ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

中村勘三郎襲名披露公演 六月博多座大歌舞伎 夜の部

2006年06月05日 | 観た
夜の部も見どころたっぷり。

最初は「鈴ヶ森」
東海道の鈴ヶ森で雲助達がくだを巻いていると、そこに多額の褒美がかかった白井権八が通りかかります。
褒美目当てに権八に襲い掛かる雲助達ですが、権八の鮮やかな刀捌きでやられていきます。
ここの立ち回りがだんまりで面白い所。
それを見初めた大親分の幡随院長兵衛が、権八を呼び止めて二人が出会うと言う話でした。
七之助君の権八、橋之助さんの長兵衛。どちらも素敵でした。

「口上」
口上はやはり襲名公演ならではのもの。
緋毛氈の上に並んだお歴々の皆様方。よくぞ博多までいらっしゃってくれました。
芝翫さんのご挨拶から始まり、皆さんのご挨拶。
大体が「公私共に」とか「昼も、そして夜も」大変お世話になっていますとの挨拶が多かったですね。

「弁天娘女男白浪」
「知らざあ言って聞かせやしょう」のセリフも有名な白浪五人男の通称でも知られる人気狂言です。
勘三郎さんの弁天小僧。
楚々と美しい娘姿だったのに、正体を見破られ急にべらんめえになる所がいいですね。
なんかもうスカッとします。
その正体を見破った日本駄右衛門が、実は弁天小僧とグルだったって言うストーリーも面白い。
ガーンΣ( ̄ロ ̄|||) ってなるよね。
なっちゃいましたよ、実際。

最後の稲瀬川勢揃いの場で、紫の地にとりどりの絵柄の着物で白浪五人男が勢揃いすると、
これぞ歌舞伎!って感じで醍醐味を感じます。
大満足の演目でした。

「雨乞狐 ~野狐の五変化~」
本当にこの所めきめきと踊りの腕を上げてきている勘太郎君。
すっごく期待してました!
出て来るのは「義経千本桜」に出て来る源九郎狐の子孫だと言う野狐。
干ばつに苦しむ人々の前に現れて雨乞いを始めます。
狐はその内巫女に変化し、そうして祈る内に雨が降って来るのです。
巫女から座頭、それから花札の絵柄でもお馴染みの小野道風、そして花嫁姿に変化して、
狐はいつしかどこかに消えていくのでした。

いやー、踊る勘太郎君の活き活きと楽しそうな事!
見てるこっちもつい笑顔になってしまいます。
目が離せないとはこの事ですね。
目の周りにオペラグラスの痕が付く位にガン見してしまいましたね。
オーラスで疲れているでしょうに、そんな事は微塵も感じさせない素晴らしい踊りでした。

博多座公演はまだまだ始まったばかり。
これから1ヶ月は博多座周辺は、さぞ華やかでしょうね。
また来週観に行くので楽しみです!
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中村勘三郎襲名披露 六月博多座大歌舞伎 昼の部

2006年06月05日 | 観た
6月5日(月)

待ってましたの勘三郎襲名披露公演


歌舞伎座で襲名披露があったのが去年の3月。
幕見で口上を聞きながら、感動の涙をこぼしてから1年3ヶ月。
やっとやっとやっと博多へ来てくれました!
ありがとう!中村屋!!

今回はチケット争奪戦が壮絶と思われたので、
博多座会員のNちゃんに会員枠で楽日を昼夜抑えてもらい、
更に博多座会員先行の電話攻勢もかけて、
いつもよりは楽にチケットをゲット出来たんだけど、それでも大変だったんですよ。
折角博多に来てくれるんだから、席は良くなくても回数みたいと思ってC席狙いで。
今日もオペラグラスを押し付けるようにして、食い入るように観て来ました。

   

さて、最初は「一谷嫩軍記 ~熊谷陣屋」
これはストーリーが結構複雑で、ぼんやり見てたら分かんなくなっちゃう所でした。
今回、普段は使わないイヤホンガイドを使ってみましたが、
そうすると大変分かりやすく、物語がどう進んで行って、
脇のストーリーがどうなるのかまで教えてくれました。
この作品ではイヤホンガイドがあって助かりましたが、感想はやはり「色々喋りすぎ」でした。
いや、いい事なんだけどね。私にはやっぱり合いませんでしたね。

これは大雑把に言うと熊谷次郎直実が、
恩人、藤の方の息子の代わりに、
自分の息子の首を討ち、身代わりにすると言うお話ですが(あ、大雑把過ぎました?)、
この「自分の息子を身代わりに」って言うストーリーは、歌舞伎に多いですね。
日本人が昔から好きな「忠義」ってヤツですね。
橋之助さん演じる熊谷の苦悩がジンジン迫ってきました。
七之助くんの藤の方は細い。大変可愛らしい。
可愛らしいと言えば、勘太郎君の義経。
衣裳がそうさせるのか、桃太郎みたいでした。

「連獅子」
歌舞伎座で観たのはあれは何年前の事だっただろうか。
今回も3人揃った毛振りに感動しました。
特に勘三郎さんと勘太郎君、体の動きまでそーっくり。
お顔も声もお父さんそっくりで踊りがメキメキ上手くなってる勘太郎君。
これからが楽しみー。

「文七元結」
これだーい好きな人情話です。
元は落語だったと言うだけあって、ちゃっきちゃきの江戸っ子のお話。
勘太郎君の文七、しのぶちゃんのお久。
長兵衛はもちろん、待ってましたの勘三郎さん。
金を無くした文七に、お久の身代50両を差し出す辺りの長兵衛の葛藤。
笑わせるんだよなぁ。
他の役者でも観た事のある演目だけど、こんなに笑ったっけ?
最後はハッピーエンド
悪い人が1人も出て来ない、本当にいいお話。
見てるだけで、こっちもハッピーになっちゃいました。

襲名披露だけあって、どれもこれも見応えのある演目ばかりで素晴らしかったです。
引き続き夜の部へ・・・
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