコイイです。
劇団に何かしら関わってる人だったら、読んで損はないと思いますよ。
有川さん特有のベタ甘も今回は控えめで、男性にもそんなに辛くないかも。
有川さんのはなかなか文庫化しないので、いきなり文庫で書下ろしとか超嬉しかったです。
さ、も1回読も。
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スピンオフ2冊

2009年03月28日 | 読んだ
3月28日(土)

有川浩の図書館シリーズのスピンオフ2冊読みました。

昨日図書館から借りたので、花見から帰って来てすごく眠かったんだけど、読み始めたら止まらない!
結局「Ⅰ」の方は全部読んでしまって「Ⅱ」を半分読んだ所で撃沈。
朝起きてすぐ続きから読み始めて読了しました。

 

ああ、面白かったー。
相変わらずベタ甘の堂上&郁とそれを取り巻く登場人物がたまらん可愛いキャラばかり。
「Ⅱ」ではやっとの事で柴崎&手塚がくっついて、しかも結婚式まで!
よかった・・・本当によかったよ(涙)

思えばタイトルに“図書館”と付いているというだけで借りてみようと思ったこのシリーズにここまではまるとは思ってなかった。
全て図書館から借りて読んだけど、文庫になったらちゃんと買って、大事に大事に何度も読み返したいシリーズです。
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ブクログ

2009年02月04日 | 読んだ
2月4日(水)

東京の飛ぶ劇公演で知り合ったぎたろう君が、ブクログっトコで自分の読んだ本をアップしてあるのを見て、私も早速活用させてもらってます。

生まれながらに活字中毒者である私。
好きな本を買い始めると抑制がきかなくなり、我が家には本が溢れかえる始末。
これ以上本は買えない!と思って、なるべく図書館から本を借りるようにしました。
が、何度か同じ本を借りて来てしまう事があって、それを避ける為にも読んだ本はちょっとした感想も含めて、パソコンのメモ帳に記録していたのですが、そうしていてもやっぱり同じ本を借りて来てしまう残念な私・・・。

と、言う訳でこのブクログを利用する事にしました。
本の表紙を本棚に並べておけるので、タイトルと同時に装丁も記憶に残りやすいのではないかと思っています。
まだ使い始めたばかりですが、これを機に、同じ本を何度も借りなくて済むようになればいいなぁ。

ちなみにココが私の本棚。
今年読んだ本をアップしています。
大体2日に1冊の割合で読んでるなぁ。しかも節操なく。
明日も図書館行って、なんか面白そうな本借りてこよーっと。
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殺人の門

2008年10月27日 | 読んだ
映画を観るまでの時間つぶしに買った本だった。
1時間ほどのヒマな時間をつぶしてくれれば充分だと思って買った本だった。
が、結局私は映画に行くのを放棄し、‘おれは殺人の門を越えたのだろうか―’と言う最後の一文まで、一気に読み進めてしまった。



不幸とは、一体誰が連れてくるのだろうか。
自分の人生が、最初から誰かの恨みの対象だったと知った時、人は一体どういう行動をとるのだろう。
この主人公のように殺人の門を越えてしまうのか。

やはり東野圭吾は天才だ。
本を通して彼を知ることが出来る。いや、私はまだ彼の何も知らないに等しい。
ああ、彼の全てを知りたい。彼の本全てを読みたい。
こうしてまた私の本棚は、その許容量を超えて溢れかえってしまうのだ。
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お江戸色々

2008年09月19日 | 読んだ
時代小説を読んでいると、「江戸」って時代は本当に魅力的だったんだわ~と思います。
一口に江戸と言っても、300年の歴史があるので、読む小説によっては未だ家康健在の頃であるとか、元禄の頃であるとか、黒船が来た頃であるとか、幕末は目の前であるとか様々なんだけど、江戸の何が良いって、やはりそこに暮らす人間が活き活きとその時代を生きているのがいいんですね。
江戸に生きていたら、どんな暮らしをしていたかな?

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ジェミニの方舟~東京大洪水~

2008年09月18日 | 読んだ
9月18日(木)

台風のシーズンですね。
今、この時にも台風13号が南九州を襲っています。
そんな嵐の渦中に読んだのが、高嶋哲夫さんの「ジェミニの方舟~東京大洪水~」。



高嶋作品との出会いは2年前。
「M8」と言う本を本屋で見かけて、なんてカッコ良い装丁なんだって思ったのが始まりですね。
当時、図書館でも装丁の良さだけで本を借りて読んでみるという事をしていたので、これはぜひ読まねば!と図書館にリクエストして借りて読んだのです。
中身は装丁の100倍カッコ良かった!
東京で起こる大地震を予知したオーバードクターの話で、何とか一人でも被災する人を助けたいと奔走する話でした。
で、この「ジェミニの方舟」。こちらはその洪水版なのですが、M8に出て来た人物が出て来たりと、リンクしたつくりになっていました。

赤道直下に出来た小さな台風23号。
それが海面温度の高さのせいでどんどん大きくなり、日本に接近する。
一時は太平洋に向かったと思われた台風23号だが、迷走し東京へ向かい始める。と同時に新たに出来た台風24号と合体し、史上初の巨大台風に成長してしまう。
東京の0メートル地帯にある荒川が氾濫すると、東京中が水浸しになり、被害は想像もつかない事になる・・・。
一介の気象学者である玉城が予想した「荒川防災研究」という論文が、現実のものとなっていく、その恐怖。

単なるパニック小説ではなく、親子、夫婦、兄弟の関係がうまく描かれていて、かなり読み応えありました。
高嶋さんは取材に力を入れられる方だそうですが、作中に出て来たスーパー堤防などが実際にあると知ると、やっぱりおおーって思いますね。
高嶋作品はもう十数冊読みましたが、これはかなりレベルの高い作品だったと思います。
ああ、至福。

大体において、こう言う天災が起きた時に、日本の政治家たちの動きは遅いですよね。
自衛隊を派遣したり越県したりする事が、誰かの顔を潰すだの、責任が取れないだのと・・・。
何よりも人の命が大事って事を考えて欲しいですが・・・国民の健康を守らなくてはならない厚生省が、薬害で訴訟起こされたり、年金問題でグズグズしていたり。
ほんの江戸の昔には「お互い様」と相身互いに暮らしていた日本人なのに、いつからこんなに「自分さえよければ」の人間性になってしまったんでしょう。
悲しいですなぁ。
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外国語のおしごと

2008年09月07日 | 読んだ
9月7日(日)

図書館の新刊コーナーに「高校生の今、見つける 外国語のおしごと」という本がありました。
高校生を卒業して早、十ウン年になろうという私が手に取っていい本なのかはわかりませんでしたが、興味が湧いたので借りる事に。

読んでみれば、まあタイトル通り、高校生の年頃の子たちに向けた本でして、外国語を使って仕事をされている方が、どうしてその言葉を喋り、その職業を選んだのか等の紹介が載っていました。

外国語と一言で言っても、世界中には数千にも及ぶ国があり言葉がありますよね。
今は英語が主流でしょうが、昨今の経済発展を鑑みると、これからは中国語がかなり重要になってくるでしょう。
とは言え、今後の人生にスワヒリ語が全く必要ないかと言えば、そうでもない状況に陥る可能性も0ではない訳で・・・。
何語にせよ、母国語の他にもう1つ2つ違う国の言葉が喋れるって事は、人生の強みになりますよね。

外国語を使う仕事というのも想像以上にありました。
飛行機関係のお仕事、ホテル関係のお仕事、旅行関係のお仕事など、パッと思いつく物の他に、面白いところではオーケストラ広報担当とか。
私の目指す観光ガイドも正に「外国語のおしごと」ですよね。意外に身近に「外国語のおしごと」ってあるもんなんですね。

高校生くらいの年頃の子には、この本、是非読んで欲しいです。
今はピンと来ないかもしれないけど、この日本の中だけしか知らないなんて、ホントもったいないもの。
日本の中だけの価値観なんて、余りにもチッポケだもんね。

やりたい事がないとか、面白い事なんて一つもないとか言ってるヒマがあれば、どこでもいい、日本の外に飛び出して自分の世界をもっと広げに行けばいい。
若い内ならワーキングホリデーって素晴らしいシステムもあるんだし。
そうやって得た経験は、人生をもっと深く豊かにしてくれるハズなんだもの。
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天才を生んだ天才

2008年01月19日 | 読んだ
1月19日(土)

ちょいと前にドラマでやっていた「ガリレオ
かなり面白かったですね。
福山雅治もかっちょ良かったし。

その原作の「探偵ガリレオ」を筆頭に、「予知夢」「容疑者Xの献身」と読みました。
主人公の湯川学は天才物理学者なんですが、人間観察にも優れているらしく些細なきっかけで犯人を見つけていきます。
もちろん犯人が考え出したトリックも、物理の法則を解いていくように暴き出します。
まあこの天才ぶりにウットリしつつ読んでいったのですが、最後に読んだ「容疑者Xの献身」はそれまでの2冊と趣きが違っていました。
まずそれまでの2冊は短編集だったのですが、「容疑者Xの献身」はたっぷりの長編。そして天才湯川学VS天才数学者といったスタンスでの作品になっていました。
作品の根底に流れているのは深い深い愛。
最後の1ページで号泣。
さすがは直木賞受賞作品です。
さすがは東野圭吾です。
湯川学のような天才を生んだ天才、東野圭吾。
もう彼の作品から目が離せません。
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ほぼ日で朧

2008年01月04日 | 読んだ
1月4日(金)

1日から16日までほぼ日刊イトイ新聞で、市川染五郎さんと「朧」を語る。が掲載されています。
朧のDVDの副音声収録の様子みたいです。
もうすぐ発売ですねー。
届くのが楽しみだー。
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眼で食べる日本人

2007年12月20日 | 読んだ
12月20日(木)

図書館で本を物色していると、面白そうなタイトルが目に付いて手に取ってみました。
野瀬泰申・著の「眼で食べる日本人~食品サンプルはこうして生まれた~」です。
あちこちで見る食品サンプル。
最近の物は本当に良く出来ていて、テレビ番組で本物とサンプルと比べてみて、どっちが本物か当てるゲームなども見た事があります。

私達が毎日どこかで当たり前のように見ている食品サンプルですが、この文化は日本独自のものらしいのです。
あまりにも当たり前に目にしているので、そこにある事すらも認識していない事が多いと思われますが、気を付けて街を歩けばイヤと言うほど目に入ってきます。
この時期はデパ地下などで、おせちのサンプルを良く見かけますよね?

著者の野瀬氏が何を思って食品サンプルについて調べ、それを本に興したのかは特に語られていないのですが、日本で最初に食品サンプルを作った人、食品サンプルを流通させた人、食品サンプルで事業を興した人の3人の消息を辿り、日本にいつから食品サンプルという文化が出来たのかを明らかにしていきます。
ちょっとしたドキュメンタリー番組を見ているようでかなり面白く読了しました。

外国にはこの文化は殆どないそうです。
ただ、韓国ではソウルオリンピックの時に随分増えたそうですし、今は中国にも入りつつあるそうです。今度の北京オリンピック開催でもっと増えるんじゃないでしょうか。
これらはもちろん日本から輸出された文化ですが、同じアジア圏なので受け入れやすいのでしょうかね。
欧米では「食品サンプル」の意味が理解できないそうで、ショーケースに入れられている食品サンプルを見て『これは良く出来ていて値段も安い』等と言うそうです。
食べ物の値段とは思わずにサンプルの値段と思ってしまうそうなんですね。
文化の違いですねー。
溝がありますねー。

日本の文化。
かなり面白い文化を持つ国に生まれて良かったとつくづく思いましたね。
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