nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

「ブレンドって色々混ざってるんちゃいますん?」の答え

2020年03月01日 20時34分47秒 | サステイナブルコーヒー
今朝のサーカス家のコーヒーは

季節のブレンド〜はるはあけぼの〜です。



柔らかい風味と

フルーティな春の香りが感じられる

マイルドタイプのブレンドです。


「ブレンドとシングル(単一エリア)はどう違うの?」

っと素朴な質問を沢山の方が感じておられると思います。

「ブレンドっていろいろ混ざってるやつやろ?」

っと言われることがあります。

こうやって聞かれることは

実は結構好きです。

コーヒーに興味を

持ってもらっていると思います。

そういった人に

是非、

コーヒーのことを知ってもらいたいと思っています。


ブレンドする目的も色々とあります。

コーヒーの教科書のような「コーヒー検定教本」には

・品質を安定させるため、

・コストパフォーマンス向上のため、

・味を創造するため、

・独自性を発揮させるため、

っと書かれています。

*「品質を安定させるため」

とは、コーヒーは農作物です。

同じエリアのコーヒーでも

年によって味わいが変わったり

年度が変わると

フレッシュな味わいに急になったりするので

それで味わいが大きく変わらないように

ブレンドする目的です。

*「コストパフォーマンス向上のため」

ブレンドに対するイメージは

このイメージが強いのではないでしょうか?

低品質のコーヒーを混ぜることで

原価率を下げてある程度の味わいを作ること。

同じコーヒーでも

ロブスタ種(カネフォーラ種)という品種のコーヒーは

栽培が簡単で大量に収穫できるので

安いですが、味わいは単調で

麦茶みたいな風味になります。

量販メーカーでは

この使い方がブレンダーの力の見せどころとなります。

*味を創造するため、独自性を発揮させるため

これは、サーカスコーヒー のブレンドを作っている主な目的でもあります。

シングル(単一エリア)のコーヒーでは作り出せない

ブレンドでしか作り出せない立体的な味わいを作るためにブレンドします。

コスト的には、手間や開発などを考えると

シングルよりかかってると思います。

珈琲屋さんとしての提供したい味とか

味わいに対する店としての方向性が

感じられるものになります。



そして、ブレンドを作るには

色々なコーヒーの知識と経験が必要となります。

ですので

コーヒー屋さんの力量が試されるところでもあると思っています。


シングル(単一エリア)は

それぞれの産地の味わいの特徴をダイレクトに楽しめます。

コーヒー生産者がそれぞれ研究されて作り出した味わいを

楽しめるのがシングルコーヒーとなります。

コーヒーを評価する時に

いかに良い酸味があるかを評価します。

それを一番感じ取れるのが

「浅煎り」になります。

ですので、

その生産者のイメージした味わいを

提供しようとするお店は

シングルの浅煎りで特徴的な酸味を引き出し

提供されています。

サーカスコーヒー では

シングルでも酸味特性を楽しんでもらいたいコーヒーもあります。

また、深煎りにすることで

「飲まれる方が美味しい」と

感じてもらえると考えたものは

深煎りにしています。


以前、

神戸の尊敬している「コーヒーの神」が

言われていましたが

音楽でいうと

ブレンドは「オーケストラ」

シングルは「ソロ」。

このイメージが分かりやすいと思います。

例えば

コーヒー屋さんに聞いて

そのお店のブレンドと

そのブレンドに使われているシングルのコーヒーを

購入して

どれだけ味わいが違うか飲み比べてみると面白いですね。

サーカスブレンドだと

コロンビア、グァテマラ 、ブラジルのブレンドですので

それぞれ飲み比べると味わいの違いを体験することができます!

色々と楽しんでくださいね。