ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

かぞくのくに

2013年08月08日 | 観た
2本目は「かぞくのくに」です。


病気治療のため北朝鮮から日本に3ヶ月の予定で帰って来た兄。25年振りに帰って来た兄には監視がつき、何かしらの命令を受けている様子でもある。
久しぶりの同窓会でも浮かぬ顔の兄。しかも脳にある腫瘍の治療はとても3ヶ月では治せないと医者に告げられてしまう。
そんな中、3ヶ月の予定を大きく繰り上げて、すぐに帰国するようにとの命令がおりるのだった。

以前「ディア・ピョンヤン」という映画を観たんですが、その監督の作品でした。
日本でずっと暮らしてきた妹と、17歳の時に北朝鮮に渡って25年間帰って来れなかった兄。
思想の違いや価値観の違い、そして何より理不尽な政治的情勢のせいで、家族なのに会いたい時に会えないなんて、余りにもひどい話です。

兄がスーツケース売り場の前で妹に言います。「お前、そういうの持っていろんな国に行けよ」
自由のない国で暮らす自分が出来ないことを妹に託す。
突然帰国させられた兄を見送って、妹はスーツケースを買いに行きます。兄に託された希望を叶えるために。
一刻も早く、家族が自由に会えて、笑い合える日が来ることをねがってやみません。
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希望の国

2013年08月08日 | 観た
8月8日(木)

昭和館で「希望の国」を観て来ました。

舞台は日本の長島県という架空の場所。
酪農を営む小野家の人々は幸せな日々を過ごしている。
日本は既に福島の原発事故を経験していて、にも関わらず長島県でも地震による原発のメルトダウンが発生。
それによって警戒区域が指定されるが、小野家の庭先に黄色いテープが貼られ、隣近所の人々は強制的に避難させられてしまう。避難区域外の小野家だが父親の泰彦は息子夫婦を避難させて、自分たちはそのに残ることにする。

実際に、福島ではこんなことが起こったんだろうなというシーンがいくつも流れ、観ていて本当に胸が痛みました。
理不尽に家から出て行かなければならないとか、手塩に育てた牛を殺処分しなければならないとか、放射能差別を受けるとか、正に福島であったことを目の前に突きつけられたようでした。

ラストは衝撃すぎて、悲しすぎて。
高校生の頃から好きだった夏八木勲さんの遺作とも言うべき作品で、そういうこともあってやっぱり色々と感慨深い作品でした。
もう2度と、あんなに悲しい想いを、誰もして欲しくありません。日本人として、これからもしっかりと考えていかなくてはいけない問題ですね。
作品を通じて、改めてそういうことを考えました。
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