地元サラリーマン御用達の食堂で充実・納得・リーズナブルなランチを終えると、夫はホテルで休憩、私は今回の旅のメインイベント江華島行きを決行するか、断念するかを判断する為に観光公社に相談に行きました。清渓川沿いにある観光公社まで行けば乙支路(ウルチロ)2街(イーガ)のロッテデパートは目と鼻の先の距離なのでデパートにも寄るつもりです。
今回の旅の当初の主たる目的は二つでした。江華島で高麗山のチンダルレを見る事、江華島にあるレストランサンダンで、放浪のシェフーイム・ジホさんのコース料理を食すこと。
チンダルレは19年4月に見に出かけたものの見頃を過ぎていたのでリベンジを。サンダンは同じく19年7月に下見だけは済ませましたが、コース料理は次の機会にウリナムピョンと頂こうと、そして次の機会は翌20年4月を予定していました。
普通に出される定食のパンチャン類ですら、味わい深くとても美味しかったサンダンの料理。
自然の植物を素材に作られるシェフ渾身のレシピ、大地から万物が萌え出ずる春には、どれ程美味しく滋養があるのか、その為にだけでも絶対出かけたい逸品の料理が想像されました^^
ところがそのシェフがコロナ禍中に、急病でお亡くなりになり、もう二度とシェフの作る料理を味わうことはできなくなってしまいました。
その後お店はどうなったか、ネットで検索するとサンダンは健在の様でした。確かに、お弟子さんがいらっしゃれば、シェフの味は引き継がれているでしょう。.営業されていれば是非行きたいと思い、ホームページを検索しましたが、予約注文でのみ食せるコース料理のことは何も出ていませんでした。
チンダルレの見頃も心配でした。こちらは4月の第一週ですでに見頃になっていたと、現地を訪問した人のコメントを見ました。それからすでに十日です。見頃を過ぎているのなら今回は見送ろうと思っていました。
難しいやり取りが必要な話をしなければならないときは、観光公社のお世話になると決めています。相談して公社の職員がネットで検索したり、レストランに電話をして聞いてくださいました。その結果サンダンでは、今はコース料理は提供していないこと、チンダルレの見頃は過ぎてしまった事がわかりました。
嗚呼!残念‼︎
ということで江華島行きは断念しました。(いいんだ!今回はソウルに来ること自体が目的だったんだから)
公社での用を済ませてデパートまで、ほんの短い距離(バス停1区間)ですが街の雰囲気を楽しみながら歩きます。建っているビルは変わらない様ですが、やはり何か印象が変わって感じられます。4年も経っていますもの!
デパートでは地下の食料品売り場に直行。取り立てて何か買いたいものがあったわけではないのですが、ロッテデパートの地下食料品売り場は推奨品を大胆に試食させてくれるので気に入っています。キムチ売り場は、重いので横目で睨んで素通りし、足を止めたのは海苔の片面にナッツや海産物風味の物を添加し焼いたスナック風の物。ビールのとりあえずのつまみにも子供のお八つにも喜ばれそうです。とは言え荷物を増やせないので厳選して二個だけ買いました。夫を旅に出られるまでに治療してくださった鍼灸師の先生と娘宅用、どちらにも三歳児がいるので彼らのオヤツにすごく良さそうです^^
お土産も手に入ったので、次は果物ゲットのためバスで西村(ソチョン)に行き、地下鉄3号線2番出口を出て最初の角にある果物屋さんでミニトマトとハルラポン(デコポン)を買いました。その路地が面白そうだったので奥の方へ少し歩いてみました。焼肉通りとでも名付けたくなるような食べ物屋がずら〜り、夫が元気になったら是非一緒に来ようと思いながらホテルへ戻りました。
(2日目まだ続きます)
久々の韓国旅行、羽田便が取れず成田からの出発でした。
空港までの移動は、鉄道より上下移動が少ないだろうとリムジンバスにしました。
座席の予約は受けつけないそうでずが、事情を話したら要望として伝えておくと
言っていただきました。リムジンの発着場Yキャットのある横浜まではJR利用です。
あいにくラッシュ時に、かなりのスペースを占有する車椅子で乗り込むことに
なりました。出来るだけ邪魔にならない様に、車椅子向けに指定された車両が
あるだろうと探したら、最後尾にありました。頭を低くして通勤の皆さんの間に
お邪魔させていただきました。
バスでは最前列に座らせていただきました。不安を抱えての旅立ちではありますが、
久々の韓国への旅に自然に心が浮き立ち、Yキャットを出たバスがベイブリッジに差
し掛かるころには、タブレットを取り出し写真を撮っていました。
長く同じ姿勢をしていると苦しいという夫も急変なく、バスが渋滞に巻き込まれる
こともなく成田に到着。
空港は床がフラットで広々としているので、車椅子も動かしやすく、自走もできる
車椅子なので、所々で夫も1人で漕いでくれ助かりました。
チェックインは事前にインターネットで済ませていましたが、車椅子を預ける関係
上チェックインカウンターに行こうと案内の職員に声をかけると、列には並ばず
優先的に手続きをするカウンターに案内されました。ここで乗って行った車椅子は
預け、搭乗するまでの間、空港の車椅子に乗り換えです。この日私たちを含め車椅子
利用者は5組あるとのこと。歩行困難が完全には快復していない夫を、車椅子で旅行に
連れ出すという自分の決断を、結構無謀かもと思っていましたが、意外に皆さん
お出かけになっていらっしゃるんだなと心強く思いました。
飛行機の座席は、異変時にアテンダントが駆け付けやすいシートに変更になり、
離陸時に気がつくと屈強の男性アテンダントが斜め前に座っていました。
小さな旅行鞄一つとリュックが一つの荷物も、全て預け身軽になった後は、朝食を食べず
家を出てきたので腹拵えです。この後機内食も食べますから軽く夫はカフェで生ハムと
モッツレラのサンドイッチ、私は出汁茶漬け屋さんで山形だし湯葉ちりめんと別行動。
気の合わない事でした^^;
その後はもうする事もありませんので出国ゲートにに向かいます。
保安検査、出国は航空関係職員専用を利用させていただきました。
搭乗ゲート前に待機したのは12時少し前、搭乗開始まではまだ1時間以上ありました。
その間夫を置いて1人ブラブラ.かわいくラッピングされた便を見つけてカシャ
自分たちが乗る便もカシャ。無事にソウルまで送り届けてね〜
4年ぶりの機内食はトンカツでした。ソースの上に添付のコチュジャンも混ぜ混ぜして
美味しく完食。(この機内食のパッケージが、メイン料理と副菜やデザート等がコンパクト
に一つにパックされていた従来とは変わって、今回はメインとその他の二つのパックに
分けられていました。テーブルが狭いので一つにまとまっている方が扱いやすいなあと〜)
食べてウトウト一眠りしているうちに到着。
到着後は、車椅子を出口のゲートまで持ってきていただけるそうなので、それまでシートで
待機でした。届いた後は職員がずっと付き添って荷物のピックアップ場で、ここで結構です
というまで懇切にお世話いただきました。ありがたい事でした。
wifiをレンタルし、空港の外に出ると一気に“とうとう来たんだ”と懐かしさが一気に押し寄せ
うるっときそうでした^^タクシーの件は前回書きましたね。走り出して景色を見ているうちに
4年も来なかったのが嘘の様に、一気に溶け込んだ様な気分になっていました。
(初日、まだ途中ですが一旦ここでとじさせていただきます。)